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2015-08-21

上級仏単語: laconique

laconique の発音は 「ラコニーク」。

意味は、

    口数の少ない、簡潔な

です。 (形容詞)

この単語は、古代ギリシャの都市国家スパルタがあったあたりの地名の 「ラコニア」 に由来するそうです。

 ↑ ラコニアは赤い箇所のあたり。


ラコニアの場所は、学校の世界史で習ったペロポネソス戦争 (アテネ VS スパルタ) のあったペロポネソス半島の南部です。

その地域に住む人たちの話し方が、スパルタ人のように 「簡潔な」 話し方だったことから、laconique ということばができたとのことです!


2015-08-20

中国は世界を巻き込むのか

La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?

(フランス語中級)

 ( lexpress.fr  2015.8.19 → 記事原文


中国の景気が後退局面に入っていると言われていますが、本当にそうなのか、また、それは世界経済にどんな影響を与えるか、といったレクスプレス誌 (L'Express) のWebサイトの記事の見出しからです。


いつものように発音の確認から。

    La Chine peut-elle entraîner le monde

    ラ シン プテル アントレネ ル モンド

    dans une nouvelle crise économique?

    ダンズュヌ ヌヴェッル クリーズ エコノミーク

です。


この文の主語は、最初の、

    La Chine ...?

で、疑問符 (ポワンダンテロガシオン Point d'interrogation) で終わっているので、疑問文です。

なので、

    中国は ~ だろうか

となります。


中国は何をするのか。

    La Chine peut-elle entraîner ...?

    中国は...をオントレネすることができるのか


ですが、entraîner は、

    引っ張っていく、連れて行く

などの意味がありますので、とりあえず、

    中国は、...を引っ張っていくことができるのか

としておきます。


何を引っ張っていくのか。

    La Chine peut-elle entraîner le monde

le monde、つまり 「世界」 です。

    中国は世界を引っ張っていけるのか

です。


どこに引っ張っていくのか。

    ... dans une nouvelle crise économique?

crise は、「危機」 (女性名詞) ですので、

    新たな経済危機の中へ

という感じとなり、文全体では、

    La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?

    中国は、世界を、新たな経済危機に引っ張っていけるのか

となりますが、「危機」 に 「引っ張っていける」 は変なので、

   中国は世界を新たな経済危機に連れて行く可能性があるのか

としてみます。

peut-elle の peut (pouvoir) を 「~できる」 (能力) ではなく、「~する可能性がある」 (可能性) にとりました。

また、entraîner を 「連れて行く」 にしましたが、もうちょっと適する意味 (訳語) がないか、辞書で調べてみましょう。

...。

ありました!
   
    巻き込む、引きずり込む

というのがありました。


ですので、全体を

    中国は、世界を新たな経済危機に巻き込むことになるのか。

と訳すことにします。


[復習]

同じ文を、日本語を見てフランス語に直せるようにしてみましょう。

1. 中国は...する可能性があるか


    La Chine peut-elle ... ?


2. 中国は巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner ... ?


3. 中国は世界を巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner le monde ... ?


4. 中国は世界を危機に巻き込む可能性があるか


     La Chine peut-elle entraîner le monde dans une crise?


5. 中国は世界を新たな経済危機に巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?



2015-08-18

コーヒー一つお願いします

Un café, s'il vous plaît.

 


フランス語でカフェ (喫茶店) は、

  café (カフェ)

といいますが、この喫茶店(カフェ) で飲むコーヒーも

  café (カフェ)

といいます。

café は男性名詞です。

※ フランス語の名詞には 「男性」 「女性」 の区別があります。
   ( ドイツ語の名には 「男性」 「女性」 のほか、「中性」 もあります!)


「 一杯のコーヒー」 は、 「一つの」 といういみの

    un (アン) 

をつけて、

    un  café (アン カフェ)

になります。



これに、「お願いします」 といういみの、

    s'il vous plaît  (スィルヴプレ)



をつけると、

    Un café, s'il vous plaît.

    アン カフェ スィルヴプレ

で、

    コーヒー一杯お願いします

になります。


パリのカフェで注文してみましょう!



