Le passé simple serait-il un temps en voie de disparition ?
フランスのニュース週刊誌「ル・ポワン(Le Point)」のWebサイトの、2017年(2017.12.17)の記事からです。
→ La fin du passé simple, c'est la perte d'une nuance de l'esprit
フランス語の動詞の活用のなかでも、普段あまり使わないので、なかなか覚えていられない「単純過去」が使われなくなりつつあることについての記事。
◆ 発音
おおまかな発音の確認です。
Le passé simple serait-il un temps en voie de disparition ?
ルパセサンプル スレティル アンタン アンヴォワドディスパリシォン
◆ 解釈
Le passé simple serait-il un temps en voie de disparition ?
この疑問文を平叙文にしてみると、
Le passé simple serait un temps en voie de disparition.
となります。
le passé simple はフランス語の時制の「単純過去」のこと。
serait は動詞 être の条件法現在形。
un temps の temps はここでは単純過去についてのことなので、「時、時間」ではなく、「時制」のこと。
en voie de の voie は「道」(女性名詞)。
en voie de ...で「…の途上に」「…しつつある」というかんじです。
disparition は「消滅」。動詞 disparaître (消滅する)の名詞形ですね。
※ - tion で終わっている名詞は〈女性名詞〉です。
以上で、Le passé simple serait un temps en voie de disparition. は、「単純過去は消滅しつつある時制なのだろう」となります。
このでの seraitの条件法は、断定を避ける用法です。
原文はこれの疑問文、
Le passé simple serait-il un temps en voie de disparition ?
なので、「単純過去は消滅しつつある時制なのだろうか」となります。
◇ この記事のタイトル、
La fin du passé simple, c'est la perte d'une nuance de l'esprit
ラファン デュパセサンプル セラペルト デュヌニュアンス ドゥレスプリ
のほうは、
単純の過去の終わり、それは精神のニュアンスが失われること
となります。
(以上)