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2015-10-16

ホモ・ナレディは何に似ていたのか

À quoi ressemblait l'Homo naledi, le nouveau lointain cousin de l'homme ?

(フランス語中級)


Le Journal du Dimanche の2015年9月11日の記事より





一ヶ月ほど前、「ホモ・ナレディ」 という新種のヒト属の化石が大量に南アフリカで見つかったというニュースがありました。

なんか樹上生活をするサル系と、二足歩行をするヒト系の両方の特長を備えているそうです。

300万年ほどまえの人たち (サルたち?) らしいです。


発音は、

    À quoi ressemblait l'Homo naledi

    ア クワ ルソンブレ ロモ ナレディ

    le nouveau lointain cousin de l'homme

    ル ヌヴォ ロワンタン クザン ドゥ ロッム

というかんじです。


ressemlait は動詞 ressembler の直説法半過去形です。

意味は、「 ressembler à ~」 で、「~に似ている」 となります。


文頭の

    À quoi

の À は 「 ressembler à ~」 の à で、quoi は 「 何 」 といういみの疑問代名詞です。

ので、

    À quoi ressemblait l'Homo naledi

までで、

    ホモ・ナレディは何に似ていたのだろうか

みたいになります。

    ※ l'Homo naledi が ressemblait の主語です。


後半の、

    le nouveau lointain cousin de l'homme

は、文の中にどう位置づくのでしょうか。

とりあえず、意味をとっておくと、
     le nouveau lointain cousin de l'homme

    新たな / 遠い / いとこ / 人間の
      ↓
    人間の新たな遠いいとこ

となりますが、 cousin には 「同類」 みたいな意味もあるので、

    人間の、新たに出現した遠い同類

というかんじでしょうか。


さて、この 「人間の、新たに出現した遠い同類」 は前の部分とどう関わるのか。

    À quoi ressemblait l'Homo naledi,

    ホモ・ナレディは何に似ていたのだろうか
    le nouveau lointain cousin de l'homme ?

    人間の、新たに出現した遠い同類

となっているので、 le nouveau lointain cousin de l'homme は、l'Homo naledi の説明 (=同格) になっていると考えればよいでしょう。


そうすると、

    新たに出現した、人類の遠い同類であるホモ・ナレディは、何に似ていたのだろうか?

みたいになります。