フランス語中級
Je me propose d'analyser avec vous une idée, claire en apparence, mais qui prête aux plus dangereux malentendus.
[ Renan, "Qu'est-ce qu'une nation ?" ]
【発音】
Je me propose
ジュ ム プロポーズ
d'analyser avec vous
ダナリゼ アヴェク ヴ
une idée,
ユニデ
claire en apparence,
クレール オナパランス
mais qui prête
メ キ プレートゥ
aux plus dangereux malentendus.
オ プリュ ダンジュル マランタンデュ
Renan
ルナン
Qu'est-ce qu'une nation ?
ケス キュン ナシオン
【語句】
proposer : 提案する, 申し出る
se proposer de + 不定詞 : ~するつもりだ
analyser : 分析する, 検討する
_ je me propose d'analyser ... : 私は...を検討するつもりだ
idée : [女性名詞] 考え、概念、観念
claire : 明るい、明解な
apparence : [女性名詞] 概観、見た目
en apparence : うわべは、見かけは
_ Je me propose d'analyser avec vous une idée, claire en apparence
見た目は明解な、或る一つの考えを、あなた方といっしょに検討するつもりです
qui : ここでは関係代名詞
qui prête aux plus dangereux malentendus : une idée を修飾する関係代名詞節。
prêter à : ~の事態を招く, ~の要因となる
dangereux : 危険な、恐るべき
malentendu : [男性名詞] 誤解
aux : 前置詞 à と定冠詞 les の縮約
les plus dangereux ... : [定冠詞 + plus + 形容詞] で最上級
_ les plus dangereux malentendus
もっとも恐るべき(危険な)誤解
_ une idée qui prête aux plus dangereux malentendus
もっとも有害な誤解を招く観念
Renan : Ernest Renan、フランスの思想家、1823-1892。
qu'est-ce que : 何(疑問)
nation : [女性名詞] 国民、国家
【直訳】
Je me propose d'analyser avec vous une idée, claire en apparence, mais qui prête aux plus dangereux malentendus.
私はあなたがたと共に、或る概念 ― 見かけははっきりしているが、最も恐るべき誤解を招く概念 ― を検討してみるつもりです。
【構文】
この文の骨格だけを取り出すと、
Je me propose d'analyser une idée, claire en apparence, mais qui prête aux malentendus.
(私は、一見明解だが誤解を招きやすい或る概念を検討してみようと思う。)
みたいなかんじになります。
つまり、claire en apparence と、qui prête aux plus dangereux malentendus との両者が、mais という接続詞で並んでいて、両方ともに une idée という名詞を説明している(修飾)ことになります。
【試訳】
私はこれからみなさんと一緒に、或る一つの観念を検討してみたいと思います。それは、一見したところは明確な観念なのですが、同時に、最も恐るべき誤解を招きやすい観念なのです。
【翻訳】
→ 『国民とは何か』 (インスクリプト)
2011-12-29
ジェルヴェーズはランティエを待っていた。
フランス語中級
Gervaise avait attendu Lantier jusqu'à deux heures du matin.
[ Zola, "L'Assommoir" ]
【発音】
Gervaise avait attendu Lantier
ジェルヴェーズ アヴェタタンデュ ランティエ
jusqu'à
ジュスカ
deux heures
ドゥゼール
du matin.
