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2015-10-19

上級仏単語: ovule

ovule 卵子


ovule (オヴュッル) は、

   卵子 (卵細胞)、(植物の)胚珠

です (男性名詞)。


「胚珠」 は植物の種になる部分なので、やはり卵細胞の部分です。


2015-10-18

あらゆるものの始まりに 1

Au commencement de toutes choses, la Parole existait déjà ; celui qui est la Parole était avec Dieu, et il était Dieu.

(フランス語中級)


キリスト教の 『新約聖書』 のフランス語版をちょっとだけ読んでみます。

新約聖書の中の 「ヨハネ伝」(ヨハネによる福音書) の冒頭です。

※ 10世紀のラテン語版「ヨハネ伝」冒頭 ( fr.wikipedia より)


日本語でもそうですが、フランス語版の聖書にもバージョンがいくつもあります。

    ※ 新約聖書の 「原文」 は古典ギリシャ語。

そして、バージョンによってけっこう文面が違っていたりして面白いです。

ここでは、La Bible en français courant というバージョンからの引用です。

  ※ 引用元: Évangile selon Jean 1, La Bible en français courant (FRC97) | Chapitre 1 | La Bible App | Bible.com


このバージョンのタイトル、

    La Bible en français courant

    ラ ビーブル アン フランセ クラン

の Bible は 「聖書」、 courant は 「日常の、普通の、ありふれた」 という意味があるので français courant で 「日常フランス語」  でしょうか。

    La Bible en français courant

    日常フランス語による聖書

というかんじです。

つまり、古めかしい言葉ではなく、現在よく使われているフランス語に訳した、ということでしょう。


さて、最初の

    Au commencement de toutes choses, 

    オ コマンスマン ドゥ トゥットゥ ショーズ, 

    la Parole existait déjà

    ラ パロール エグズィステ デジャ

から。

au commencement は、「始まりに」 、de toutes choses は 「あらゆるものの」 なので、前半は 「あらゆるものの始まりに」 となります。

つづいて、la Parole の parole は 「言葉」 ですが、大文字で始まっているので 「み言葉」 としておきましょう。

existait は動詞 exister 「存在する」 の直説法半過去形です。

すると、la Parole existait déjà で、「み言葉はすでに存在していた」 です。

くっつけると、

    Au commencement de toutes choses, la Parole existait déjà

    あらゆるものの始まりに、み言葉がすでにあった。

となります。


次の文は、

    celui qui est la Parole était avec Dieu, 

    スリュイ キ エ ラ パロール エテ アヴェク ディウ

    et il était Dieu

    エ イレテ ディウ

celui qui ... という表現は、「...する人・者」 という意味になるので、

    ※ qui は次に来る動詞の主語になる関係代名詞)  

celui qui est la Parole で、「み言葉である(ところの)人・者」 です。 

そしてこの celui qui est la Parole の celui が次の動詞 était の主語になっているので、

    celui ... était avec Dieu

    ...な人・者は神とともにあった

となります。

全体では、

    celui qui est la Parole était avec Dieu, 

    み言葉である人は、神とともにあった

です。

    celui qui est la Parole の est は現在形、celui ... était avec Dieu の était が過去形になっているのが気になります。


次は

    et il était Dieu

なので、

    そして、彼 (その人・者) は神であった

というかんじです。


後半をまとめると、

    celui qui est la Parole était avec Dieu, et il était Dieu

    み言葉である人は、神とともにいた。そしてその人は神だった

となります。


全部で、

    Au commencement de toutes choses, la Parole existait déjà ; celui qui est la Parole était avec Dieu, et il était Dieu

    あらゆるものの始まりに、み言葉がすでにあった。 み言葉である人は神とともにあった。その者は神であった。

です。

これをそのまま図式化すると、

    み言葉=キリスト?=神

ということなのでしょうか...。


日本語訳を見てみます。

    初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 (「口語訳」)

    初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 (「新共同訳」)

この二つの訳文は同じです。「言」 は 「ことば」 と読めばいいのでしょうか。


この訳と 『日常フランス語による聖書』版のフランス語を見ると、

1. 「あらゆるものの始まり」 の 「あらゆるものの」 が日本語版にはない

2. 「み言葉である人は、神とともにいた。そしてその人は神だった」 の箇所は、日本語訳では、「言は神と共にあった。言は神であった」 となっていて 「人(者)」 が表現されていない

という違いがあります。 

とくに 2 の違いは大きいですね...。

うーむぅ、おもしろいです。


2015-10-16

ホモ・ナレディは何に似ていたのか

À quoi ressemblait l'Homo naledi, le nouveau lointain cousin de l'homme ?

