( 映画 『ピノキオ』 より )
今日はその歌詞の冒頭のブロック第3回目です。
Quand on prie la bonne étoile コントン プリ ラ ボンネトワル
La Fée Bleue secoue son voile ラ フェ ブル スク ソン ヴォァル
Et vient accorder エ ヴィヤンタコルデ
Ce qu'on a demandé ス コンナ ドゥモンデ
→ 1回目 「星に願いを 1」
→ 2回目 「星に願いを 2」
Et vient accorder の et は 「そして」、 vient は venir (来る) という動詞が活用したものですが、その直説法現在形の活用を確認しておきましょう。
je viens ジュ ヴィヤン
tu viens テュ ヴィヤン
il vient イル ヴィヤン
nous venons ヌ ヴノン
vous venez ヴ ヴネ
ils viennent イル ヴィエンヌ
となるので、vient の主語は il に代表される三人称単数ということなります。
で、この vient の後ろには、accorder という動詞の原形 (不定詞) がそのまま来ています
venir の後ろに不定詞が直接続くときは、
~しに来る
といった意味になります。
accorder は 「認める、与える、調和させる」 といった意味がありますが、いずれにせよ、
vient accorder
で、
アコルデしに来る
ということになります。
何をアコルデするかということ、つまり accorder の目的語は、次の行の、
Ce qu'on a demandé
になっています。
ce que は、その後に 主語と動詞の組み合わせが来て、
~するところのもの
といった感じになります。
たとえば、
ce que tu cherches
だと、「きみが探しているもの」 です。
今回は、
on a demandé
なので、
人が要求したもの
となります。
※ demandé は動詞 demander (頼む、要求する) の過去分詞で、直前の a ( < avoir ) とセットで複合過去になっています。
ですので、
Ce qu'on a demandé
で、
人が要求したもの、頼んだもの
です。
この主語の on は、一行目の
Quand on prie la bonne étoile
優しい星に祈るとき
の on と同じなので、
Et vient accorder
Ce qu'on a demandé
与えに来てくれる
(祈って)頼んだもの、お願いしたものを
という感じです。
では、vient accorder の主語は誰でしょう?
もう一度全体を見ると
Quand on prie la bonne étoile
La Fée Bleue secoue son voile
Et vient accorder
Ce qu'on a demandé
となっているので、
La Fée Bleue
secoue son voile
et
vient accorder ce qu'on a demandé
secoue son voile
et
vient accorder ce qu'on a demandé
という感じで、secoue と vient が et でつながれているのです。
全体の訳は、
優しい星に祈るなら
青い妖精がヴェールを揺らして
かなえに来てくれる
願ったことを
みたいになるでしょう。