フランス語の参考書は英語みたいにむちゃくちゃたくさんあるわけではないですが、それでもかなりの数が出ています。
今日はじっくり読める読み物としての文法参考書を紹介します。
『 フランス語ライブ教室―「発信」できるフランス文法参考書』 (宇田川博 / 駿河台出版社 / 2,625円) です。
出版されたのは 1996年ですが、フランス語の文法はこの20年間基本的にというか全然変わっていないので内容は古臭くありません。
というより、教室で上質の講義を聞いているような、かんで含めるような解説が新鮮に感じられると思います。
たとえば、疑問文の三つの形式、
Tu es content?
Est-ce que tu es content?
Es-tu content?
を紹介する場合も、たんに三つの形式だけを紹介するのではなく、それらの細かなニュアンスの違いが述べられていたり (本書 63ページ)、
(このブログの前の記事 「それで、きみは満足かね?」 でも、ちょうど疑問文の三つの形式を形式だけで紹介していますが...。)
また、はじめて半過去形を習ったときに、 「半分の過去ってどういうこと?」 と思った人も多いと思いますが(私もその一人です)、半過去の 「半」 ってどういう意味なのかちゃんと書いてあります (本書 222ページ以降)!
この参考書で、じっくり考えながら文法を学びましょう。
まったくのフランス語初心者ではなく、少し文法がわかってきた(わからなくなってきた) 初級終了段階の人におすすめします。
また、中級の方も読めば目からウロコ(が落ちる)です!
私も今でも時々読み返しては「なるほどぉ~」 と関心しています。