(フランス語中級)


Le Journal du Dimanche の2015年9月11日の記事より





一ヶ月ほど前、「ホモ・ナレディ」 という新種のヒト属の化石が大量に南アフリカで見つかったというニュースがありました。

なんか樹上生活をするサル系と、二足歩行をするヒト系の両方の特長を備えているそうです。

300万年ほどまえの人たち (サルたち?) らしいです。


発音は、

    À quoi ressemblait l'Homo naledi

    ア クワ ルソンブレ ロモ ナレディ

    le nouveau lointain cousin de l'homme

    ル ヌヴォ ロワンタン クザン ドゥ ロッム

というかんじです。


ressemlait は動詞 ressembler の直説法半過去形です。

意味は、「 ressembler à ~」 で、「~に似ている」 となります。


文頭の

    À quoi

の À は 「 ressembler à ~」 の à で、quoi は 「 何 」 といういみの疑問代名詞です。

ので、

    À quoi ressemblait l'Homo naledi

までで、

    ホモ・ナレディは何に似ていたのだろうか

みたいになります。

    ※ l'Homo naledi が ressemblait の主語です。


後半の、

    le nouveau lointain cousin de l'homme

は、文の中にどう位置づくのでしょうか。

とりあえず、意味をとっておくと、
     le nouveau lointain cousin de l'homme

    新たな / 遠い / いとこ / 人間の
      ↓
    人間の新たな遠いいとこ

となりますが、 cousin には 「同類」 みたいな意味もあるので、

    人間の、新たに出現した遠い同類

というかんじでしょうか。


さて、この 「人間の、新たに出現した遠い同類」 は前の部分とどう関わるのか。

    À quoi ressemblait l'Homo naledi,

    ホモ・ナレディは何に似ていたのだろうか
    le nouveau lointain cousin de l'homme ?

    人間の、新たに出現した遠い同類

となっているので、 le nouveau lointain cousin de l'homme は、l'Homo naledi の説明 (=同格) になっていると考えればよいでしょう。


そうすると、

    新たに出現した、人類の遠い同類であるホモ・ナレディは、何に似ていたのだろうか?

みたいになります。

2015-10-15

私の心に涙降る 3 (ヴェルレーヌ)

Gustave Caillebotte, "Rue de Paris, temps de pluie", 1877


    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;
    Quelle est cette langueur
    Qui pénètre mon coeur ?


ポール・ヴェルレーヌ の詩の冒頭、3回めです。

    → 1回目 私の心に涙降る 1
    → 2回目 私の心に涙降る 2


今日は三行目を見てみます。

    Quelle est cette langueur
    ケレ セット ラングール

quelle は疑問形容詞 quel の女性形です。

この文の主語である cette langueur が女性名詞なので、それに一致して女性形の quelle になっています。

langueur は、

 もの憂さ、けだるさ、憂愁、やるせなさ、恋わずらい

などなので、

Quelle est cette langueur

で、

 このけだるさは何だろう

というかんじです。


つづく、

Qui pénètre mon coeur ?
キ ペネートル モン クール

の qui は疑問詞でしょうか?

この文は前の行からの続きで、

    Quelle est cette langueur qui pénètre mon coeur ?

となっているので、qui は関係代名詞になります。

pénètre は動詞 pénétrer (入り込む、しみ込む) の直説法現在三人称単数形。 

qui pénètre mon coeur は、直前の cette langueur を修飾しているのことになるので、

 私の心に入り込むこのもの憂さは何だろうか

となります。


全体では、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;
    Quelle est cette langueur
    Qui pénètre mon coeur ?

    私の心に涙降る
    街に雨が降るように
    私の心にしみ通る
    このもの憂さは何だろう

というかんじです。


ここで、堀口大學の訳をみておきましょう。

    巷に雨の降るごとく
    われの心に涙ふる。
    かくも心ににじみ入る
    このかなしみは何やらん?


