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2011-09-15

巷のフランス語: プチ・クレイシュ

勤務先の近くの複合施設の看板に 「プチ・クレイシュ」 というのを見つけました。

うまく写真が撮れませんでしたが、こんなのです。



調べてみると、プチ・クレイシュというのは、東京都の認証保育園の名称のようです。

「プチ」 は petit (小さな) ですが、「クレイシュ」 は何でしょうか。

「保育園」 とかでしょうか。

「クレイシュ」 は crèche で、「託児所」 という意味になります。 (女性名詞)

発音は [クレイシュ] というより [クレーシュ] みたいに途中に [イ] は入らない感じです。

crèche の古い意味は 「まぐさ桶」 (家畜の餌となる草を入れる桶) です。

そこから、キリストが生まれたときに入れられていたまぐさ桶という意味も持っています。 その場合は、la Crèche と大文字で書き始めます。

クリスマスが近づくとキリスト誕生の様子を模型で作って飾ったりしますが、これが la Crèche です。

Google の画像検索で 「la Crèche」 を検索してみるとその画像がいくつも見つかります。(託児所の画像もあります。)

ということで、「プチ・クレイシュ」 は、「ちっちゃな託児所」 という感じでしょうか。

が、しかし、crèche は女性名詞です。女性名詞を修飾する形容詞 (今回の場合は petit ) は
語の終に e がつきます。

なので、文法的に正しくは petite crèche (プティットゥ クレーシュ) ということになりそうです。