2015-08-16

ニュースの仏単語: écrouer

écrouer は、「投獄する、収監する」 という意味の単語です。

発音は、「 エクルエ 」 。

    → Forvo で発音を聞いてみましょう。


最近のニュース記事で使われた例です。




日刊紙 Le Figaro の 8月13日の記事のタイトル、

    USA: un terroriste nigérian écroué

    イエスア : アン テロリスト ニジェリアン エクルエ

に écrouer が、ここでは過去分詞形で使われています。


訳すと、

   アメリカ: ナイジェリア人のテロリストを収監

という感じです。


類義語には、

    emprisonner  (オンプリゾネ)

や、

    incarcérer  (アンカルセレ)

があります。

incarcérer は一度このブログで紹介しています。

    → 上級仏単語: incarcérer
        ( 記事の内容が薄いです...)

2015-08-15

私の心に涙降る 2 (ヴェルレーヌ)

ポール・ヴェルレーヌ の詩の冒頭、2回めです。

    → 1回目 私の心に涙降る 1

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;
    Quelle est cette langueur
    Qui pénètre mon coeur ?


※ Gustave Caillebotte, "Rue de Paris, temps de pluie", 1877


 今日は 2行目の、

    Comme il pleut sur la ville
    コム イル プル シュル ラ ヴィル

を見てみます。

最初の comme にはいろいろな意味と用法があります。

    1.  ~のように [類似]
    2.  ~として [資格]
    3.  ~なので [理由]
    4.  ~するときに [時]
    5.  なんと~ [感嘆文]
    ....

うーん、迷いますね。


とりえあず、comme のあとを見てみましょう。

    il pleut sur la ville

il pleut で 「雨が降る」 です。

※ この場合の il はいわゆる 「形式主語」 です。


sur la ville の sur は 「~の上に、の上の方に」 という前置詞、

ville は女性名詞で 「町、都会」 なので、il pleut sur la ville は、

   町に雨が降る

です。


ここで、 comme を 「~のように」 ととって、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;

を、

  彼が私の心の中で泣いている
  町に雨が降るようにして

としてみると、なんとなく意味が通じます。

詩っぽいかも。

※ 「彼が泣く」 の il pleure と、「雨が降る」 の il pleut が似ていますね。


ところで、もう一度堀口大學の訳を見てみると、

    巷(ちまた)に雨の降るごとく
    わが心にも涙ふる。

となっていて、「彼が泣く」 ではなく、「わが心にも涙ふる」 となっているので、泣いているのは 「彼」 ではなく 「私」 っぽいです。 しかも涙が 「降って」 ます。


別の人の訳を見てみましょう。

鈴木信太郎 (フランス文学者) という人の訳は、

    都に雨の降るごとく
    わが心にも涙ふる。

やっぱり堀口さんの訳と同じ感じです。

もう一人、詩人の金子光晴の訳、

    しとしとと街にふる雨は、
    涙となって僕の心をつたう。

かなり自由に訳してますが、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;

の、一行目の il pleure を 「...雨は涙となって...」 としています。 やはり泣いているのは 「彼」 ではなく、私ですね。


では、

    Il pleure dans mon coeur

の il はなんなのか。

この il は、2行目の

    Comme il pleut sur la ville ;

の il pleut に合わせて非人称の il として表現されているらしいです (発音も似てるし) 。

もちろん文法的には変です。

il pleut (雨が降る) の主語の il がとくに何も指していないように、il pleure (涙が降る) の il も何も指さないことで、誰かが泣いているという能動的な感じじゃなくて、とにかくなんか涙が出ちゃうんだよみたいな雰囲気が出てるんでしょうか。


ここまでを訳しておきましょう、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;

    私の心に涙が降っている
    街に雨が降るように


◆ 翻訳書

ヴェルレーヌの詩は文庫版だと、堀口大學訳の新潮文庫 『ヴェルレーヌ詩集』 があります。



2015-08-13

フランスサッカー界が分裂?

昨日 (8月12日)の レクスプレス L'EXPRESS のニュースから。

Ligue 1: le foot pro se déchire autour du principe des deux relégations

  → 原文のページ



発音は、

  Ligue 1: le foot pro se déchire
  リーグ アン ル フット プロ ス デシール

  autour du principe des deux relégations
  オトゥール デュ プランシップ デ ドゥ ルレガシオン

という感じです。


Ligue 1 はフランスのトップリーグの名称です。

イタリアのセリエアーとか、 ドイツのブンデスリーガとか、イギリスだとプレミアリーグとか、に相当するのだと思います。 (じつはサッカーはあまり詳しくありません...)


