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2021-10-13

地下鉄の硬い切符が姿を消します

MÉTRO PARISIEN: LE TICKET CARTONNÉ VA COMMENCER À DISPARAÎTRE DES STATIONS EN OCTOBRE

フランスのニュース専門局 BFM TV のWebサイトの一つ ”BFM Paris” の記事(2021.9.31)より。

   → Métro parisien: le ticket cartonné va commencer à disparaître des stations en octobre 


パリのメトロの硬い切符ももうすぐSUICAのようなカードになっていくという記事です。


○ すべて大文字になっている記事のタイトルを小文字にすると、

Métro parisien: le ticket cartonné va commencer à disparaître des stations en octobre


◆ 発音は: 

Métro parisien: le ticket cartonné va commencer 
メトロ パリズィアン ルティケカルトネ ヴァコマンセ

à disparaître des stations en octobre
アディスパレートル デスタスィオン アンノクトーブル


◆ 単語

cartonné ですが、これは動詞 cartonner の過去分詞です。

名詞 carton(男性名詞)は「ボール紙」「厚紙」 で、動詞 cartonner は「厚紙で装丁する」「ハードカバーをつける」などとあります。

cartonné は過去分詞なので「厚紙で装丁した」「ハードカバーの」となります。が、ここでは le ticket cartonné で「厚紙の切符」ということでしょう。

パリの地下鉄の切符は結構な厚紙だった記憶があります(ン十年前)。

 va commencer は〈aller + inf. 〉なので「これから~する」という「近接未来」。

   ※ inf. は「不定詞」(動詞の原形)を表します。 不定詞を表す infinitif(アンフィニテイフ)の略です。

〈 commencer à + inf. 〉で「~し始める」。

disparaître は「なくなる」「姿を消す」。

des stations の station は「駅」。この des は?

不定冠詞複数形の des、なのか、それとも〈 前置詞 de + 定冠詞複数形 les 〉?

いみから考えて「地下鉄の駅から姿を消す」ということでしょうから、前置詞の de は「~から」といういみもあるので、ここの des は〈 前置詞 de + 定冠詞複数形 les 〉ですね。


◆ 文全体の意味

Métro parisien パリの地下鉄 : le ticket cartonné 厚紙の切符は va commencer à disparaître まもなく姿を消し始めるでしょう des stations 駅から en octobre 10月に

パリの地下鉄: あの硬い紙の切符は10月になると、地下鉄の駅から姿を消し始めます。


(ここまで)


2021-09-14

他者の実存は私たちの自由の条件(ジャン=リュック・ナンシー)

Il développe par exemple, dans **L’Expérience de la liberté** (Galilée, 1988), l’argument selon lequel notre liberté n’est pas un absolu que viendrait limiter l’existence d’autrui. C’est au contraire l’existence d’autrui, et notre « être-avec », qui serait la condition de toute liberté.

["La mort de Jean-Luc Nancy, philosophe de la fragilité de l’existence",  le 26 août 2021, lemonde.fr ] 


フランスの哲学者、ジャン=リュック・ナンシーが少し前に亡くなりました。

そのルモンドの追悼記事の抜粋からです。


◆ 分かち訳

Il développe 彼は(~を)展開している par exemple たとえば, dans **L’Expérience de la liberté** (Galilée, 1988) 『自由の経験』(ガリレー, 1988)において, l’argument 議論を(展開している) selon lequel それ(その議論)によれば notre liberté n’est pas un absolu 私たちの自由は或る絶対的なものではない que viendrait limiter l’existence d’autrui 他者の実存が制限しに来るだろうような(絶対的なもの). 

C’est au contraire 反対に l’existence d’autrui 他者の実存(と), et notre « être-avec » そして私たちの「ともに存在すること」なのである, qui serait la condition de toute liberté あらゆる自由の条件となるだろうものは.