鈴木信太郎は、

    都に雨の降るごとく
    わが心にも涙ふる。
    心の底ににじみいる
    このわびしさは何ならむ。


そして、金子光晴は、

    しとしとと街にふる雨は、
    涙となって僕の心をつたう。
    このにじみ入るけだるさは
    いったいどうしたことなんだ?

です!


(ここまで)

2015-10-14

母はときおり、私の額を撫でながら言った 2

Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front en me disant :

— Alors, les petits garçons ne racontent plus à leur maman les chagrins qu'ils ont?

( Marcel Proust, "À la recherche du temps perdu")


マルセル・プルーストの大長編小説 『失われた時を求めて』 からの引用、第二回目。

    → 一回目: 母はときおり、私の額を撫でながら言った 1


こちらは、プルーストの肖像写真。

※ プルースト ( Wikipédia )


今日は、二つ目の文です。

まずは発音から。

    Alors, les petits garçons ne racontent plus

    アロール レ プティ ガルソン ヌ ラコント プリュ

    à leur maman les chagrins qu'ils ont?

    ア レール ママン レ シャグラン キルゾン


文の最後にクェスチヨンマークがあるので、この文は疑問文です。

が、主語と動詞の位置は入れ替わっていません。

フランス語は、普通の文の語順のままでも疑問文になります。


分けて訳してみましょう。

    Alors, les petits garçons ne racontent plus


    それでは / 小さな男の子たちは / もはや語らない

    à leur maman les chagrins qu'ils ont?

    彼らのママに / 悩みを / 彼らが持っている

で、これが疑問文になっているので、

    それじゃ、小さな男の子たちはもうお母さんには自分の悩みを語ってくれないの?

という感じになります。


全体を訳してみましょう。

    ときおり母はその手を私の額に当ててこう言った。
    じゃあ、かわいい坊やたちは抱えている悩みをもうお母さんには話してくれないのね。



ニュースの仏単語: cagoule

cagoule (カグゥッル) は、女性名詞。

目や口だけに穴が開いていて、頭からすっぽりかぶるやつです。

銀行強盗や F1レーサーがかぶるようなやつ。

目出し帽とか、覆面とか、あと、防寒頭巾とかです。

 (fr.Wikipedia
※ Un US Navy Seal portant une cagoule, en Afghanistan.
(アフガニスタンでカグールを被ったアメリカ海軍特殊部隊員)

おとといの 「顔を隠したまま歩くのは禁止!」 で紹介した、 「ブルカ禁止法」 では、 cagoule を被って街を歩くのも禁止されているようです。



2015-10-12

顔を隠したまま歩くのは禁止!

Il est interdit, en France, d'évoluer dans un espace public avec le visage dissimulé.


ニュースで学ぶフランス語、RFI のWebサイトのニュースから。

    ※ RFI (Radio France Internationale) はフランス政府運営のラジオ国際放送。



このニュースのタイトルは、

    France: la «loi sur la burqa», cinq ans après

    フランス ラ ロワ シュル ビュルカ サンカン アプレ

で、「フランス: 『 ブルカ禁止法 』 の5年後」 というかんじです。


フランスでは5年前の2010年10月、公共の場で頭をすっぽり覆うものを着用することを禁止する法律が成立しました。

一般には 「ブルカ禁止法」 と呼ばれていますが、この法律はとくにブルカを禁止しているわけではなく、たとえばフルフェイスのヘルメットなども同様に対象になるようです。

    ※ ブルカは、イスラム教徒の女性が着用する、頭のてっぺんから足もとまでを覆うヴェールの一種です。


おおまかな発音は、

    Il est interdit, en France,

    イレ アンテルディ アン フランス

    d'évoluer dans un espace public

    デヴォリュエ ダンザンネスパ―ス ピュブリーク

    avec le visage dissimulé.

