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2015-10-14

母はときおり、私の額を撫でながら言った 2

Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front en me disant :

— Alors, les petits garçons ne racontent plus à leur maman les chagrins qu'ils ont?

( Marcel Proust, "À la recherche du temps perdu")


マルセル・プルーストの大長編小説 『失われた時を求めて』 からの引用、第二回目。

    → 一回目: 母はときおり、私の額を撫でながら言った 1


こちらは、プルーストの肖像写真。

※ プルースト ( Wikipédia )


今日は、二つ目の文です。

まずは発音から。

    Alors, les petits garçons ne racontent plus

    アロール レ プティ ガルソン ヌ ラコント プリュ

    à leur maman les chagrins qu'ils ont?

    ア レール ママン レ シャグラン キルゾン


文の最後にクェスチヨンマークがあるので、この文は疑問文です。

が、主語と動詞の位置は入れ替わっていません。

フランス語は、普通の文の語順のままでも疑問文になります。


分けて訳してみましょう。

    Alors, les petits garçons ne racontent plus


    それでは / 小さな男の子たちは / もはや語らない

    à leur maman les chagrins qu'ils ont?

    彼らのママに / 悩みを / 彼らが持っている

で、これが疑問文になっているので、

    それじゃ、小さな男の子たちはもうお母さんには自分の悩みを語ってくれないの?

という感じになります。


全体を訳してみましょう。

    ときおり母はその手を私の額に当ててこう言った。
    じゃあ、かわいい坊やたちは抱えている悩みをもうお母さんには話してくれないのね。