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2016-12-11

ロボットに課税したい

Benoît Hamon veut taxer les robots pour financer un revenu universel.

L'express の 12/8 の記事の見出しです。


Benoît Hamon veut taxer les robots pour financer un revenu universel.



    Benoît Hamon veut taxer les robots 

    ブノワ アモン ヴ タクセ レ ロボ

    pour financer un revenu universel.

    プール フィナンセ アン ルヴニュ ユニヴェルセル


Benoît Hamon (ブノワ・アモン) はフランスの社会党の政治家で、前の教育大臣。

現在の大統領フランソワ・オランド (François Hollande、 社会党) が次期大統領選への出馬を断念しましたが、その社会党から立候補を表明しているうちの一人です。


taxer は 「課税する」 です。

何に課税するかというと、 les robots、 つまり 「ロボット」 に課税したい、と言っています。

    Benoît Hamon veut taxer les robots 

    ブノワ・アモンはロボットに課税したい


「ロボット」 と言っても人間型ロボットではなく、工場などで使われている産業用ロボットで、それらのロボットが人間の単純労働を奪って (担って) 生産性を上げているのでそこに課税しよう、ということみたいです。


で、その徴収した分の税金は何に使うか、というと、

    pour financer un revenu universel.

「pour + 不定詞(動詞の原形)」 で 〈目的〉 を表します。 つまり  「~するために」。 

financer は 「出資する」 「資金を提供する」 です。


出資先は revenu universel です。

revenu は 「収入、所得」 (男性名詞)、 universel は形容詞で 「普遍的な」 とか 「全体の」 ですが、

    suffrage universel  (スュフラージュ ユニヴェルセル) 

だと、

    普通選挙

になります。 ( suffrage は 「投票、選挙 (男性名詞)」 。 ) 

つまり、この場合の universel は 「すべての人に適用される」 といういみです。

で、この revenu universel は英語で basic income (ベーシック インカム) と言われている  「最低限所得保障」 のことになります。


ですので、

    Benoît Hamon veut taxer les robots pour financer un revenu universel.

    ブノワ・アモンはロボットに課税したい / 最低限所得保障に出資するために

となるので、

    ブノワ・アモンはロボットに課税して、最低限所得保障制度の財源にしようと考えている

という感じになります。