文の最初、

    le foot pro se déchire ...

は、

    プロフットボールが分裂する

でしょう。

déchirer は、

    引き裂く、破る、分裂させる

という意味ですが、今回は

    se déchirer

と代名動詞になっていますので、

    引き裂かれる、分裂する

という意味になります。


ついで、

    le foot pro se déchire autour du principe

ですが、autour de は、

    ~の周りに、~を巡って (~に関して)

で、principe は、

    原理、原則、方針、主義 (男性名詞)

とかなので、

   プロフットボールは方針を巡って分裂する

という感じです。


何の方針か?

    le foot pro se déchire autour du principe des deux relégations

最後の、

    relégation

は一般的には、

    流刑、追放

という意味ですが、スポーツ用語としては、

    下部リーグ落ち

という意味があります。

なので、

   プロフットボールは、2チームの下位リーグ落ちを巡って分裂する

としてみます。


なぜ、deux relégations を「2チームの下位リーグ落ち」 と訳したのか。

現在リーグ1 は全20チームあり、シーズンごとに下位3チームが、2部リーグの上位3チームと入れ替えになります。


で、これを3ではなく 2チームごとの入れ替えにしようという提案が却下されて、リーグ1 の18チームがプロサッカークラブ連盟 (Union des clubs professionnels de football (UCPF) ) を脱退して、新しい団体を作ろうとしているようです。

これにはTV放映権料がかかっているということで、記事中には、

    Une querelle de gros sous avant tout.

    ユヌ クレッル ドゥ グロ スー アヴォン トゥ

        querelle : [女性名詞〕 けんか、争い
        sou : [男性名詞] (複数形で) お金
        avant tout : 何よりもまず

    何よりもまず巨額の金銭をめぐる争い(である)

という表現が見えます。


日本語では、

    → フランス1部の19クラブが組合を脱退、新組織設立へ?  (Qoly)

という記事で紹介されています。


2015-08-12

私の心に涙降る 1 (ヴェルレーヌ)

Il pleure dans mon coeur
Comme il pleut sur la ville ;
Quelle est cette langueur
Qui pénètre mon coeur ?


※ ヴェルレーヌと同時代の画家、ギュスターヴ・カイユボット ( Gustave Caillebotte ) の作品、「パリの通り、雨」 ( Rue de Paris, temps de pluie ), 1877年。


ポール・ヴェルレーヌ (Paul Verlaine) という19世紀後半の詩人がいます。

以前何度か扱った アルチュール・ランボー (Arthur Rimbaud) の友だちです。

 
    Paul Verlaine (1844-1896)


堀口大學 (ほりぐちだいがく 1892-1981 ) という詩人でフランス文学者が訳した、

    巷(ちまた)に雨の降るごとく
    わが心にも涙ふる。

という詩で有名です。


その詩の原文の最初は、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;
    Quelle est cette langueur
    Qui pénètre mon coeur ?

です。

今回は、ちょっとこれを見てみましょう。


発音は、

    Il pleure dans mon coeur
    イル プルール ドン モン クール

    Comme il pleut sur la ville ;
    コム イル プル シュル ラ ヴィル

    Quelle est cette langueur

    ケレ セット ラングール

    Qui pénètre mon coeur ?
    キ ペネートル モン クール

という感じです。

YouTube で聞いてみましょう。




もう一つ。




二つの読み方、かなり雰囲気が違います。


さて、この詩の一行目、

    Il pleure dans mon coeur

ですが、pleure は動詞 pleurer の直説法現在三人称単数形です。

pleurer は

    泣く

という意味なので、

    Il pleure ...

