La Logique hégélienne part d'une identification de la pensée et de la chose pensée.
Jean Hippolyte (ジャン・イポリット) というフランスの哲学者(1907-1968)の "Logique et existence" (『論理と実存』) という著作の序文冒頭の一文。
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発音:
La Logique hégélienne part d'une identification
ラ ロジーク エゲリエンヌ パール デュニダンティフィカシオン
de la pensée et de la chose pensée.
ドゥ ラ パンセ エ ドゥ ラ ショーズ パンセ
意味:
La Logique hégélienne
ヘーゲルの論理学は
logique は 「論理」 「論理学」、女性名詞。
※ ここでは大文字で Logique となってます。 なぜかな?
ヘーゲル (Hegel) というのはドイツの有名な哲学者 (1770-1831)。
hégélien は 「ヘーゲルの」 という意味の形容詞。 hégélienne はその女性形。
part d'une identification
同一視から出発する
partir de ~ で、「~から始まる、発する」。
identification は 「同一視」 「混同」
何と何を同一視(混同) するのかというと、
part d'une identification de la pensée et de la chose pensée.
となっているので la pensée と la chose pensée との同一視です。
pensée は 「考え」 「思考」 「思索」 で、女性名詞。
後半の chose pensée のほうの pensée は、名詞ではなくて、動詞 penser の過去分詞 pensé の女性形ですね。 chose (物) という女性名詞を修飾しています。
なので、 chose pensée で、 「思考された物」。
全体で、
La Logique hégélienne part d'une identification de la pensée et de la chose pensée.
ヘーゲルの論理学は、思考と思考された物との同一視から始まる。
となります
意訳して、
思考と思考されるモノとが同じ一つのものであるとみなすこと。ここからヘーゲルの論理学は始まる。
としてみました。