Dieu serait-il une chose?
(Jean-Luc Nancy, "Des lieux divins", 1987)
【発音】
Dieu serait-il une chose?
ディウ スレティル ユヌ ショーズ
*最後は上がり調子で読みましょう。
Jean-Luc Nancy
ジャン リュック ナンシー
Des lieux divins
デ リゥ ディヴァン
【単語】
Dieu [ディウ] [男性名詞] 神
serait [スレ] être の条件法。主語が三人称単数 ( il や elle など) のときの形。
chose [ショーズ] [女性名詞] 物、事柄
lieux [リゥ] lieu の複数形
lieu [リゥ][男性名詞] 場所
divin [ディヴァン] 神の
【文法】
● être の条件法の活用の確認
je serais [ジュ スレ]
tu serais [テュ スレ]
il serait [イル スレ]
nous serions [ヌ スリオン]
vous seriez [ヴ スリエ]
ils seraient [イル スレ]
● 条件法の用法
条件法の用法の一つは、断定して言うのを避けて和らげて言ったり、人から聞いたことだとして言ったり、することです。
Dieu est une chose. [ディウ エチュヌ ショーズ]
だと、est は条件法ではなく直説法で、「神は(ある種の)モノである。」 と断定して言っています。
これが、
Dieu serait une chose. [ディウ スレチュヌ ショーズ]
となると、「神はモノなのでしょう。」 「神はモノだということです。」 みたいな感じになります。
【直訳】
Dieu serait-il une chose?
「神はモノなのだろうか。」
"Des lieux divins"
『神の場所ども』