・ selon lequel の lequel は関係代名詞で、先行詞は l'arugument。


・ un absolu que viendrait limiter l’existence d’autrui の que も関係代名詞。先行詞は un absolu。viendrait limiter の主語は l’existence d’autrui。「他者の実存が制限しに来るだろうような絶対的なもの」。

◆ 試訳

『自由の経験』(ガリレー, 1988)において、ジャン=リュック・ナンシーは、以下のような議論を展開している。私たちの自由は、他者の実存によって限界づけられてしまうような絶対的な何かなのではない。反対に、他者の実存や、私たちが「共に存在すること」こそが、あらゆる自由の条件となっているのだ、と。

[「実存の脆さ(もろさ)についての哲学者、ジャン=リュック・ナンシーの死」, ルモンド, 2021.8.26 ]


(ここまで)


2021-09-12

ホテル「空」

先日、車に乗っていたら「空」という名前のホテルがあった。

ホテル ciel

秋の青い空とホテル「Ciel」。

ciel(シィェル)は「空」(男性名詞)。

ふつうは定冠詞 le をつけて使う。

たとえば、

Le ciel est pur, la lune brille.

空は済み、月は輝く。

この文の解説は:

空は澄み、月は輝く 1 (2015.10.27)

でやってます。

(ここまで)





2021-09-09

カトリック教会は21世紀の後にも生き残る?

Le catholicisme peut-il survivre au XXIe siècle ?

フランスの新聞「ル・モンド」の 2021.8.29 の記事のタイトルからです。


◆ ざっくり発音

Le catholicisme peut-il survivre au XXIe siècle ?

ル カトリシスム プティル シュルヴィーヴル オ ヴァンテユニエーム スィエークル


◆ 語句

catholicisme は「カトリック教」「カトリック教会」のこと。

語尾の -isme は、〈「制度・体系・主義・主張・職業・特性」の意を表す男性名詞語尾〉と『ロワイヤル仏和中辞典』に出ています。

なので catholicisme も男性名詞です。

ほかには、marxisme (マルクシスム)で「マルクス主義」とか。

(発音は英語と違って「イズム」じゃなくて「イスム」。)

XXIe は「21番目の」ことで、綴りで書くと vingt et unième(ヴァンテユニエーム)。

survivre は英語の survive と同じで「生き残る」。

survivre à ~ で〈~よりも後に生き残る〉。


◆ 文意

Le catholicisme カトリック教会は peut-il できるのだろうか survivre au XXIe siècle 21世紀の後に生き残ることが ?

→ カトリック教会は21世紀の後にも生き残ることができるのだろうか。

(ここまで)


2021-05-03

ラ・メゾン白金のショコラサンド

おいしいお菓子をいただきました。

ラ・メゾン白金のショコラサンド。

ラ・メゾン白金のショコラサンド

おいしいです...。

「ラ・メゾン」は la maison。

maison は「家」、定冠詞 la がついているので女性名詞。

ショコラサンドのショコラは chocolat、つまりチョコレート(男性名詞)。

サンドは...、何語?

古いマンガで「めぞん一刻」ってありましたね!?

マンション名とかにもときどき「メゾン」ってついているのがあります。

辞書を見ると maison には「自家製の」「その店特製の」という形容詞的な使い方もあるようです。

たとえば、

tarte maison

で「自家製タルト」みたいな。

ところで、maison に見た目と音が似ている単語は?

セ・ゾ・ン!

saison、こちらは「季節」、英語の seasonです。

(ここまで)




2021-05-02

4人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションを離れた

Après près de six mois dans l’espace, quatre astronautes – trois Américains et un Japonais −, ont quitté, samedi 1er mai, la Station spatiale internationale à bord d’un vaisseau de la société SpaceX, pour revenir sur Terre ; un voyage qui doit se solder par un amerrissage au large de la Floride en pleine nuit.