    アヴェク ル ヴィザージュ ディシィミュレ

です。


最初の、

    Il est interdit, en France,

の interdit は動詞 interdire (アンテルディール)  「禁止する」 の過去分詞なので、

    est interdit

で、[ être + 過去分詞 ] の形になっていますから、受動態ということになります。

つまり、

    それは、フランスでは、禁止されている

といういみです。

en France の前後に virgule 「 , 」 (ヴィルギュル) がありますので、この en France は付加的に挿入されているかんじです。


ついで、

    d'évoluer dans un espace public

の évoluer は、

    進化する、発展する、展開する

などのいみの動詞です。

つぎに出てくる、espace public は、

    公共の空間 (場所)

なので、

    d'évoluer dans un espace public 

で、

    公共の場所で進化する(発展する、展開する) すること

となりますが、これではちょっと意味がわかりません。

なので、もう少し先を見てみましょう。


続いて、

    avec le visage dissimulé.

ですが、visage は 「顔」で、dissimulé.は動詞 dissimuler 「隠す」 の過去分詞です。

ですので avec le visage dissimulé で、

    隠された顔で

みたいになりそうですが、なんか変ですね。

こういうときは、

    avec A B 

で、「 A を B の状態で 」 と考えます。


※ 受験とかで英文法やった人は、with の 「付帯状況」 とかいうやつです。

    たとえば、Don't speak with your mouth full. で、
    「 口をいっぱいにしたまましゃべるな 」 となる、みたいな。


そうすると avec le visage dissimulé は、

    顔を隠して、顔を隠したままで

となります。


全体では、とりあえず、

    Il est interdit, en France, d'évoluer dans un espace public avec le visage dissimulé.

    それは禁じられている / フランスで / 公共の場所で進化すること / 顔を隠したまま

となりますが、évoluer を 「 進化する、発展する 」 などと訳すのはいみが合わないので、もうちょっと辞書を見ると、

    (人が) 動き廻る

というのがあります。 これだと、

    それは禁じられている / フランスで / 公共の場所で動きまわること / 顔を隠したまま

となって 「 顔を隠したまま (つまりブルカとかかぶったまま) 公共の場所を歩くこと」 となるのでよいですね。


最後に、Il est interdit の Il を 「それは」 としている件については、

    Il est ~ de 不定詞 ...

        ※ 「不定詞」 は動詞の変化していない形、つまり原形のこと。

で、

    「 ... するのは ~ だ 」

という構文がありました。

これを適用すると、

  フランスでは、顔を隠したまま公共の場所を動き回るは禁止されている。

となります。


◇ 復習

では、以下の分かち訳を見て、もとのフランス文にもどしてみましょう。

    (それは)禁じられている / フランスで / 公共の場所で動きまわること(は) / 顔を隠したまま


正解は、

    Il est interdit, en France, d'évoluer dans un espace public avec le visage dissimulé.

です。


2015-10-09

二時のバスに乗った。

J'ai pris l'autobus à deux heures. Il faisait très chaud.

(Albert Camus, "L'étranger", 1942)


アルベール・カミュ 『異邦人』 からの引用、3回目です。

    → 一回目: 今日、母さんが死んだ

    → 二回目: 太陽が空に登る速さに


この文章もまだ小説が始まって間もなくのことで、 施設にいる母親の死を知った主人公が、葬式に出席するため出発しようとしている場面です。


発音は、

    J'ai pris l'autobus à deux heures.

    ジェ プリ ロトビュス ア ドゥゼール

    Il faisait très chaud.

    イル フゼ トレ ショ

です。

最初の ai pris は、動詞 prendre (プランドゥル) の複合過去です。

prendre は英語の take っぽい単語で、「取る」 を中心としたいろんな意味の幅を持っています。

ここでは

    prendre l'autobus

で、「バスに乗る」 という表現です。

ですので、

    J'ai pris l'autobus à deux heures.

で、

    私は2時のバスに乗った

となります。


次の文、

    Il faisait très chaud.

は、現在形で言うと、

    Il fait très chaud.  (イル フェ トレ ショ)

の直説法半過去形なので、

    とても暑かった

というかんじです。


「バスに乗った」 は複合過去で、「暑かった」 は半過去で表現されているのがポイント!

(どんなポイント?)


では、訳した日本語を見て、元のフランス語になおしてみましょう。


    私は2時のバスに乗った。 とても暑かった。

        ↓

    J'ai pris l'autobus à deux heures. Il faisait très chaud.


◇ 原文

L'Étranger の原文は、

    Albert Camus, L'ÉTRANGER. Roman

    Camus "L'Étranger "

で手に入ります。


母はときおり、私の額を撫でながら言った 1

Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front en me disant :

— Alors, les petits garçons ne racontent plus à leur maman les chagrins qu'ils ont?

