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2011-07-06

見つめれば見つめるほど

[フランス語中級]

Plus il la contemplait, plus il sentait entre elle et lui se creuser des abîmes.

[ Flaubert , "L'Education Sentimentale" ]

【発音】

Plus il la contemplait, 
プリュ イル ラ コンタンプレ

plus il sentait 
プリュ イル サンテ

entre elle et lui 
アントゥル エル エ リュイ

se creuser des abîmes.
ス クルゼ デ ザビーム

【語句】

● Plus il la contemplait, 

plus ..., plus ~ : ...すればするほど~だ。
contemplait : contempler の半過去・三人称単数形
三人称単数: 「私」(一人称)と「あなた」(二人称)以外で、単数形
contempler : 熟視する, 見つめる

「彼が彼女を見つめれば見つめるほど」

● plus il sentait 

sentait : sentir  の半過去・三人称単数形
sentir : 感じる

「彼は感じていた」

● entre elle et lui

entre A et B : AとBの間に

「彼女と彼との間に」

●se creuser des abîmes

creuser うがつ, 掘る
se creuser 掘られる, 溝などができる
abîme [男性名詞] 溝, 深淵

「溝がうがたれるのを」

● il sentait se creuser des abîmes

sentir + 目的語 + 不定詞 : ~が…するのを感じる
ここでは目的語は des abîmes、不定詞が se creuser。

「彼は溝ができていくのを感じていた」

【逐語訳】

Plus il la contemplait, plus il sentait entre elle et lui se creuser des abîmes.

彼が彼女を見つめれば見つめるほど、彼は彼女と彼との間に溝ができていくのを感じていた。

【試訳】

彼女のことをじっと見つめれば見つめるほど、彼女と自分との間に大きな溝ができていくのを感じてしまうのだった。