[フランス語中級]
( Alain-Fournier, "Le grand Meaulnes", )
アラン=フルニエ『モーヌの大将』 の冒頭三回目です。
→ 一回目 (2015.2.1)
→ ニ回目 (2015.2.2)
Le grand Meaulnes 表紙 (Wikipediaより)
今日は引用の最後の部分です。
bien que la maison ne nous appartienne plus
発音はこんな感じです。
bien que la maison
ビャンクラメゾン
ne nous appartienne plus
ヌ ヌザパルティエンヌ プリュ
bien que la maison
ビャンクラメゾン
ne nous appartienne plus
ヌ ヌザパルティエンヌ プリュ
さてこの個所は bien que で始まります。
bien que の後には接続法の文が続き、意味は、「〜だけれども」という〈譲歩〉を表す、というのは初級を終えた人なら一度は聞いたことがあるはずです。
ここでは
appartienne
が接続法ということになりそうです。
この動詞 appartienne の不定詞は、
appartenir
アパルトゥニール
で、意味は、
(〜に)所属する、(〜の)ものである
などです。
ですから、
bien que la maison ne nous appartienne plus
はとりあえず、
もうその家は私たちの所属ではないのだけれども
その家はもう私たちのものではないのだけれど
などと訳せます。
ここで appartenir の接続法現在形の活用を確認しておきましょう。
j'appartienne ジャパルティエンヌ
tu appartiennes テュ アパルティエンヌ
il appartienne イラパルティエンヌ
nous appartenions ヌザパルトゥニオン
vous apparteniez ヴザパルトゥニエ
ils appartiennent イルザパルティエンヌ
接続法現在形の活用語幹は、基本的には(不規則な動詞以外は)直説法現在形の活用語幹を元に作られます。
その規則は、
接続法現在形の活用語幹は、直接法現在形の三人称複数(ils) の語幹から作る
というものです。
appartenir の場合だと、 直接法現在形の三人称複数(ils) の活用は、
ils appartiennent
なので、活用語尾の -ent を取った、
appartienn
が接続法現在形の活用語幹になります。
が、もう一つ規則があります。
それは、
直説法現在形の三人称複数形 (ils) の語幹と一人称複数形 (nous) の語幹が異なる動詞の場合
は、
nous と vousの接続法現在形の活用語幹のみ、直説法現在形一人称複数形の語幹を使う
というものです。
appartenir の直説法現在形の活用を見てみましょう。
j'appartiens ジャパルティヤン
tu appartiens テュ アパルティヤン
il appartient イラパルティヤン
nous appartenons ヌザパルトゥノン
vous appartenez ヴザパルトゥネ
ils appartiennent イルザパルティエンヌ
です。
bien que の後には接続法の文が続き、意味は、「〜だけれども」という〈譲歩〉を表す、というのは初級を終えた人なら一度は聞いたことがあるはずです。
ここでは
appartienne
が接続法ということになりそうです。
この動詞 appartienne の不定詞は、
appartenir
アパルトゥニール
で、意味は、
(〜に)所属する、(〜の)ものである
などです。
ですから、
bien que la maison ne nous appartienne plus
はとりあえず、
もうその家は私たちの所属ではないのだけれども
その家はもう私たちのものではないのだけれど
などと訳せます。
ここで appartenir の接続法現在形の活用を確認しておきましょう。
j'appartienne ジャパルティエンヌ
tu appartiennes テュ アパルティエンヌ
il appartienne イラパルティエンヌ
nous appartenions ヌザパルトゥニオン
vous apparteniez ヴザパルトゥニエ
ils appartiennent イルザパルティエンヌ
接続法現在形の活用語幹は、基本的には(不規則な動詞以外は)直説法現在形の活用語幹を元に作られます。
その規則は、
接続法現在形の活用語幹は、直接法現在形の三人称複数(ils) の語幹から作る
というものです。
appartenir の場合だと、 直接法現在形の三人称複数(ils) の活用は、
ils appartiennent
なので、活用語尾の -ent を取った、
appartienn
が接続法現在形の活用語幹になります。
が、もう一つ規則があります。
それは、
直説法現在形の三人称複数形 (ils) の語幹と一人称複数形 (nous) の語幹が異なる動詞の場合
は、
nous と vousの接続法現在形の活用語幹のみ、直説法現在形一人称複数形の語幹を使う
というものです。
appartenir の直説法現在形の活用を見てみましょう。
j'appartiens ジャパルティヤン
tu appartiens テュ アパルティヤン
il appartient イラパルティヤン
nous appartenons ヌザパルトゥノン
vous appartenez ヴザパルトゥネ
ils appartiennent イルザパルティエンヌ
です。
※ appartenir の活用は tenir と同じです。tenir 直説法現在形の活用を確認しておきます。
je tiens ジュ ティヤン
tu tiens テュ ティヤン
il tient イル ティヤン
nous tenons ヌ トゥノン
vous tenez ヴ トゥネ
ils tiennent イル ティエンヌ
appartenir は、
直説法現在形の三人称複数形 (ils) の語幹、
ils appartiennent → appartienn
と一人称複数形 (nous) の語幹、
je tiens ジュ ティヤン
tu tiens テュ ティヤン
il tient イル ティヤン
nous tenons ヌ トゥノン
vous tenez ヴ トゥネ
ils tiennent イル ティエンヌ
appartenir は、
直説法現在形の三人称複数形 (ils) の語幹、
ils appartiennent → appartienn
と一人称複数形 (nous) の語幹、
nous appartenons → apparten
が違います。
なので、先ほどの規則に従って、appartenir 接続法現在形の活用語幹は、
j' appartienn-
tu appartienn-
il appartienn-
nous apparten-
vous apparten-
ils appartienn-
となるでしょう。
接続法現在形の活用語尾は、
je -e
tu -es
il -e
nous -ions
vous -iez
ils -ent
が違います。
なので、先ほどの規則に従って、appartenir 接続法現在形の活用語幹は、
j' appartienn-
tu appartienn-
il appartienn-
nous apparten-
vous apparten-
ils appartienn-
となるでしょう。
接続法現在形の活用語尾は、
je -e
tu -es
il -e
nous -ions
vous -iez
ils -ent
となっています。
※ je, tu, il と ils は aimer, parler などの直説法現在形の活用語尾と同じで、nous と vous のときは直説法半過去形の活用語尾と同じです。
以上を合体させると、appartenir の接続法現在形の活用は、
j' appartienn-e
tu appartienn-es
il appartienn-e
nous apparten-ions
vous apparten-iez
ils appartienn-ent
となります。
ちょっと面倒な気もしますが、かなり明確な規則なので一度覚えれば楽勝です(たぶん)。
他の動詞でもチェックしてみましょう。
※ 活用の語幹が不規則なものもありますよ...。
※ je, tu, il と ils は aimer, parler などの直説法現在形の活用語尾と同じで、nous と vous のときは直説法半過去形の活用語尾と同じです。
以上を合体させると、appartenir の接続法現在形の活用は、
j' appartienn-e
tu appartienn-es
il appartienn-e
nous apparten-ions
vous apparten-iez
ils appartienn-ent
となります。
ちょっと面倒な気もしますが、かなり明確な規則なので一度覚えれば楽勝です(たぶん)。
他の動詞でもチェックしてみましょう。
※ 活用の語幹が不規則なものもありますよ...。