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2016-01-31

第三身分とは何か 2

Qu'a-t-il été jusqu'à présent dans l'ordre politique? Rien.


シェイエス Sieyès のパンフレット 「第三身分とは何か」 から。

 Qu'est-ce que le Tiers-État ?
 ※ Wikipedia より


今回は、パンフレット冒頭の第三身分の定義の第二文目です。

    → 第一文目


発音は、

    Qu'a-t-il été jusqu'à présent

    カティル エテ ジュスカ プレザン

    dans l'ordre politique?

    ダン ロルドゥル ポリティーク

    Rien.

    リィヤン

です。


最初の、

    Qu'a-t-il été jusqu'à présent  ... ?

は疑問文になっていますが、倒置されている a-t-il été を平叙文 (ふつうの語順) にしてみると、

    il a été ~

となって、「それ(=第三身分) は ~ だった」 みたいな文です。

    ※ a été は 〈 avoir の直説法現在 + être の過去分詞 〉 なので、 être の複合過去です。


いま、この 「... だった」 の 「~」 の箇所が 「何」 という疑問代名詞 que になって文頭に出ているのですね。

ですので、

    Qu'a-t-il été ...?

で、「それは...何だったのか」 となります。

続く、

    jusqu'à présent

は、 jusqu'à ~ 「~まで」 と、 「現在、今」 という意味の présent という名詞 (男性名詞) がいっしょになった表現で、

    これまで、今までのところ

なので、

    Qu'a-t-il été jusqu'à présent  ... ?

    これまでのところ、それは何だったのか

となります。


さらに、

    Qu'a-t-il été jusqu'à présent dans l'ordre politique? 

と、 dans l'ordre politique というのが続きます。

ordre は 「順番、秩序、命令、注文」 などいろんな意味があります (男性名詞) が、後ろに politique 「政治の」 という形容詞が付いているので、

    l'ordre politique

は、

    政治秩序

としてみます。

すると、

    Qu'a-t-il été jusqu'à présent dans l'ordre politique? 

    これまでのところ、それは政治秩序において何であったのか。

となります。


この問いに対して、

    Rien.

    無である。

と答えています。


まとめ:

    Qu'a-t-il été jusqu'à présent dans l'ordre politique? Rien.

    これまで政治秩序において第三身分とは何だったのか。 何ものでもなかった。


上級仏単語: ratifier

今日の上級仏単語

ratifier 批准する


単語: ratifier

発音: ラティフィエ

品詞: 動詞

意味: 批准する


上級仏単語: stipuler

今日の上級仏単語



単語: stipuler

発音: スティピュレ

品詞: 動詞

意味: (契約で)定める、規定する、明記する



2016-01-27

第三身分とは何か 1

Qu'est-ce que le Tiers-État ? Tout. 

(Sieyès)

1789年、フランス革命の年の1月に出されたシェイエスのパンフレット『第三身分とは何か』。

歴史の教科書にもよく出てくる一節です。


 Qu'est-ce que le Tiers-État ?

 ※ Wikipedia より


このパンフレットの冒頭で 「第三身分とは何か」 ということについて、シェイエスが三つの応答の形でまとめています。

    1. Qu'est-ce que le Tiers-État ? Tout.

    2. Qu'a-t-il été jusqu'à présent dans l'ordre politique? Rien.

    3. Que demande-t-il? À devenir quelque chose.


きょうは最初の

    1. Qu'est-ce que le Tiers-État ? Tout.

について見てみます。


まず、発音の確認から :

    Qu'est-ce que le Tiers-État ?

    ケスク ル ティエールゼタ

    Tout.

    トゥ

です。


Qu'est-ce que ~ ? は、「~とは何か」。

Tiers-État は、「第三身分」。

tiers は現在は 「3分の1」 という意味で使われますが (男性名詞)、ここでは古い意味で 「第三の」 という形容詞になります。

état は、

    状態

や、

    身分

ほかに、

   国家

という意味がありますね (男性名詞)。


ですので、

    Qu'est-ce que le Tiers-État ? Tout.