( Marcel Proust, "À la recherche du temps perdu")

※ Marcel Proust ( Wikipédia )

マルセル・プルーストという 20世紀前半の大作家が書いた大長編 『失われた時を求めて ( À la recherche du temps perdu )』の第二部、 「花咲く乙女たちの影に ( À l'ombre des jeunes filles en fleurs )」 からの引用です。


前半の発音:

    Quelquefois ma mère passait sa main 

    ケルクフワ マ メール パセ サ マン

    sur mon front en me disant 

    シュル モン フロン オン ム ディゾン


前から解してみましょう。

    Quelquefois 

    ときおり   

        ↓

    Quelquefois ma mère 

    ときおり、私の母は

        ↓

    Quelquefois ma mère passait sa main

    ときおり、私の母は彼女の手を移した

        ↓

    Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front

    ときおり、私の母は彼女の手を私の額(ひたい)に移した

        ↓

    Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front en me disant

    ときおり、私の母は、…と言いながら、彼女の手を私の額(ひたい)に移した

        ↓

    ときおり母は手を私の額に当ててこう言った。

        or

    母はときおり、私の額を撫でながら言った。


※ en me disant のところは 「ジェロンディフ」 っていうやつですね。


原文は、Wikisource の 「 À l’ombre des jeunes filles en fleurs/Première partie 」 を開いて、本文欄の左に記載されている ページ数のような数字の 91 のあたりにあります。





◇ 翻訳

『失われた時を求めて』 の翻訳はいくつかあります。

たとえば、『 失われた時を求めて〈3〉第二篇・花咲く乙女たちのかげに〈1〉』  (高遠弘美 訳 / 光文社古典新訳文庫) などです。







2015-10-07

ニュースの仏単語: marasme

ニュースの仏単語です。

今日は、

    marasme

    マラスム

男性名詞です。

意味は、

   不振、沈滞、衰弱

など。


たとえば、ラグビー・ワールドカップで日本が南アフリカに勝利した記事のなかで、

    Les Springboks sont réellement en plein marasme

    レ スプリングボクス ソン レエルモン オン プラン マラスム

という表現の中で使われています。

  ※ 記事は、Le Japon bat l'Afrique du Sud - L'exploit du siècle (lexpress.fr  2015/9/19)


意味は、

    スプリングボックスは、本当に完全な不振に陥っている

    (スプリングボックスはラグビー南アフリカ代表チームの愛称)

というかんじです。


コート・ダジュールの悪天候

Intempéries sur la Côte d'Azur


南仏のコート・ダジュール地方 (ニース Nice やカンヌ Cannes のあるところ) で先週末、集中豪雨にとそれに伴う洪水が発生、大きな災害になりました。

今日の見出しは、フランスのニュース週刊紙 L'EXPRESSの記事からです。




Intempéries sur la Côte d'Azur

アンタンペリ シュル ラ コートダジュール


intempérie は複数形で 「悪天候」 という意味です (女性名詞)。

なので、全体では、

「コート・ダジュール一帯の悪天候」

というかんじになります。



2015-10-04

ラグビー: 日本はまだ終わりじゃない

Le Japon n'a pas dit son dernier mot


ラグビー・ワールドカップ。

日本チームは南アフリカ戦での歴史的勝利のあと、スコットランドにコテンパンにやられ (いっしょにTV観戦していた家族のコメント 「早稲田と帝京みたい」...)、

昨夜のサモア戦では 「日本ってまじで強いんじゃね?!」 と思わせてくれました。


↑ これはフランスのスポーツ新聞 「 L'EQUIPE 」 (レキップ) のトップページの記事見出しです。


    Le Japon n'a pas dit son dernier mot

    ル ジャポン ナパディ ソン デルニェ モ


dernier mot は 「最後の言葉」 ですが、辞書を見ると

    ne pas avoir dit son dernier mot

という見出しが載っていて

    余力を残している, あきらめていない、降参していない.

