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2014-02-23

上級仏単語 : à huis clos

今日の上級仏単語は熟語表現です。

    à huis clos

à huis clos 非公開で

発音は、「 ア ユィ クロ」 。

フランス人による発音は、いつもの FORVO で確認できます。

huis は、同じ 「ユィ」 という発音で一字違いの huit がありますが、こちらは数字の 8ですね。


à huis clos の意味は、「扉を閉めた状態で」 「非公開で」 です。


huis はもともと 「(家の) 戸口 ・ 扉 」 (男性名詞) という意味ですが、単独で使われることはなく、いつも huis clos という形になります。

clos は clore (閉じる)[クロール] という動詞の過去分詞ですので、「閉じた (閉じられた)」 「閉まった」 です。

なので、 huis clos を直訳すれば 「閉じた扉」 になりますが、実際には huis clos だけだと 「傍聴禁止」 という意味で使われます。

それに前置詞 à がついて à huis clos で、 「扉を閉ざして」 「非公開で」 になります。



◆ サルトルの 「出口なし」

昔 ジャン=ポール・サルトル ( Jean-Paul Sartre ) という有名なフランスの文学者・哲学者がいました (1905-1980)。

その人の戯曲に "Huis clos" というのがあります。


翻訳では 「出口なし」 というタイトルになっています。

つまり huis clos を 「接見禁止」 という訳ではなく、もともとの意味の 「閉ざされた扉」 という意味で訳しているわけです。


その戯曲のなかでとても有名になった言葉があります。

    L'enfer, c'est les Autres.

    地獄っていうのは、他人たちのことなんだな。

です。 ちょっとこわいですね。



※ 蛇足ですが、サルトルの生没年を覚える語呂合わせがあります。

    重苦負いつ、行く我。

    (じゅうく[19] おいつ[05]、 いく [19] われ [80])


たしか 『ジョーク哲学史』 ( 加藤尚武 ) という本に載っていたような気がします。

いざというときに役立てましょう!


※  『ジョーク哲学史』 も 「出口なし」 も手に入りにくいようです。 図書館で探してみてください。