で、

    第三身分とは何か。 全てである。

というかんじになります。


□ 翻訳

岩波文庫から 『 第三身分とは何か』 が出ています。





2016-01-25

上級仏単語: sortant


sortant は、動詞 sortir (出る) の現在分詞ですが、

    任期が切れた (満了した)

という意味があります。

    député sortant

    デピュテ ソルタン

で、

    任期の切れた議員

となります。


2016-01-24

日本人高校生の驚くべき巧妙なやり方 (全国高校サッカー選手権)

L’incroyable astuce de lycéens japonais pour marquer sur coup franc


全国高校サッカー選手権の決勝戦のフリーキックで、東福岡高が見せたトリックプレー。

フランスのスポーツメディアでも紹介されています。


 L’incroyable astuce de lycéens japonais pour marquer sur coup franc

この記事は、Eurosport (ユーロスポール) というスポーツニュースサイトの Le Buzz というスポーツ関連のちょっと変わった、面白い動画・画像を紹介しているコーナーからです。

    → VIDEO : L'incroyable astuce de lycéens japonais pour marquer sur coup franc - LE BUZZ


発音の確認から、

    L’incroyable astuce de lycéens japonais

    ランクロワイヤーブラステュス ドゥ リセアン ジャポネ

    pour marquer sur coup franc

    プール マルケ スュル クーフラン

です。


incroyable は 「信じられない」 「驚くべき、途方もない」 という意味の形容詞。

croire (クロワール 「信じる」 ) という動詞の親戚の言葉です。

それから astuce は 「巧妙なやり方」 といった意味。

ですので、

    L’incroyable astuce de lycéens japonais

で、

   日本の高校生の驚くべき巧妙なやり方

となります。


つぎに出てくる動詞 marquer は 「印をつける」 という意味ですが、スポーツ用語としては 「(シュートを) 決める、得点する」 という意味になります。

coup は 「一撃」 (男性名詞)、 franc は 「率直な」 (形容詞) で、二つ合わせて coup franc となると 「フリーキック」 という意味です。


以上で、

    L’incroyable astuce de lycéens japonais pour marquer sur coup franc

    フリーキックで決めた日本人高校生の驚くべきトリックプレー

という感じでしょうか。



2016-01-17

さよならを言いに来たんだ

Je suis venu te dire que je m'en vais

Serge Gainsbourg (セルジュ・ゲンズブール) というフランス20世紀の大アーチスト (1928-1991) の歌のタイトルです。



発音は、

    Je suis venu te dire

    ジュ スュイ ヴニュ トゥ ディール

    que je m'en vais

    ク ジュマンヴェ

というかんじ。


最初の

    Je suis venu

の suis venu は venir の複合過去です。

    私は来た

となります。


続いて

    Je suis venu te dire

と、 (te) dire という不定詞(動詞の原形)が続いています。

venir のあとに不定詞がくると、

    ~しに来る

という意味なので、

    Je suis venu te dire

で、

    君に言いに来た

です。


何を言いに来たかというと、

    Je suis venu te dire que je m'en vais

となっています。

   dire que ...

の ... には、〈主語 + 動詞〉 が来て、

    ~は…する (である) と言う

となります。


いま ... の箇所は、

    je m'en vais

となってます。

m'en vais ってなんでしょうか。


m'en vais を不定詞(動詞の原形)に戻してみると ( me は se にして)

    s'en aller

となるので、辞書を調べます。

そうすると aller の説明の中に s'en aller が見つかります。

    立ち去る、出て行く、消える、死ぬ

などと書いてあります。


これは別れの歌なんですね!


    Je suis venu te dire que je m'en vais

    私は君に私は立ち去ると言いに来ました

        ↓

    君にさよならを言いに来たんだ


ニュースの仏単語: sanction

イランの核開発に関して、欧米が課していた経済制裁が解除される方向のようです。

この、

    制裁

は、

    sanction

    サンクション

といいます (女性名詞)。

「経済制裁」 は、

    sanctions économiques

です。


sanction にはほかに、

    批准、承認、認可

などといういみもあります。


2016-01-13

息子はテロリストなんかじゃなかった

Mon fils n’était pas un terroriste

フランスの日刊紙 「リベラシオン」 ( Libération ) のWebサイトの記事見出しからです。


リベラシオン紙の見出し



1月7日にパリ北部の警察署に刃物を持った男性が侵入しようとして、警察官に射殺され、遺体が舗道に横たわった画像がニュースに載った事件がありました。

Mon fils n’était pas un terroriste は、「リベラシオン」 がその男性の父親 (チュニジア在住) にインタビューしたさいの父親の言葉です。

記事の見出し全体は、

    Goutte-d’Or : «Mon fils n’était pas un terroriste»

    グット ドール: モンフィス ネテパザン テロリスト

で、最初の Goutte-d’Or は、事件の起きた地区の名前です。


Goutte-d’Or のそれぞれの単語の意味は、

    goutte : (女性名詞) 水滴、しずく

    or : m. 金(きん)、黄金

なので、訳すと

    黄金のしずく

となります。


父親の語ったという言葉、

    Mon fils n’était pas un terroriste

    私の息子はテロリストではなかった。

は、動詞 était が半過去形 (直説法半過去形)です。


否定文ではなくすると、

    Mon fils était un terroriste

    モンフィス エテタン テロリスト

    私の息子はテロリストだった


となり、これを現在形 (直説法現在形) にすると、

    Mon fils est un terroriste

    モンフィス エタン テロリスト

    私の息子はテロリストだ


で、さらに否定にすると、

    Mon fils n’est pas un terroriste

    モンフィス ネパザン テロリスト

    私の息子はテロリストではない

です。


◇ 練習

以下の二つを仏作文してみましょう。

    私の娘はテロリストだ。

    私の娘はテロリストではない。


答え:

    Ma fille est une terroriste.