で、

    彼は泣く

でしょうか。


続きは、

    Il pleure dans mon coeur

で、 mon は 「私の」、coeur は 「心、心臓」 (男性名詞) なので、

   私の心の中で彼は泣く (泣いている)

ということでしょうか。


じつは、次の行、

    Comme il pleut sur la ville

がポイントです。
    

(続く)


2015-08-10

星に願いを 3 (ピノキオ)

ディズニー映画 『ピノキオ』 の曲 「星に願いを」 のフランス語バージョンを聞いています。

 映画 『ピノキオ』より
映画 『ピノキオ』 より


今日はその歌詞の冒頭のブロック第3回目です。



    Quand on prie la bonne étoile      コントン プリ ラ ボンネトワル
    La Fée Bleue secoue son voile    ラ フェ ブル スク ソン ヴォァル
    Et vient accorder                      エ ヴィヤンタコルデ
    Ce qu'on a demandé                  ス コンナ ドゥモンデ

    → 1回目 「星に願いを 1」
    → 2回目 「星に願いを 2」


Et vient accorder の et は 「そして」、 vient は venir (来る) という動詞が活用したものですが、その直説法現在形の活用を確認しておきましょう。

    je viens              ジュ ヴィヤン
    tu viens              テュ ヴィヤン
    il vient               イル ヴィヤン
    nous venons       ヌ ヴノン
    vous venez         ヴ ヴネ
    ils viennent         イル ヴィエンヌ

となるので、vient の主語は il に代表される三人称単数ということなります。


で、この vient の後ろには、accorder という動詞の原形 (不定詞) がそのまま来ています

venir の後ろに不定詞が直接続くときは、

    ~しに来る

といった意味になります。

accorder は 「認める、与える、調和させる」 といった意味がありますが、いずれにせよ、

    vient accorder

で、

    アコルデしに来る

ということになります。


何をアコルデするかということ、つまり accorder の目的語は、次の行の、

    Ce qu'on a demandé

になっています。

ce que は、その後に 主語と動詞の組み合わせが来て、

   ~するところのもの

といった感じになります。

たとえば、

    ce que tu cherches

だと、「きみが探しているもの」 です。

今回は、

    on a demandé

なので、

    人が要求したもの

となります。

※ demandé は動詞 demander (頼む、要求する) の過去分詞で、直前の a ( < avoir ) とセットで複合過去になっています。


ですので、

    Ce qu'on a demandé

で、

    人が要求したもの、頼んだもの

です。

この主語の on は、一行目の

    Quand on prie la bonne étoile

    優しい星に祈るとき

の on と同じなので、

    Et vient accorder
    Ce qu'on a demandé

で、

    与えに来てくれる
    (祈って)頼んだもの、お願いしたものを

という感じです。


では、vient accorder の主語は誰でしょう?

もう一度全体を見ると

    Quand on prie la bonne étoile
    La Fée Bleue secoue son voile
    Et vient accorder
    Ce qu'on a demandé

となっているので、

    La Fée Bleue
        secoue son voile
          et
        vient accorder ce qu'on a demandé

という感じで、secoue と vient が et でつながれているのです。


全体の訳は、

    優しい星に祈るなら
    青い妖精がヴェールを揺らして
    かなえに来てくれる
    願ったことを

みたいになるでしょう。

2015-08-09

星に願いを 2 (ピノキオ)

La Fée Bleue secoue son voile

ディズニーの映画 『ピノキオ』 の歌 「星に願いを」 の歌詞を見ています。

 映画 『ピノキオ』より
映画 『ピノキオ』 より


今日は2回目です。

    → 1回目 「星に願いを 1」


歌詞の最初のブロックは、

    Quand on prie la bonne étoile      コントン プリ ラ ボンネトワル
    La Fée Bleue secoue son voile    ラ フェ ブル スク ソン ヴォァル
    Et vient accorder                            エ ヴィヤンタコルデ
    Ce qu'on a demandé                     ス コンナ ドゥモンデ

となっています。

実際の音楽はYouTubeのディズニーのチャンネルで聞くことができます。




今日やるのは歌詞の2行目、

    La Fée Bleue secoue son voile

です。

fée は 「妖精」 (女性名詞) で英語では fairy (フェアリィ) です。

bleu は 「青い」 という形容詞なので (女性名詞に付いているので語末に e がついている )、

    La Fée Bleue

で、「青い妖精」 ですが、Fée Bleue と大文字で始まっています。

大文字で始まるのはふつう固有名詞です。

ここでは、世界のどこかにいるかもしれない青い妖精のことではなく、ピノキオの物語に出てきて重要な役割を果たす 「あの青い妖精」 のことを言っているのでしょう。 つまりその青い妖精の名前(固有名詞) が La Fée Bleue なのでしょう。


