グローバルメニュー

2022-02-07

単純過去の終わり

Le passé simple serait-il un temps en voie de disparition ? 

フランスのニュース週刊誌「ル・ポワン(Le Point)」のWebサイトの、2017年(2017.12.17)の記事からです。

La fin du passé simple, c'est la perte d'une nuance de l'esprit

フランス語の動詞の活用のなかでも、普段あまり使わないので、なかなか覚えていられない「単純過去」が使われなくなりつつあることについての記事。


◆ 発音

おおまかな発音の確認です。

Le passé simple serait-il un temps en voie de disparition ?
ルパセサンプル スレティル アンタン アンヴォワドディスパリシォン


◆ 解釈

Le passé simple serait-il un temps en voie de disparition ?

この疑問文を平叙文にしてみると、

Le passé simple serait un temps en voie de disparition.

となります。

le passé simple はフランス語の時制の「単純過去」のこと。

serait は動詞 être の条件法現在形。

un temps の temps はここでは単純過去についてのことなので、「時、時間」ではなく、「時制」のこと。

en voie de の voie は「道」(女性名詞)。
en voie de ...で「…の途上に」「…しつつある」というかんじです。

disparition は「消滅」。動詞 disparaître (消滅する)の名詞形ですね。

※ - tion で終わっている名詞は〈女性名詞〉です。

以上で、Le passé simple serait un temps en voie de disparition. は、「単純過去は消滅しつつある時制なのだろう」となります。

このでの seraitの条件法は、断定を避ける用法です。


原文はこれの疑問文、

Le passé simple serait-il un temps en voie de disparition ?

なので、「単純過去は消滅しつつある時制なのだろうか」となります。


◇ この記事のタイトル、

La fin du passé simple, c'est la perte d'une nuance de l'esprit
ラファン デュパセサンプル セラペルト デュヌニュアンス ドゥレスプリ

のほうは、

単純の過去の終わり、それは精神のニュアンスが失われること

となります。

(以上)