(Hugo, "Notre Dame de Paris", 1832)
[フランス語中級]
ヴィクトル・ユゴー (Vitor Hugo) の 『パリのノートルダム』 より。
※ ユゴー直筆の草稿1ページ目(Wikipediaより)
【発音】
Allongeant sa lèvre inférieure
アロンジョン サ レーヴル アンフェリウール
au delà de la lèvre supérieure,
オドゥラ ドゥ ラ レーヴル シュペリウール
elle fit une petite moue.
エル フィ ユヌ プティット ム
【語句】
allongeant : [アロンジョン] 動詞 allonger の現在分詞。"allongant" という綴りにははならない。"allongant" という綴りだと [アロンガン] という発音になってしまう。
allonger : [アロンジェ](動詞) …を伸ばす
lèvre : [レーヴル]
inférieure : [アンフェリウール] 下の, 低い
delà : [ドゥラ] m. 向こう, あちら
au delà de : [オドゥラドゥ] …を超えて, の向こうに
supérieure : [シュペリウール] 上の, 上部の
fit : [フィ] faire の直説法単純過去、三人称単数形。
moue : [ム] f. 仏頂面, 口をとがらすこと
【直訳】
Allongeant sa lèvre inférieure
彼女の(自分の)下唇を伸ばして
au delà de la lèvre supérieure,
上唇より向こうに(上唇を超えたところに)
elle fit une petite moue.
彼女は小さな仏頂面をした。
【試訳】
下唇を上唇より前に伸ばして、彼女はちょっと不満な顔をした。
下唇を突き出して、彼女はちょっとふくれ面をした。
【翻訳】
『ノートル=ダム・ド・パリ (ヴィクトル・ユゴー文学館)』(潮出版社, 5670円) →