で、その青い妖精が何をするかというと

    La Fée Bleue secoue son voile

です。

secoue は動詞 secouer [スクエ](揺する) が活用したものです。 直説法現在の三人称単数形です。

    ※ secouer の活用は aimer や parler と同じです。


voile は女性名詞で 「ヴェール、覆い」 です。 (英語では veil )

son は 「だれだれの~」 を表す「所有形容詞」 というやつです。

son は 「だれだれ」 の部分が三人称単数なので、たとえば 「彼の」 とか 「彼女の」 とかです。

    ※ 所有形容詞について解説している投稿
      → 二週間爪を伸ばしておけ (2013.05.05)
      → 不幸が俺の神だった (2014.02.22)


今回の場合は 「青い妖精が彼女の (自分の) ヴェールを揺する」 となります。

    青い妖精がヴェールを揺らす

という感じです。



2015-08-07

星に願いを 1 (ピノキオ)

Quand on prie la bonne étoile

ディズニーの1940年の映画 『ピノキオ』 で歌われた 「星に願いを」。

 映画 『ピノキオ』より
映画 『ピノキオ』 より


そのフランス語版を YouTube で聞いてみましょう。



冒頭の歌詞は、

    Quand on prie la bonne étoile
    La Fée Bleue secoue son voile
    Et vient accorder
    Ce qu'on a demandé

    コントン プリ ラ ボンネトワル
    ラ フェ ブル スク ソン ヴォァル
    エ ヴィヤンタコルデ
    ス コンナ ドゥモンデ

となっています。


最初の、

    Quand on prie la bonne étoile

を見てみましょう。

    quand (カン) [接続詞] ~が...する時
    on (オン) [代名詞] (一般的な・不特定の) 人は/が
    prie < 動詞 prier の直説法三人称現在形
    prier [動詞] ~に祈る

prier の直説法現在の活用を確認しておくと、

    je prie
    tu pries
    il prie
    nous prions
    vous priez
    ils prient

となり、 parler や aimer なとど同じです。


ですので、

    Quand on prie

までで

    人が...に祈るとき

となります。

その祈る対象は、

    la bonne étoile

で、 bonne は形容詞 bon の女性形、 ( bon の女性系は bone ではありません )

étoile は、「星」 です。 女性名詞です。


そうすると、

    Quand on prie la bonne étoile 

は、

    人が優しい星に祈る時

というふうになります。


(続く...)


2015-08-06

1945年8月6日、広島に最初の原子爆弾が

Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée sur Hiroshima, et réduisait la ville en poussière.

(ニュースのフランス語 / フランス語中級)

フランスの日刊紙 Le Figaro の 8月 5日の記事からの引用です。

    → "Il y a 70 ans, la première bombe atomique sur Hiroshima" (Le Figaro)



文のはじめの方から見ていきましょう。

    Le 6 août 1945, ...

    ル シス ウ ミルヌフサン カラントゥサンク


意味は、

   1945年8月6日、...

です。

ついで、

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire ...

    ... ラ プルミエール ボンブ ニュクレエール

で、bombe は 「爆弾」 (女性名詞)、 nucléaire は形容詞で 「原子核の、核の」 なので、

   1945年8月6日、最初の原子爆弾が...

となります。


次の、

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée ...

    ... エテ ラルゲ

の larguer は 「投下」 するです。

était larguée で受動態 (で半過去) になっているので、

    1945年8月6日、最初の原子爆弾が投下された...

となり、次にどこに投下されたかが sur Hiroshima で表されています。

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée sur Hiroshima

    ... シュル イロシマ

    1945年8月6日、最初の原子爆弾が広島に投下された...
 

そして、

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée sur Hiroshima,
    et réduisait la ville en poussière.

    エ レデュイゼ ラ ヴィル アン プシエール

réduisait は 「減らす、還元する」 という意味の動詞 réduire の半過去形。

    réduire ~ en ...

という形で、

    ~ を ... に変える

と言った表現になります。

poussière は、女性名詞で 「埃(ほこり)、塵(ちり)、粉末」 といった意味。

なので、

    et réduisait la ville en poussière

で、

   その町を塵に変えた

ですが、辞書を見ると、

    réduire ~ en poussière

で、

    粉にする、粉砕する、壊滅させる

などとあるので、

    その町を壊滅させた

が良いでしょう。


全体では、

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée sur Hiroshima, et réduisait la ville en poussière.

