【発音】
contumace
コンチュマス
【品詞】
女性名詞
【意味】
被告が法廷に欠席すること、法定への出頭拒否。
【用例】
par contumace
欠席裁判で
2012-06-26
2012-06-17
あの人の不思議な優雅さに
(フランス語中級)
Ses délicatesses mystérieuses m'avaient séduite.
[Arthur Rimbaud, "Une saison en enfer", 1873]
ランボーの『地獄の一季節』からです。
『地獄の一季節』 については以前の記事を見てください。
【発音】
Ses délicatesses
セ デリカテッス
mystérieuses
ミステリゥーズ
m'avaient séduite.
マヴェ セデュイット
→ 音声 (ネイティブではありません)
【語句】
délicatesse : (女性名詞) 繊細さ、優雅さ、細心さ [英語: delicacy]
mystérieuse : 形容詞 mystérieux (ミステリゥ) の女性形。
* 語尾が -x で終わる形容詞の女性形は、その -x が -se になりましたね。 たとえば heureux (ウル) が heureuse (ウルーズ) になったように。
mystérieux : (形容詞) 神秘的な、不思議な、謎の
séduit (セデュィ) : 動詞 séduire (セデュィール) の過去分詞
séduire : (動詞) 誘惑する、魅惑する
m'avaient séduite : séduire の大過去。「私を惑わした。」
* 大過去形は avoirまたはêtreの半過去形 のあとに動詞の過去分詞がついた形でした。
* 過去分詞 séduit の語尾に -e がついているのに注意。発音は[セデュィット]。
【訳】
Ses délicatesses mystérieuses m'avaient séduite.
_ 彼の神秘的な繊細さが私を魅惑したのです。
_ あの人が持っている不思議な優雅さに私は惑わされてしまったのです。
【文法解説】
●なぜ大過去を使ってるのか
なぜ m'avaient séduite と大過去形になっているかというと、大過去形の意味(用法)は「或る過去の時点までに完了している過去」 みたいな感じでした。物語とかで、何か出来事が語られていて、その出来事より前のことを表現したいときとかです。
この文の場合も、語りの中心になっている「過去」がこの文の前後に表現されているはずです。 「あの人のせいで私は堕落してしまった(← 中心となる過去のできごと)。というのもあの人の不思議な優雅な仕草にこころ引かれてしまったから( ← 「堕落」してしまった理由となるできごと ← 「堕落」した過去より以前のこと )」 みたいなかんじで。
できれば、翻訳か原文を読んで確かめてみてください。
● séduit になぜ -e がついているか
ここでは séduire の過去分詞である séduit に -e がついて séduite となっています。
これはなぜでしょうか?
「複合過去形や大過去形で、過去分詞の直接目的語が、その過去分詞より前(左)にあるときは、その過去分詞はその直接目的語に性数一致する」、みたいな規則を思い出してくれましたか?
この文で m'avaient séduite の m' (me) は、過去分詞 séduit の直接目的語です。
(直接目的語の「直接」は 前置詞とかがつかないでそのまんま(直接に)動詞の目的語になってる、みたいないみです。)
「私を(me)」 「誘惑した」 わけです。
そして、この場合、誘惑された「私(me)」 は、女性です。
なぜ、女性だとわかるのか。
それは、過去分詞の séduit に -e がついて séduite となっているからです。
というのも、「複合過去形や大過去形で、過去分詞の直接目的語が、その過去分詞より前(左)にあるときは、その過去分詞はその直接目的語に性数一致する」 からです。
この説明でわかりますか?
もっとわかりやすい説明を考えだしたら( あるいはどこかで見つけたら ) お知らせしますので、きょうはここまででお願いします。
【関連投稿】
→ 「海の風が俺の胸を」 (2012/2/5)
→ 「地獄の道連れの告白を聞こう」 (2011/11/21)
Ses délicatesses mystérieuses m'avaient séduite.
[Arthur Rimbaud, "Une saison en enfer", 1873]
ランボーの『地獄の一季節』からです。
『地獄の一季節』 については以前の記事を見てください。
【発音】
Ses délicatesses
セ デリカテッス
mystérieuses
ミステリゥーズ
m'avaient séduite.
マヴェ セデュイット
→ 音声 (ネイティブではありません)
【語句】
délicatesse : (女性名詞) 繊細さ、優雅さ、細心さ [英語: delicacy]
mystérieuse : 形容詞 mystérieux (ミステリゥ) の女性形。
* 語尾が -x で終わる形容詞の女性形は、その -x が -se になりましたね。 たとえば heureux (ウル) が heureuse (ウルーズ) になったように。
mystérieux : (形容詞) 神秘的な、不思議な、謎の
séduit (セデュィ) : 動詞 séduire (セデュィール) の過去分詞
séduire : (動詞) 誘惑する、魅惑する
m'avaient séduite : séduire の大過去。「私を惑わした。」
* 大過去形は avoirまたはêtreの半過去形 のあとに動詞の過去分詞がついた形でした。
* 過去分詞 séduit の語尾に -e がついているのに注意。発音は[セデュィット]。
【訳】
Ses délicatesses mystérieuses m'avaient séduite.
_ 彼の神秘的な繊細さが私を魅惑したのです。
_ あの人が持っている不思議な優雅さに私は惑わされてしまったのです。
【文法解説】
●なぜ大過去を使ってるのか
なぜ m'avaient séduite と大過去形になっているかというと、大過去形の意味(用法)は「或る過去の時点までに完了している過去」 みたいな感じでした。物語とかで、何か出来事が語られていて、その出来事より前のことを表現したいときとかです。
この文の場合も、語りの中心になっている「過去」がこの文の前後に表現されているはずです。 「あの人のせいで私は堕落してしまった(← 中心となる過去のできごと)。というのもあの人の不思議な優雅な仕草にこころ引かれてしまったから( ← 「堕落」してしまった理由となるできごと ← 「堕落」した過去より以前のこと )」 みたいなかんじで。
できれば、翻訳か原文を読んで確かめてみてください。
● séduit になぜ -e がついているか
ここでは séduire の過去分詞である séduit に -e がついて séduite となっています。
これはなぜでしょうか?
「複合過去形や大過去形で、過去分詞の直接目的語が、その過去分詞より前(左)にあるときは、その過去分詞はその直接目的語に性数一致する」、みたいな規則を思い出してくれましたか?
この文で m'avaient séduite の m' (me) は、過去分詞 séduit の直接目的語です。
(直接目的語の「直接」は 前置詞とかがつかないでそのまんま(直接に)動詞の目的語になってる、みたいないみです。)
「私を(me)」 「誘惑した」 わけです。
そして、この場合、誘惑された「私(me)」 は、女性です。
なぜ、女性だとわかるのか。
それは、過去分詞の séduit に -e がついて séduite となっているからです。
というのも、「複合過去形や大過去形で、過去分詞の直接目的語が、その過去分詞より前(左)にあるときは、その過去分詞はその直接目的語に性数一致する」 からです。
この説明でわかりますか?
もっとわかりやすい説明を考えだしたら( あるいはどこかで見つけたら ) お知らせしますので、きょうはここまででお願いします。
【関連投稿】
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