Il ne reste à cette femme aucune apparence de beauté.
オンラインのフランス語辞典 TFLi の例文からです。
→ APPARENCE : Définition de APPARENCE
[発音]
Il ne reste à cette femme
イルヌレスト アセットファム
aucune apparence de beauté
オキュナパランス ドゥボテ
◆ Il ne reste
rester (レステ) は「とどまる」とか「残っている」といういみの動詞ですが、
今回の例のように
Il reste A
となっているときは「Aが残っている」となります。
つまり、il は主語として形式的に置かれているだけの、「形式主語(仮主語)」です。
なので、Il ne reste ~ で「~が残っていない」です。
※ ne に対応する pas とか、あるいは jamais とかはこのあとに出てきます。
◆ à cette femme
「この女に」。
前置詞 à がついてるので、この cette femme は Il reste A の「A」にはなりません。
Il reste A à B という形で「BにAが残っている」となります。
この文では、 à B の部分が A よりも先にきています。
◆ aucune apparence de beauté
「いかなる美の名残りも」。
この aucune apparence が Il reste A の「A」にあたります。
apparence は「外観・みかけ」「痕跡・名残り(なごり)」(女性名詞)。
動詞 apparaître (現れる / ~に見える)の名詞形ですね。
aucun(e) は ne とセットで「いかなる~も(ない)」「どんな~も(ない)」です。
aucun(e) は形容詞なので名詞の前に置きます: aucune apparence 。
全体で、
◆ Il ne reste à cette femme aucune apparence de beauté.
「この女にはいかなる美の痕跡もない。」
「この女性には美しさの名残がみじんも感じられない。」
という感じです。