新聞 Le Monde のWebサイトの5月2日の記事、

→ Quatre astronautes de l’ISS de retour sur la Terre avec une navette SpaceX

の冒頭からです。


【発音】

まずざっくりと発音を確認。

Après près de six mois dans l’espace,
アプレプレドゥシモワ ダンレスパース

quatre astronautes – trois Américains et un Japonais −,
カトゥルアストゥロノート トゥロワザメリケン エ アンジャポネ

ont quitté, samedi 1er mai,
オンキテ サムディプルミェメ

la Station spatiale internationale
ラスタィオンスパスィアル アンテルナショナル

à bord d’un vaisseau de la société SpaceX,
アボールダンヴェソ ドゥラソスィエテ スパースイクス

pour revenir sur Terre ;
プールルヴニール シュルテール

un voyage qui doit se solder
アンヴワヤージュ キドワスソルデ

par un amerrissage au large de la Floride en pleine nuit.
パルァンナメリサージュ オラジュジュドゥラフロリード アンプレンヌニュイ


【前から確認】

では、文章を前から区切って見ていきます。

◆ Après près de six mois dans l’espace,
   宇宙での6ヶ月近くのあとで

près de ... で「の近くに(で)」。

espace(男性名詞)は「場所」「空間」「宇宙」、英語の space。


◆ quatre astronautes – trois Américains et un Japonais −,
   4人の宇宙飛行士 –  アメリカ人3人と日本人1人 – が 

astronaute の astro- は「天体」や「星」という意味の接頭語。 astrologie で「占星術」、atronomie だと「天文学」。


◆ ont quitté, samedi 1er mai, la Station spatiale internationale
   離れた / 5月1日土曜日に / 国際宇宙ステーションを

複合過去 ont quitté の主語は quatre astronautes。

1er は premier のこと。

spatial は「宇宙の」という形容詞。 voyage spatial で「宇宙旅行」。


◆ à bord d’un vaisseau de la société SpaceX,
   スペースX社の宇宙船に乗って

à bord de ... で「(船・車・飛行機)に乗って」。

vaisseau は「(軍艦などの大きな)船」。

SpaceXは、PayPalや電気自動車企業テスラの創設者、イーロン・マスク(Elon Musk)氏が設立した宇宙開発事業を行う企業。


◆ pour revenir sur Terre ;
   地球に戻るために

女性名詞 terre(「土」「地面」など)は「地球」といういみで使うときは大文字で始めるのが一般的。

◆ un voyage
   すなわち...な旅である

un voyage の前にセミコロン(;)がある。 

セミコロン(英語:semicolon)はフランス語では point-virgule[ポワンヴィルギュル]。 virgule はカンマ( ,)(英語 comma)のこと。

point-virgule(;)は point(.)とヴィルギュル(,)の中間くらいの区切り度を表すのが一般的。

ここでは、直前の文を続けて「つまりそれは...な旅である」というくらいの感じかな。


◆ qui doit se solder par un amerrissage
   最後に(...への)着水へと結果する予定の(旅)

この箇所は直前の名詞 un voyage を修飾する関係代名詞節。

ここでの doit(devoir)は「しなければならない」(義務)ではおかしいので、「...することになっている」(未来)という意味にとりましょう。

se solder で「最後に...の結果になる」。

solder は(借金を)「精算する」という意味があるので se solder だと「精算される」→「精算した結果...になる」という感じか。

amerrissage は飛行艇などが「着水」すること。

動詞は amerrir 「着水する」。地面に「着陸する」だと atterrir 。

amerrir には mer(海)が、atterrir には terre(陸)が入ってる!


◆ au large de la Floride en pleine nuit.
   真夜中にフロリダの沖合に(直水する)

large は「広い」という形容詞ではなく、定冠詞 le がついてることからも男性名詞。

男性名詞の large には「沖(沖合)」という意味がある。

en plein ~ で「~の真っ只中に/で」。


【逐語訳】

本文に訳を入れ込んでみます。

Après près de six mois dans l’espace 宇宙での6ヶ月近くの後で, quatre astronautes – trois Américains et un Japonais − 4人(アメリカ人3人と日本人1人)の宇宙飛行士が, ont quitté, samedi 1er mai, la Station spatiale internationale 国際宇宙ステーションを5月1日に離れた à bord d’un vaisseau de la société SpaceX スペースX社の宇宙船に乗って, pour revenir sur Terre 地球に戻るために; un voyage これは...な旅である qui doit se solder par un amerrissage 着水で終わるはずの au large de la Floride en pleine nuit 深夜にフロリダの沖合への.