デュ マタン
Zola
ゾラ
L'Assommoir
ラソモワール
【語句】
Gervaise : ジェルヴェーズ(女性の名前)
avait : 動詞 avoir の半過去
attendu : 動詞 attendre(待つ)の過去分詞
avait attendu : 動詞 attendre の大過去
Lantier : ランティエ(男性の名前)
jusqu'à : ~まで(時間や場所について)
deux : 2
heure : [女性名詞] (時刻の)時
du : 前置詞 de と定冠詞 le の縮約形
matin : [男性名詞] 朝
Zola : Émile Zola (エミール・ゾラ)。フランスの作家。1840 - 1902。
assommoir : [男性名詞] 屠殺(とさつ)用の斧。[古い言い方](安酒を飲ませる)居酒屋
L'Assommoir : ゾラの作品。『居酒屋』。
【文法】
大過去の形: [ avoir または être の半過去形 + 動詞の過去分詞 ]
大過去の意味: 或る過去の時点までに(あるいは、その時点より前に)起こった出来事を表す。
【活用】
attendre の大過去の活用
j'avais attendu [ジャヴェザタンデュ]
tu avais attendu [テュアヴェザタンデュ]
il avait attendu [イラヴェタタンデュ]
nous avions attendu [ヌザヴィオンザタンデュ]
vouz aviez attendu [ヴザヴィエザタンデュ]
ils avaient attendu [イルザヴェタタンデュ]
【直訳】
Gervaise avait attendu Lantier
ジェルヴェーズはランティエを待っていた
jusqu'à deux heures du matin
朝の2時まで
【訳】
ジェルヴェーズは朝2時になるまでランティエを待っていたのだった。
【注】
「待っていた」は大過去で表現されているので、「或る過去の時点」がこの文章の前後に示されているはず。この文章は、小説『居酒屋』の文頭の文なので読んで確かめてみてください。
【翻訳】
→ 『居酒屋』 (新潮文庫)
Gervaise avait attendu Lantier jusqu'à deux heures du matin.
[ Zola, "L'Assommoir" ]
【発音】
Gervaise avait attendu Lantier
ジェルヴェーズ アヴェタタンデュ ランティエ
jusqu'à
ジュスカ
deux heures
ドゥゼール
du matin.
デュ マタン
Zola
ゾラ
L'Assommoir
ラソモワール
【語句】
Gervaise : ジェルヴェーズ(女性の名前)
avait : 動詞 avoir の半過去
attendu : 動詞 attendre(待つ)の過去分詞
avait attendu : 動詞 attendre の大過去
Lantier : ランティエ(男性の名前)
jusqu'à : ~まで(時間や場所について)
deux : 2
heure : [女性名詞] (時刻の)時
du : 前置詞 de と定冠詞 le の縮約形
matin : [男性名詞] 朝
Zola : Émile Zola (エミール・ゾラ)。フランスの作家。1840 - 1902。
assommoir : [男性名詞] 屠殺(とさつ)用の斧。[古い言い方](安酒を飲ませる)居酒屋
L'Assommoir : ゾラの作品。『居酒屋』。
【文法】
大過去の形: [ avoir または être の半過去形 + 動詞の過去分詞 ]
大過去の意味: 或る過去の時点までに(あるいは、その時点より前に)起こった出来事を表す。
【活用】
attendre の大過去の活用
j'avais attendu [ジャヴェザタンデュ]
tu avais attendu [テュアヴェザタンデュ]
il avait attendu [イラヴェタタンデュ]
nous avions attendu [ヌザヴィオンザタンデュ]
vouz aviez attendu [ヴザヴィエザタンデュ]
ils avaient attendu [イルザヴェタタンデュ]
【直訳】
Gervaise avait attendu Lantier
ジェルヴェーズはランティエを待っていた
jusqu'à deux heures du matin
朝の2時まで
【訳】
ジェルヴェーズは朝2時になるまでランティエを待っていたのだった。
【注】
「待っていた」は大過去で表現されているので、「或る過去の時点」がこの文章の前後に示されているはず。この文章は、小説『居酒屋』の文頭の文なので読んで確かめてみてください。
【翻訳】
→ 『居酒屋』 (新潮文庫)
2011-12-28
2011-12-27
夢は二つ目の人生だ。
[フランス語初級]
Le Rêve est une seconde vie.
[ Nerval, "Aurélia"]
【発音】
Le Rêve
ル レーヴ
est une seconde vie.
エチュヌ スゴンド ヴィ
* est une は、いつもは発音しない est [エ] の最後の t と、次の une [ユヌ] とをつなげて読もう。
* いわゆる 「リエゾン ( liaison )」 というやつです。
Le Rêve est une seconde vie.