というような意味が載っています。

つまり、

    日本はまだ終わりじゃない

    (決勝ラウンド参加への可能性がまだ残っている)

という感じでしょうか。


□ 関連記事

  ・ ラグビー: フランスはワールドカップを勝ち取れるか
  ・ ラグビー: 日本が南アフリカに勝利




2015-10-02

上級仏単語: exhumer

exhumer 発掘する

今日の単語:  exhumer

発音: エグズュメ

品詞: 動詞 (他動詞)

意味: 発掘する、掘り出す

反意語: inhumer (イニュメ): 埋葬する


2015-09-30

上級仏単語: brailler

上級仏単語です。

brailler わめく

今日は、

    brailler

    ブライェ

です。

動詞で、意味は、

    わめく、どなる

です。


類義語に、

    hurler

    ユルレ (語頭の h [アッシュ] は有音の h です。)

があります。


2015-09-23

ラグビー: フランスはワールドカップを勝ち取れるか

La France peut-elle remporter la Coupe du monde de rugby ?

[フランス語初級]


フランスの新聞 ル・フィガロのWebサイトで、ラグビー・ワールドカップでフランスが優勝できると思うかどうかのアンケートを取っていました。


La France peut-elle remporter la Coupe du monde de rugby ?


最初の、

    La France peut-elle ... ?

を見ると、疑問文だということがわかります。


フランス語の疑問文の作り方は複数あります。

一つは、今回のように、主語と動詞を倒置させる (主語と動詞の位置を入れ替える) 方法です。

ただし、この例のように主語が代名詞以外の時 (この例の場合の主語は la France ) は、その主語の代名詞 (今回は elle ) を使って主語・動詞を倒置させます。


※ 同じバターンの疑問文の例

    → オリンピックにボーリングの場所はあるか?

        Le bowling a-t-il sa place aux Jeux olympiques?

    → 中国は世界を巻き込むのか

        La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?


とりあえず、

    La France peut-elle ... ?

までの意味は、

    フランスは~できるのか?

です。

( peut は pouvoir の直説法現在・三人称単数形ですね。)


つぎに来ている動詞 remporter は、「~を獲得する・勝ち取る」 という意味です。

なので、

    La France peut-elle remporter ... ?

までで、

    フランスは~を勝ち取ることができるだろうか

となります。


つづく coupe は、「広口で脚付きのグラス」 (女性名詞) のことですが、「優勝杯」 という意味もあります。

つまり、英語の World Cup の Cup のことです。


全体の

    La France peut-elle remporter la Coupe du monde de rugby ?

だと、

    フランスはラグビー・ワールドカップを勝ち取ることができるだろうか。

となります。


さて、数日後同じWebページを覗いてみると、結果が出ていました。




non が7割以上あります...。

フランス人(とはかぎらないけど)はフランスが優勝するとは思っていない?


2015-09-20

ラグビー: 日本が南アフリカに勝利

Le Japon bat l'Afrique du Sud - L'exploit du siècle

[フランス語中級] [ニュースの仏単語]


なんと、日本が南アフリカに勝利!!


イングランドで開催されているラグビー・ワールドカップの日本の初戦で、強豪南アフリカに僅差で劇的な勝利を飾りました。

この勝利は開催地のイングランドはもちろん、他の国々でもかなりの衝撃をもって受け取られているようです。


Paris Match のニュースでは、日本のチームらしく選手がお辞儀している写真を載せています。

 試合後にお辞儀する日本選手たち(Paris Matchより)


見出しは、

    Le Japon bat l'Afrique du Sud - L'exploit du siècle

    ル ジャポン バ ラフリーク デュ シュド - レクスプロア デュ スィエークル

となってます。


bat は 動詞 battre (バトゥル) 「打ち負かす」 です。

l'Afrique du Sud は 「南アフリカ」 。

ですので、

    Le Japon bat l'Afrique du Sud

は、

    日本が南アフリカを破る

となります。


次の exploit は男性名詞で、「偉業、快挙、(スポーツの)好成績」 とかで、

siècle は 「世紀」 (男性名詞) なので、

    L'exploit du siècle

は、

    世紀の快挙

です。

日本のこの勝利にはかなりのインパクトがあることが見出しからもわかります。


本文中には、

    Ahurissant!

