グローバルメニュー

2023-06-27

10分だけのマイクロデートで愛を持続させる

Pour faire durer l'amour, il suffirait d'organiser régulièrement des "micro-dates" de 10 minutes avec son partenaire.

女性向け(って言っていいのか...?)雑誌、Marie Claire のWebサイトの記事のタイトルからです。

※ 元記事 → Pour faire durer l'amour, il suffirait d'organiser régulièrement des "micro-dates" de 10 minutes avec son partenaire - Marie Claire 


【おおまかな発音】

Pour faire durer l'amour
プール フェールデュレ ラムール
il suffirait d'organiser régulièrement
イルスュフィレ ドルガニゼ レギュリエールマン
des "micro-dates" de 10 minutes
デミクロダット ドゥディミニュット
avec son partenaire
アヴェク ソンパルトネール

【分かち訳】

Pour faire durer l'amour 愛を持続させるためには, il suffirait ~すれば十分だろう d'organiser régulièrement 定期的に計画す(れば)des "micro-dates" de 10 minutes 十分間のマイクロデートを avec son partenaire 自分のパートナーとの


【語彙】

durer は「持続する」、faire durer ~ で「~を持続させる」。この faire は「使役動詞」。

il suffirait の suffirait は動詞 suffire(十分だ、足りる)の条件法現在形。「十分だろう」。

ここでは「条件」は、d'organiser 以下の部分。主語の il は非人称主語。〈Il suffit de + inf.~〉で「~するだけで十分だ」。

※ inf. は不定詞(動詞の原形)のこと(infinitif)です。

organiser 「組織する」「準備する」「計画する」。

régulièrement 「規則正しく」「定期的に」。

micro-dates は「マイクロデート」と訳しときました。よく使われる単語なのかな?

des "micro-dates" の des は不定冠詞の複数形。


【試訳】

愛情を持続させるには、パートナーと10分間の「マイクロデート」を定期的に企画しさえすればいいだろう。

(以上)

2023-06-11

老いるのは楽しいね(ソレルス)

J'aime vieillir et je n'ai pas peur de ma propre mort.

France Inter のページ、先月(2023年5月5日)亡くなった作家 Philippe Sollers(フィリップ・ソレルス) インタビュー音声のタイトルからの引用です。

   → L'agent secret de Philippe Sollers : "J'aime vieillir et je n'ai pas peur de ma propre mort" : épisode 1/2 du podcast Philippe Sollers, autoportrait 


【発音】

J'aime vieillir
ジェムヴィエィール

et je n'ai pas peur de ma propre mort
エ ジュネパプール ドゥマプロープルモール


【解説】

◆ J'aime vieillir 「私は老いるのが好き」。

〈aimer + 不定詞〉で「~するのが好き」。

vieillir は「老いる」。

◆ et je n'ai pas peur de ... 「そして私は...が怖くない」。

〈avoir peur de ...〉「...が怖い」。

peur は「恐怖」「不安」(女性名詞)。

◆ ma propre mort 「私自身の死」。

propre は、名詞の前において、所有形容詞(今回は ma )といっしょに使われると、「~自身の」という意味になります。


【訳例】

J'aime vieillir et je n'ai pas peur de ma propre mort.

私は老いるのが好きだ、そして自分自身の死が怖くない。
   ↓
老いるのは楽しいね、それに自分が死ぬのも怖くない。


(ここまで)


2023-06-05

また雨が降っていた

La pluie tombait de nouveau mais elle était si fine qu'elle mouillait à peine les cheveux.

[Modiano, "Une Jeunesse"]


Patrick Modiano(パトリック・モディアノ)というフランスの作家(1945年生 / ノーベル文学賞受賞)の小説『ある青春』の一文です。

※ Gallimard版(2020)の 23ページにあります。


【発音】

La pluie tombait de nouveau 
ラプリュイ トンベ ドゥヌヴォ

mais elle était si fine 
メ エレテ シィフィヌ

qu'elle mouillait à peine les cheveux
ケルムイエ アペヌ レシュヴゥ


【分かち訳】

La pluie tombait 雨が降っていた de nouveau ふたたび

mais でも elle était si fine それ(その雨)はとても細かったので] 

qu'elle mouillait それ(その雨)は濡らしていた à peine ほとんど...ない

les cheveux 髪を


【語句】

この文の動詞(述語動詞)は tombait, était, mouillait の3つ。

それぞれ不定詞は tomber(落ちる), être(~である), mouiller(濡らす)。

いずれも直説法半過去形で、主語は la pluie とそれを表してい人称代名詞の elle、つまり主語は3人称単数。

elle était si fine qu'elle mouillait ... は〈si ~ que ...〉、「とても~なので...だ」のパターン。

fine は形容詞 fin 「細かい, 細い」の女性形。

elle mouillait à peine les cheveux は à peine(ほとんど...ない) があるので「その雨は髪をほとんど濡らさなかった」


【日本語訳】

La pluie tombait de nouveau mais elle était si fine qu'elle mouillait à peine les cheveux.

雨が再び降っていた、しかしその雨はとしても細かったので、その雨は髪をほとんど濡らされなかった。

  ↓

また雨が降りだしていたが、とても細かな雨だったので、髪が濡れることはなかった。


(ここまで)