En 1905, quasiment tout le continent africain est occupé par les colonisateurs européens. C’est entre les deux guerres mondiales que naissent les idées de l’indépendance et de l’autodétermination. Même si la majorité des pays africains a connu un chemin vers l’indépendance pacifique, cela n’a pas été le cas de l’Algérie : ce pays a dû mener une longue guerre contre la présence coloniale qui a duré 132 ans.
フランスのニュースサイト RFI の特集ページのリード文からです。(2019.11.01に参照)
→ Indépendances africaines : Algérie
きょうは前半を扱います。
【発音】
Indépendances africaines : Algérie
アンデパンダンス アフリケヌ:アルジェリ
En 1905, quasiment tout le continent africain
アンミルヌフサンサンク カズィマン トゥルコンテイナンアフリカン
est occupé par les colonisateurs européens.
エトキュペ パルレコロニザトゥールウロペアン
C’est entre les deux guerres mondiales
セ アントゥルレドゥゲールモンディアル
que naissent les idées de l’indépendance
ク ネッス レズィデ ドゥランデパンダンス
et de l’autodétermination.
エ ドゥ ロトデテレミナシォン
まずはタイトルと一文目。
【解釈】
Indépendances africaines : Algérie
アフリカの独立:アルジェリア
En 1905
1905年には
quasiment tout le continent africain
アフリカ大陸ほぼ全土が
est occupé
占領されている
par les colonisateurs européens.
ヨーロッパの植民者によって
【語句】
| indépendance : 独立、自立
| quasiment : ほとんど、ほぼ(副詞)
| quasiment : ほとんど、ほぼ(副詞)
| continent : 大陸(男性名詞)
| occuper : 占領する、占める
| occuper : 占領する、占める
indépendance の dépendance だけだと「依存、従属」という女性名詞。
in- には「非、不」みたいな否定の意味があるので、indépendance で「依存していないこと、従属していないこと」、つまり「独立、自立」となります。
Indépendances africaines と複数形になっているので、「アフリカ諸国の独立」としたほうがいいかも。
ここでは occuper は est occupé というふうに〈être + 過去分詞〉のかたちになっているので、〈受動態〉(「~される」)です。
occuper の名詞は occupation [オキュパシォン] で「占領」といういみがあり、Occupation と大文字で書くと「(第二次大戦中のドイツによる)フランス占領」となります。
| colonisateur : 植民地開拓者、入植者
「植民地」は colonie (女性名詞)です。
つぎに二文目を見ましょう。
【解釈】
C’est entre les deux guerres mondiales
(それは)二つの世界大戦の間だ
que naissent les idées
(~という)概念が生まれる(のは)
de l’indépendance et de l’autodétermination.
独立と民族自決の(概念が)
【語句と構文】
guerre mondiale は「世界戦争」、つまり「世界大戦」。
guerre mondiale は「世界戦争」、つまり「世界大戦」。
naissent は動詞 naître「生まれる」の直説法現在三人称複数形で、主語の les idées が動詞の後ろに来ています。(主語と動詞の倒置)
主語の部分(主部)が les idées de l’indépendance et de l’autodétermination 、動詞が naissent で、主語のほうが長いです。そういうとき接続詞 que のあとでは倒置されることが多いです。
「独立と民族自決の考え方が生まれるのは二つの世界大戦の間である。」
↓
「独立と民族自決という考えは二つの世界大戦の間にやっと生まれた。」
という感じです。
強調構文にしなければ、この文は、
Les idées de l’indépendance et de l’autodétermination naissent entre les deux guerres mondiales.
独立と民族自決という考えは二つの世界大戦の間に生まれる。
となります。
autodetermination の auto は「自己の」、determination は「決定」なので、autodetermination はそのままだと「自己決定」ですが、政治的な文脈では民族の自決権のことです。
【訳例】
En 1905, quasiment tout le continent africain est occupé par les colonisateurs européens. C’est entre les deux guerres mondiales que naissent les idées de l’indépendance et de l’autodétermination.
1905年にはアフリカのほぼ全域がヨーロッパの植民者に占領されていた。独立と民族自決という考え方が生まれるのは二つの大戦のあいだになってのことだった。
アルジェリアはアフリカ大陸の北にあり、ヨーロッパと地中海を挟んで向かい合っています。1830年から1962年までフランスの植民地。フランスとの激しい戦争の末に独立を果たしています。
アルジェリアはアフリカ大陸の北にあり、ヨーロッパと地中海を挟んで向かい合っています。1830年から1962年までフランスの植民地。フランスとの激しい戦争の末に独立を果たしています。