前回の上級仏単語の misogyne [ミゾジーン](「女嫌いの、女性蔑視の」)という単語ですが、この単語の前半の「miso-」には、「~を嫌う」といういみがあるようです。
たとえば misanthrope [ミザントロップ] は「人間嫌い」という意味になります。miso- じゃなくて misa- になってるけど。
この「人間嫌い」は、フランスの17世紀の劇作家モリエール(Molière)の作品名にもなっています(Le Misanthrope)。
モリエールについては1978年の映画「モリエール」を見ると手っ取り早く知れるかも。
misanthrope は「人間嫌い」なので、この単語の後半の「anthrope」は「人間」といういみになります。
人間の祖先(?)で、ピテカントロプス(pithécanthrope)というのがいますが、pithéc- が「猿」なので、pithécanthrope とは「猿人間」ということか。
で、最初の misogyne 「女嫌いの」ですが、miso- が「~嫌いの」なので、「-gyne」は「女」ということになりますね。
調べてみると、たとえば gynécologie [ジネコロジー] という単語があり、「婦人科学」といういみです。
こういうのを調べていくと面白いけどきりがないですねー。