    1945年8月6日、最初の原子爆弾が広島に投下され、その街を壊滅させた。

となります。



ニュースの仏単語: escroquerie

ニュース記事などによく使われそうなフランス語の単語を紹介する 「上級仏単語」 のコーナーです。


今日の単語は、

    escroquerie

発音は、

    エスクロクリ

女性名詞です。




7月下旬にパリのディズニーランドで、入場チケットを無許可で半額以下で (通常84ユーロのところを35ユーロで) 売っていた二人組が逮捕されました。

※ 記事はこちら:  2 interpellations pour escroquerie à Disneyland (Le Figaro)


不正に手に入れたクレジットカードを使ってインターネットで大量にチケットを購入、それを売りさばいていたようです。


escroquerie の意味は、

    詐欺、ペテン

です。


記事タイトル、

    2 interpellations pour escroquerie à Disneyland

    ドゥザンテルペラシオン プール エスクロクリ ア ディズニーランド

の、

    interpellation

は、

    不審尋問

という意味です (女性名詞)。


ですので、タイトルは、

    ディズニーランドでの詐欺で2名不審尋問

みたいな感じでしょうか。


2015-08-04

愛の喜び (シャンソン) 2

Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.

Plaisir d'amour
(フランス語初級)


きのうに続いて Plaisir d'amour のつづきを見ます。

今日は、Nana Mouskouri (ナナ・ムスクーリ) というギリシャ人の歌手が歌っているバージョンを紹介します。



2番目のフレーズは、

    Chagrin d'amour dure toute la vie

    シャグラン ダムール デュール トゥット ラ ヴィ

です。

最初のフレーズは plaisir d'amour で始まっていましたが、

2番目は chagrin d'amour です。

chagrin は、「 悩み、悲しみ 」 (男性名詞) なので、

    chagrin d'amour

は、

    愛の悩み、愛の悲しみ

です。


次には同じ dure という動詞が来ているので、

    Chagrin d'amour dure

で、

    愛の悲しみは続く

となります。

愛の喜びはほんの短い間だけ続くのでしたが、愛の悲しみのほうはどのくらい続くのか?


最後の、

    toute la vie

は、

    一生

という意味になるので、

    Chagrin d'amour dure toute la vie

で、

    愛の悲しみは一生続く

となります...。


まとめると、

    Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
    Chagrin d'amour dure toute la vie.

    愛の喜びはほんの短い間しか続かない、
    愛の悲しみは一生続く。

です。


2015-08-03

愛の喜び (シャンソン) 1

Plaisir d'amour ne dure qu'un moment

Plaisir d'amour

Plaisir d'amour という曲があります。

聞けばきっとみなさん知っていると思います。





このビデオは、Brigitte Bardot (ブリジット・バルドー) という女優が歌っているバージョンです。


タイトルの Plaisir d'amour ですが、

plaisir (プレズィール) は 「喜び、快楽」 (男性名詞)、

amour (アムール) は 「愛」(男性名詞) なので、

    plaisir d'amour

で、

    愛の喜び

みたいな感じです。


歌詞の最初は、

    Plaisir d'amour ne dure qu'un moment

    プレズィール ダムール ヌ デュール カン モモン

です。

主語は、 plaisir d'amour 、「愛の喜びは」。

動詞は dure で、 durer という動詞の現在形 (直説法現在三人称単数形)。

durer は、

    続く、持続する

という意味です。


この dure を囲んでいる、 ne ... que ~ は、

    ~ しか ... ない

という意味でした。

ので、

    Plaisir d'amour ne dure que ~

で、

    愛の喜びは~しか続かない

です。


最後の

    un moment

は、

    短い時間、瞬間

という男性名詞ですが、ここでは

    短い時間の間、瞬間の間

みたいな感じで (副詞的に使われていま) す。


全体で、

    Plaisir d'amour ne dure qu'un moment

    愛の喜びは短い時間しか続かない

ということになります。


では、みんなで歌いましょう!

♪ プレズィール ダームール ヌ デュール カン モッモーン ♪