グローバルメニュー

2016-07-05

曲線の極小の部分は...

Un élément très petit d'une courbe est presque une ligne droite. 


先日、駅で電車を待っているときに、隣で同じ電車を待っている人が下げていたバッグに書いてあった文です。

写メするのは失礼なので、紙にメモしておいて、ネットで調べると、

Henri Bergson (アンリ・ベルクソン) の "L'évolution créatrice" (レヴォリュシォン クレアトリィス / 創造的進化) という本の中の一節であることがわかりました。


発音:

    Un élément très petit d'une courbe 

    アネレモン トゥレ プティ デュン クルブ

    est presque une ligne droite

    エ プレスク ユヌ リーニュ ドロワット


単語の確認:

élément は 「要素」、courbe は 「曲線」、

presque は 「ほどんど」 (副詞)、ligne は 「線」、 

droite は形容詞 droit (ドロワ) の女性形で意味は 「まっすぐな」 です。


訳してみます。

    Un élément très petit d'une courbe 

    曲線のとても小さな要素は

    est presque une ligne droite. 

    ほとんど直線です

となるので、

    曲線の極小部分を取り出せば、それはほぼ直線といっていい。

という感じでしょうか。


※ ググッていたら、同じ文の解説が 「北鎌フランス語講座」 の 「比較の表現」 のページに見つかりました。 ぜひそちらもご覧ください。

    → 比較の表現の文法解説 - 北鎌フランス語講座 - 読解編


ベルクソンは、20世紀前半のフランスの有名な哲学者です。

Henri Bergson (1859-1941) ※ Wikipediaより

翻訳もたくさん出ています。

たとえば、『創造的進化』は、ちくま学芸文庫版 や 岩波文庫版 があります。

   
(2022.03.08 更新)