Il n’y aura pas de casinos à Paris.
(フランス語初級)
とりあえず発音は、
Il n’y aura pas de casinos à Paris.
という感じです。
この文の動詞はどれかというと、
aura
ですね。
aura の不定詞 (原形) は avoir で、
aura は avoir の未来形 (単純未来形) の活用です。
確認しておくと、
j'aurai ジョレ
tu auras テュ オラ
il aura イロラ
nous aurons ヌゾロン
vous aurez ヴゾレ
ils auront イルゾロン
です。
ちょっと、aura を現在形の a にして書き換えてみます。
Il n’y a pas de casinos à Paris.
il y a ~ は、「~がある (在る)」 という構文だったので、この文全体の意味は、
パリにはカジノがない。
となります。
※ casino は男性名詞で、意味は 「カジノ」 です。
この文は ne (n') と pas があるので否定文です。
ここでさらにこの ne と pas を取り去ってみましょう。
すると、
Il y a des casinos à Paris.
となるでしょう。
否定の文と普通の文(肯定文)を並べると、
Il n’y a pas de casinos à Paris.
Il y a des casinos à Paris.
となり、casinos の前が、
否定文では、 de
肯定文では、 des
となっています。
des は不定冠詞の複数形でした。
なぜ、否定文で不定冠詞複数形の des が de になっているかというとと、
否定文中では、目的語(直接目的語)につく不定冠詞 ( un, une, des ) や
部分冠詞 (du, de la ) は de になる。
という規則があるからです。
※ 初級文法の急所の一つです...。
いま、des casinos は il y a の目的語(直接目的語) になっているのです。
ですので、規則にしたがって否定文中で des が de になっています。
...。
元の未来形 (単純未来形) の文、
Il n’y aura pas de casinos à Paris.
は、結局、
パリにはカジノができないでしょう。
みたいな感じになります。
どうも、パリの議会でとりあえずパリにカジノは作らないということが決まったらしいです。
東京にはできるんでしょうか。