ル レーヴ エチュヌ スゴンド ヴィ
Nerval
ネルヴァル
Aurélia
オーレリア
【語句】
rêve : [男性名詞] 夢。ここでは Rêve と大文字で始まっているのは、「夢」 を固有名詞化あるいは擬人化しているからだろうか。
second : 第2の、二番目の。発音は[スゴン]なので注意。女性形は最後に e がついて seconde で発音は[スゴーンドゥ]。
vie : [女性名詞] 人生、命、生活。
Nerval : Gérard de Nerval [ジェラール・ドゥ・ネルヴァル]、1808-1855、フランスの作家。
Aurélia : 女性の名前
【訳】
夢は第二の人生だ。
Le Rêve est une seconde vie.
[ Nerval, "Aurélia"]
【発音】
Le Rêve
ル レーヴ
est une seconde vie.
エチュヌ スゴンド ヴィ
* est une は、いつもは発音しない est [エ] の最後の t と、次の une [ユヌ] とをつなげて読もう。
* いわゆる 「リエゾン ( liaison )」 というやつです。
Le Rêve est une seconde vie.
ル レーヴ エチュヌ スゴンド ヴィ
Nerval
ネルヴァル
Aurélia
オーレリア
【語句】
rêve : [男性名詞] 夢。ここでは Rêve と大文字で始まっているのは、「夢」 を固有名詞化あるいは擬人化しているからだろうか。
second : 第2の、二番目の。発音は[スゴン]なので注意。女性形は最後に e がついて seconde で発音は[スゴーンドゥ]。
vie : [女性名詞] 人生、命、生活。
Nerval : Gérard de Nerval [ジェラール・ドゥ・ネルヴァル]、1808-1855、フランスの作家。
Aurélia : 女性の名前
【訳】
夢は第二の人生だ。
2011-12-24
料理にケチをつけていた
[フランス語初級]
Arnoux se plaignait de la cuisine.
[ Flaubert , "L'Education Sentimentale" ]
【発音】
Flaubert
フロベール
L'Education Sentimentale
レデュカシォン ソンティモンタール
【語句】
cuisine : [女性名詞] 料理, 台所, 調理場
Flaubert : Gustave Flaubert。 ギュスターヴ・フロベール。フランスの作家。1821-1880。
éducation : [女性名詞] 教育
sentimental : [形容詞] 感情の, 感傷的な
【活用】
se plaindre の直説法半過去形の活用
【直訳】
Arnoux se plaignait de la cuisine.
[ Flaubert , "L'Education Sentimentale" ]
【発音】
Arnoux se plaignait
アルヌー ス プレニェ
de la cuisine
ドゥ ラ キュイズィヌ
Flaubert
フロベール
L'Education Sentimentale
レデュカシォン ソンティモンタール
【語句】
Arnoux : アルヌー (人名)
plaignait : plaindre の半過去形、三人称単数形
plaindre : [動詞] に同情する, を哀れむ
se plaindre de : について文句を言う, 不平を言う
cuisine : [女性名詞] 料理, 台所, 調理場
Flaubert : Gustave Flaubert。 ギュスターヴ・フロベール。フランスの作家。1821-1880。
éducation : [女性名詞] 教育
sentimental : [形容詞] 感情の, 感傷的な
【活用】
je me plaignais (ジュ ム プレニェ)
tu te plaignait (テュ トゥ プレニェ)
il se plaignait (イル ス プレニェ)
nous nous plaignions (ヌ ヌ プレニョン)
vous vous plaigniez (ヴ ヴ プレニィエ)
ils se plaignaient (イル ス プレニェ)
【直訳】
アルヌーは料理に文句を言っていた。
(フロベール 『感情教育』)
【訳】
(フロベール 『感情教育』)
【訳】
アルヌーは料理にケチばかりつけていた。
上級仏単語: tergiversation
tergiversation
【発音】
テルジヴェルザシオン
【品詞】
女性名詞
(-tion で終わる名詞は女性名詞になります。)
【意味】
躊躇 (ちゅうちょ), 言い逃れ
【発音】
テルジヴェルザシオン
【品詞】
女性名詞
(-tion で終わる名詞は女性名詞になります。)
【意味】
躊躇 (ちゅうちょ), 言い逃れ
2011-12-13
2011-12-02
登録:
投稿 (Atom)