【日本語訳】

全体の訳文です。

宇宙で半年近くを過ごしたあと、4人の宇宙飛行士(アメリカ人3人と日本人1人)は地球に戻るべく、5月1日、スペースX社の宇宙船に乗り国際宇宙ステーションを離れた。この旅は深夜フロリダ沖に着水予定となっている。


(ここまで)


2021-05-01

我が同志たちが介入し危険な任務を遂行するであろう

フランスでは、国の現状を憂えた元将校や軍人たちが、大統領や国の指導者たちに訴えかけた内容が波紋を呼んでいるようです。

この訴え(アピール)文は、保守・右派系の雑誌 "Valeurs actuelles" に 4月21日に掲載されました。

記事のタイトルは、

→ « Pour un retour de l’honneur de nos gouvernants » : 20 généraux appellent Macron à défendre le patriotisme

「我が政治指導者たちの名誉の回復に向けて」:将校20人がマクロンに愛国主義を守るよう呼びかけ

というものです。 


その宣言文(アピール文)の最後の2段落を読んでみます

原文: Par contre, si rien n’est entrepris, le laxisme continuera à se répandre inexorablement dans la société, provoquant au final une explosion et l’intervention de nos camarades d’active dans une mission périlleuse de protection de nos valeurs civilisationnelles et de sauvegarde de nos compatriotes sur le territoire national.


逐語訳: Par contre それに対し, si rien n’est entrepris もし何も企てられなければ, le laxisme continuera à se répandre 放任主義が拡大し続けるだろう inexorablement 抗いがたく dans la société この社会で, provoquant au final 最終的に(...と~とを)を引き起こし une explosion 怒りの爆発と et l’intervention de nos camarades d’active 現役軍の我々の同志たちの介入とを(引き起こし) dans une mission périlleuse 危険な任務への(介入を)de protection de nos valeurs civilisationnelles われわれの文明の諸価値の擁護と et de sauvegarde de nos compatriotes われわれの同胞の保護と(の危険な任務) sur le territoire national この国の領土における(保護).


和訳: そうはならずに、もし何も手立てが講じられず、この社会において放任主義が抗い難く拡がり続けるならば、ついに怒りが爆発し、国軍の我が同志たちが介入し、我々の文明の価値の擁護と、この国家の領土における同胞の保護という危険な任務を遂行することになるであろう。


原文: On le voit, il n’est plus temps de tergiverser, sinon, demain la guerre civile mettra un terme à ce chaos croissant, et les morts, dont vous porterez la responsabilité, se compteront par milliers.


逐語訳: On le voit 人にはそれが見える, il n’est plus temps de tergiverser もはや躊躇するときではない, sinon そうでなければ, demain 明日にも la guerre civile 内戦が mettra un terme 終止符を打つだろう à ce chaos croissant この増大している混沌に, et les morts そして死者たちが, dont vous porterez la responsabilité あなたがたがその責任を担うことになる(死者たちが), se compteront 数えられるだろう par milliers 幾千となく.


和訳: おわかりであろう、もはや躊躇すべきときではない。さもなくば明日にも内戦が勃発し、この増大し続ける混沌に終止符を打ち、あなたがた(=大統領、官僚、国会議員)が責を負うべき数千の死者が生ずるであろう。


(ここまで)


2021-04-29

生物多様性を断念しなければならないのか

Faut-il renoncer à la biodiversité ?