という表現も出ています。

    ahurissant (アユリッサン)

は、

    驚くべき、とてつもない、唖然とさせる

というような意味で、ほんとにびっくりして茫然自失しちゃうみたいなときに使う表現です。


※ ahurissant は動詞 ahurir の現在分詞から来ています。








2015-09-09

愛の喜び ― 歌ってみた。

Plaisir d'amour

先日歌詞の冒頭を載せた 「愛の喜び」 を歌ってみました...。

    → 愛の喜び (シャンソン) 1
    → 愛の喜び (シャンソン) 2




深夜の小田急線の電車が入ってくるときに歌ったのでだれにも聞こえてないはず。

スマホを縦にして撮影してしまったので見づらくてすみません...。

歌詞は、

Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.

です。

歌詞解説は、「愛の喜び (シャンソン) 1」 と 「愛の喜び (シャンソン) 2」 にあります。




2015-09-07

上級仏単語: reléguer

上級仏単語です。
reléguer 追放する

今日は、

    reléguer

    ルレゲ

という動詞です。

意味は、

    追いやる, 追放する, 流刑にする

で、人をどこか離れた場所や低い地位に置く、という感じです。


Forvo で発音を確認


2015-08-21

上級仏単語: laconique

laconique の発音は 「ラコニーク」。

意味は、

    口数の少ない、簡潔な

です。 (形容詞)

この単語は、古代ギリシャの都市国家スパルタがあったあたりの地名の 「ラコニア」 に由来するそうです。

 ↑ ラコニアは赤い箇所のあたり。


ラコニアの場所は、学校の世界史で習ったペロポネソス戦争 (アテネ VS スパルタ) のあったペロポネソス半島の南部です。

その地域に住む人たちの話し方が、スパルタ人のように 「簡潔な」 話し方だったことから、laconique ということばができたとのことです!


2015-08-20

中国は世界を巻き込むのか

La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?

(フランス語中級)

 ( lexpress.fr  2015.8.19 → 記事原文


中国の景気が後退局面に入っていると言われていますが、本当にそうなのか、また、それは世界経済にどんな影響を与えるか、といったレクスプレス誌 (L'Express) のWebサイトの記事の見出しからです。


いつものように発音の確認から。

    La Chine peut-elle entraîner le monde

    ラ シン プテル アントレネ ル モンド

    dans une nouvelle crise économique?

    ダンズュヌ ヌヴェッル クリーズ エコノミーク

です。


この文の主語は、最初の、

    La Chine ...?

で、疑問符 (ポワンダンテロガシオン Point d'interrogation) で終わっているので、疑問文です。

なので、

    中国は ~ だろうか

となります。


中国は何をするのか。

    La Chine peut-elle entraîner ...?

    中国は...をオントレネすることができるのか


ですが、entraîner は、

    引っ張っていく、連れて行く

などの意味がありますので、とりあえず、

    中国は、...を引っ張っていくことができるのか

としておきます。


何を引っ張っていくのか。

    La Chine peut-elle entraîner le monde

le monde、つまり 「世界」 です。

    中国は世界を引っ張っていけるのか

です。


どこに引っ張っていくのか。

    ... dans une nouvelle crise économique?

crise は、「危機」 (女性名詞) ですので、

    新たな経済危機の中へ

という感じとなり、文全体では、

    La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?

    中国は、世界を、新たな経済危機に引っ張っていけるのか

となりますが、「危機」 に 「引っ張っていける」 は変なので、

   中国は世界を新たな経済危機に連れて行く可能性があるのか

としてみます。

peut-elle の peut (pouvoir) を 「~できる」 (能力) ではなく、「~する可能性がある」 (可能性) にとりました。

また、entraîner を 「連れて行く」 にしましたが、もうちょっと適する意味 (訳語) がないか、辞書で調べてみましょう。

...。

ありました!
   
    巻き込む、引きずり込む

というのがありました。


ですので、全体を

    中国は、世界を新たな経済危機に巻き込むことになるのか。

と訳すことにします。


[復習]

同じ文を、日本語を見てフランス語に直せるようにしてみましょう。

1. 中国は...する可能性があるか


    La Chine peut-elle ... ?


2. 中国は巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner ... ?


3. 中国は世界を巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner le monde ... ?


4. 中国は世界を危機に巻き込む可能性があるか


     La Chine peut-elle entraîner le monde dans une crise?


5. 中国は世界を新たな経済危機に巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?