    マフィーユ エチュン テロリスト

    Ma fille n'est pas une terroriste.

    マフィーユ ネパズュン テロリスト


では、上記の文二つを半過去形にしてみましょう。

    Ma fille était une terroriste.

    マフィーユ エテチュン テロリスト

    Ma fille n'était pas une terroriste.

    マフィーユ ネテパズュン テロリスト

となるでしょう。


2016-01-12

永遠回帰(存在の耐えられない軽さ)

L'éternel retour est une idée mystérieuse et, avec elle, Nietzshe a mis bien des philosophes dans l'embarras : penser qu'un jour tout se répétera comme nous l'avons déjà vécu et que même cette répétition se répétera encore indéfiniment!

(Kundera, "L'insoutenable légèreté de l'être")


◇ 訳

永遠回帰というのは謎めいたアイデアだ。そもそもニーチェはこのアイデアでもってたくさんの哲学者たちを途方に暮れさせた。いつかある日全てのことが私たちがすでに体験したとおりに繰り返され、さらにこの繰り返し自体がさらに際限なく繰り返される、なんてことを考えるのだから!

(クンデラ 『存在の耐えられない軽さ』)


◇ 逐語訳

L'éternel retour est une idée mystérieuse

レテルネルルトゥール エチュヌイデ ミステリゥーズ

永遠回帰は謎めいた考えである


et, avec elle, Nietzshe a mis bien des philosophes dans l'embarras :

エ アヴェケル ニーチュアミ ビヤンデフィロゾフ ダンロンバラ

そして、それ(=謎めいた考え)でもって、ニーチェは多くの哲学者を困惑させた


penser qu'... !

パンセク

...と考えるなんて!


un jour tout se répétera

アンジュール トゥ スレペトゥラ

ある日、すべてが繰り返されるだろう(と)


comme nous l'avons déjà vécu

コム ヌラヴォンデジャヴェキュ

私たちがそれ(=すべて)をすでに体験した通りに


et que même cette répétition se répétera

エ ク メーム セット レペティシオン スレペトゥラ

そして、さらにこの繰り返しが繰り返されるだろう(と)


encore indéfiniment!

アンコール アンデフィニモン

再度際限なく!


◇ 翻訳

存在の耐えられない軽さ』は集英社文庫から出ています。





2016-01-10

上級仏単語: lie

今日の上級仏単語は、

    lie

です。

発音は、

    リ

で、意味は、

    (ワインなどの) 澱(おり)、(酒などの) かす(糟)

です (女性名詞)。


2016-01-03

ニュースの仏単語: décapiter

サウジアラビアが年明け2日に、テロ関連の死刑囚47名の死刑を執行しました。

死刑の方法は銃殺刑と斬首刑だったようです。

「首を斬る」 は、

    décapiter

    デカピテ

で、「斬首刑 (ざんしゅけい)」 はこの動詞の名詞形で、

    décapitation

    デカピタシオン

です (女性名詞)。

この単語の構成要素の、〈cap〉 には 「頭」 という意味があり、

また、〈dé〉 には、「除去・分離」 という意味があります。


〈cap〉 が入っている単語には、たとえば、

    capitaine

    キャピテーヌ

    (男性名詞) キャプテン、主将、隊長

があります。

キャプテンは 「頭」 に立っているからですね。



2016-01-02

ニュースの仏単語: Déchéance de nationalité


Déchéance de nationalité


非常事態宣言下のフランスでは、パリの連続テロなどを受けて憲法改正が行われようとしています。

その改正案の中には、フランスとの二重国籍を持つ人物が、テロ行為などの重大犯罪を犯した場合にその人物のフランスの国籍を剥奪する、という規定が含まれているようです。


この 「国籍剥奪」 は、

    déchéance de nationalité

    デシェオンス ドゥ ナショナリテ

です。

nationalité が 「国籍」 (女性名詞) 。

déchéance (女性名詞) は、

    失墜、堕落

といった 「落ちていく」 意味と、

    剥奪、失効

などの 「権利取り上げ」 の意味などがあります。


たとえば、

    la déchéance de Napoléon

は、

    ナポレオンの廃位

となります。