France Culture の放送(LE 03/05/2019)のタイトルからです。

→ https://www.franceculture.fr/emissions/la-grande-table-2eme-partie/faut-il-renoncer-a-la-biodiversite


発音は、

Faut-il renoncer à la biodiversité 

フォティル ルノンセ アラビオディヴェルシテ

です。


Faut-il は Il faut (~しなければならない)の倒置疑問文。

つまり、「~しなければならないのか」。

〈renoncer à ~〉で、「~を諦める、断念する」。

biodiversité は〈bio + diversité〉。

bio- は「生・生命」を表す接頭語。

たとえば biologie は「生物学」(女性名詞)(=生[命]の学)。

biographie は「伝記」(=人の生の記述)。

diversité は「多様性」(女性名詞)。

英語の diversity(ダイバーシティ)は「多様性」という意味で日本語でも使われています。

関連語に形容詞の divers(ディヴェール)「さまざまな、多様な」があります。

なので、biodiversité は「生物多様性」です。

まとめると、

     Faut-il renoncer à la biodiversité ?

     生物多様性を断念しなければならないのか?

です。


Faut-il で始まる疑問文は以下にも出ています。


(ここまで)


2021-01-09

つまり恐怖という限界だ

Pour aller au bout de l'extase où nous nous perdons dans la jouissance, nous devons toujours en poser l'immédiate limite : c'est l'horreur.

[Bataille: Preface a "Madame Edwarda"]


Georges Bataille という20世紀のフランスの作家・思想家の『マダム・エドワルダ』という小説の序文からの引用です。


【おおまかな発音

Pour aller au bout de l'extase
プール アレ オブドゥレクスターズ
où nous nous perdons dans la jouissance,
ウ ヌヌペルドン ダンラジュイサンス
nous devons toujours en poser
ヌドゥヴォン トゥジュール アンポゼ
l'immédiate limite : c'est l'horreur.
リメディアット リミット セ ロルール


【解釈】

◇ Pour aller au bout de l'extase
恍惚(忘我)の果てまで行くには

au bout de ... で「の果てに、の終わりに」。

bout は 「先端、端」「果て、終わり」。男性名詞。

extase は「忘我」「恍惚」。女性名詞。英語では extacy(エクスタシィ)。


◇ où nous nous perdons dans la jouissance,
私たちが快感の中で失われていく

この箇所は直前の名詞 l'extase を修飾。

où は「そこで」( = その恍惚状態の中で)(= dans cette extase)っていう感じの関係代名詞。

se perdre は代名動詞で「道に迷う」「失われる」。

jouissance は動詞 jouir(楽しむ、性的快感を得る)の名詞形(女性名詞)。「楽しみ」「性的快感」。


◇ nous devons toujours en poser l'immédiate limite
私たちはつねにそこに直接の限界を設けなければならない

nous devons toujours : 私たちはつねに~しなければならない。

l'immédiate limite : 直接の限界

en poser の en は de l'extase のことで、l'immédiate limite にかかる。

つまり、l'immédiate limite de l'extase、「恍惚の直接の限界」。


: c'est l'horreur
つまり、恐れである。

この deux-points「:」(英語のコロン colon)は「すなわち、つまり」みたいな感じ。言い換え。

全体で、

Pour aller au bout de l'extase
恍惚の果てに行くには
où nous nous perdons dans la jouissance,
私たちが快楽の中で失われていく(→ 恍惚の果てに行くには)
nous devons toujours en poser l'immédiate limite
私たちはそこに直接の限界を設けなければならない
: c'est l'horreur.
すなわち、それは恐怖(という限界)である。


まとめて、

Pour aller au bout de l'extase où nous nous perdons dans la jouissance, nous devons toujours en poser l'immédiate limite : c'est l'horreur.

恍惚とは私たちが快楽の中で自己を失うこと、その恍惚の果てに行き着くには、いつでもそこに直接的な限界が立てられている必要がある。つまり恐怖という限界が。

[バタイユ『マダム・エドワルダ』序文]