«Ce qu'il a fait pour nous, plus personne ne le fera»: des milliers de Brésiliens font leurs adieux à Pelé
サッカーの王様、ペレが昨年(2022年)12月末に亡くなりました。
ペレを悼むブラジルの人たちを伝える、フランスのニュースサイト RFI の 2023年1月2日の記事のタイトルです。
→ «Ce qu'il a fait pour nous, plus personne ne le fera»: des milliers de Brésiliens font leurs adieux à Pelé
【発音の確認】
Ce qu'il a fait pour nous
スキラフェプールヌ
plus personne ne le fera
プリュペルソヌ ヌルフラ
des milliers de Brésiliens
デミリェドゥブレズィリァン
font leurs adieux à Pelé
フォンレールザディウアプレ
【文の意味】
01) Ce qu'il a fait
〈ce que S+V…〉で「SがVすること・もの」。英語だと〈what S+V…〉。
Ce qu'il a fait で「彼がやったこと」。
a fait は動詞 faire(する・やる)の複合過去。 fait は faire の過去分詞。
02) Ce qu'il a fait pour nous
「彼が私たちのためのやったこと・してくれたこと」。
03) plus personne ne le fera
fera は動詞 faire の単純未来形。
活用を確認しておきましょう。
je ferai (ジュフレ)
tu feras (テュフラ)
il fera (イルフラ)
nous ferons (ヌフロン)
vous ferez (ヴフレ)
ils feront (イルフロン)
plus personne ne le fera の 最初の plus は ne ... plus(もはや...ない)の plus が前に出たもの。plus (もう、もはや)が強調されている感じでしょう。
personne は ne と組み合わさって「だれも...ない」
le fera の le は直前の ce qu'il a fait pour nous「あの人が俺たちのためにしてくれたこと」を受ける代名詞の le です。
ですので、plus personne ne le fera は「もうだれもそんなことをしてくれないだろう」。
04) Ce qu'il a fait pour nous, plus personne ne le fera
「彼が私たちのためにしてくれたこと、もうだれもそれをやってくれないだろう」。
「あいつが俺たちにしてくれたことはもうだれにもできないだろう」。
04) des milliers de Brésiliens
「何千もの(多数の)ブラジル人たちが」。
millier は「千くらい」(男性名詞)。
この箇所は次の font (< faire)の主語ですね。
05) des milliers de Brésiliens font leurs adieux à Pelé
「何千ものブラジル人たちがペレに別れを告げています」。
adieu は「別れの言葉」(男性名詞)、複数形 adieux 。
〈à + Dieu〉つまり、「神のところで(また会いましょう)」が語源だと思うので、adieu は、相手ともう会わないときに使います。
スペイン語の adiós も同じように使うみたいです。
ずっと昔フランスで友達になったポーランド人の女性(フランス語話者)から、私が日本に帰るとき ” Adieu ! ” って言われて、あ~、adieu ってこういうときに使うのか、もう会わないつもりなんだな、ってちょっと悲しくしっくり来たのを思い出します。その女性の青い目が深かったです...。
faire ses adieux à ... で「...に別れの挨拶をする」。
06) «Ce qu'il a fait pour nous, plus personne ne le fera»: des milliers de Brésiliens font leurs adieux à Pelé
「彼が私たちにしてくれたこと、それと同じことをやれる人はもうだれもいないだろう」と、何千ものブラジル人たちがペレに別れを告げています。
(ここまで)