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2015-11-08

空は澄み、月は輝く 4

Pas de nuages, pas de vent.

19世紀の作家フロベール (Flaubert) の手紙、第4回目です。

    → 1回目2回目3回目

(手紙の宛先のルイーズ・コレ)


ここまでは、

    Le ciel est pur ; la lune brille. J'entends des marins chanter qui lèvent l'ancre pour partir avec le flot qui va venir. 

で、そこにきょうは、

    Pas de nuages, pas de vent.

    パ ド ニュアージュ パ ド ヴォン

と続きます。


nuage は 「雲」 、vent は 「風」 ですね。 (いずれも男性名詞)

では、pas de ... は何でしょうか。

pas といえば、否定の ne ... pas で使う pas の他に、名詞で 「歩(ほ)、歩み」 という意味の pas があります (男性名詞)。

ここではどちらなのかというと、この pas de ... は、

    Il n'y a pas de nuages.

    Il n'y a pas de vent.

の pas 以降だけが残ったものなのです。

なので、意味としては、

    雲もなく、月もない

という感じです。


pas de の de は何かというと、

    動詞の目的語につく不定冠詞・部分冠詞は、否定文では de になる

みたいな規則がありました。

いま、

    Il n'y a pas de nuages.

    Il n'y a pas de vent.

という否定文を肯定文にしてみると、

    Il y a des nuages.

    Il y a du vent.

となり、数えられる名詞の nuage の複数形には不定冠詞の複数形の des が、数えられない名詞の vent には部分冠詞の du がついています。

両者ともに、動詞 a (= avoir) の目的語になっていて、この動詞 a が否定されているので、

    des => de
    du   => de 

となっています。


ここまでの意味を確認しておきましょう。

Le ciel est pur ; la lune brille. J'entends des marins chanter qui lèvent l'ancre pour partir avec le flot qui va venir. Pas de nuages, pas de vent.

空は澄み渡り、月は輝いている。 やって来る潮に乗って出発しようと、錨を引き上げる水夫たちの歌声が聞こえる。雲もなく、風もない。


2015-11-04

上級仏単語: grelotter

昨日天気が良かったので公園で一人でお昼を食べたのですが、日があたっているところは日差しが強くて暑すぎて、日陰に入ったら気温が低くて寒すぎ...。

grelotter がたがた震える


寒かったり、暑かったり、怖かったりして 「がたがた震える」 のが、

    grelotter

    グルロテ

    がたがた震える

です。


2015-11-01

空は澄み、月は輝く 3

J'entends des marins chanter qui lèvent l'ancre pour partir avec le flot qui va venir. 

(→ Gustave Flaubert : Lettres à Louise Colet )

 (ルイーズ・コレ)

ギュスターヴ・フロベールが、恋人のルイーズ・コレに宛てたラブレター、3回目。

    → 空は澄み、月は輝く 1
    → 空は澄み、月は輝く 2


2回目は、

    J'entends des marins chanter qui lèvent l'ancre

    錨を引き上げている水夫たちが歌っているのが聞こえる

    水夫たちが歌いながら錨を引き上げているのが聞こえてくる

まででした。

あとには、

    pour partir avec le flot qui va venir

と続いています。


paritir は 「出発する」。

pour は前置詞で 「目的」 を表すことができるので、

    pour partir

で、

    出発する目的で

    出発しようと(して)

というかんじです。

水夫たちは、船の引き上げて出発しようとしているのでしょう。

つぎの、

    avec le flot

の flot は 「上げ潮、海流、川の流れ」 なので、

   潮とともに、潮に乗って (出発しようと)

しているわけです。


最後の、

   qui va venir

ですが、この文の前半にあった qui lèvent の qui と同じく、主格(=主語になる)の関係代名詞です。

 va venir の va は aller で、〈 aller + 不定詞 〉 で、「近い未来」 を表すのでしたから、

    le flot qui va venir

で、

    これからやって来る上げ潮

となります。

ですので、

    pour partir avec le flot qui va venir

で、

    これからやって来る上げ潮とともに出発するために

    やって来る潮に乗って出発しようと

となるので、文全体では、

    J'entends des marins chanter qui lèvent l'ancre pour partir avec le flot qui va venir.

    やって来る潮に乗って出航しようと、水夫たちが錨を上げながら歌っているのが聞こえる

        ↓

    歌いながら錨を上げている水夫たちの声が聞こえて来ます。上げ潮に乗って出航しようというのでしょう。

というかんじです。


2015-10-30

上級仏単語: bafouiller

bafouiller 口ごもる


上級仏単語、前回は

    bafouer

    バフエ

    嘲弄する

でしたが、今回は

    bafouiller

    バフゥィエ

という動詞で、意味は、

    口ごもる

となります。


発音と綴りが、ちょっと似てますので。

    → bafouiller の発音をForvo で確認

しましょう。


上級仏単語: bafouer

bafouer 嘲弄する


今日の上級仏単語は、

    bafouer

    バフエ

で、動詞です。

意味は、

    嘲弄する (ちょうろうする)

です。

つまり、あざけったり、バカにしたり、からかったりすることです。


Webの発音辞典の Forvo で発音を確認してみましょう。

    → bafouer (Forvo)


2015-10-28

空は澄み、月は輝く 2

J'entends des marins chanter qui lèvent l'ancre pour partir avec le flot qui va venir. 

(→ Gustave Flaubert : Lettres à Louise Colet )

フロベールが、ルイーズ・コレに宛てたラブレターの書き出し2回目です。

    → 空は澄み、月は輝く 1


 ルイーズ・コレ



1回目の、

    Le ciel est pur ; la lune brille.

    空は澄み、月は輝く

の続きです。


発音は、

    J'entends des marins chanter

    ジャンタン デ マラン シャンテ

    qui lèvent l'ancre

    キ レーヴ ローンクル
 
    pour partir avec le flot
 
    プール パルティール アヴェク ル フロ

    qui va venir.

    キ ヴァ ヴニール

です。

qui という語が2箇所あります。 文の構成はどうなっているのでしょう。


文の前のほうから見ていきましょう。

    J'entends

    私には聞こえる

entends は entendre の直説法現在形です。


次の、

    J'entends des marins chanter

で、marin は 「水夫・船乗り」 (男性名詞)、chanter は動詞 「歌う」 の不定詞(原形)。

entendre は

    entendre + 人/物 + 不定詞

の語順で、

    人/物が~するのが聞こえる

という意味なので、

    J'entends des marins chanter 

は、

    水夫たちが歌うのが聞こえる

となります。
    
    ※ des marins の des は不定冠詞の複数形。


続いて、qui lèvent l'ancre が続きます。

    J'entends des marins chanter qui lèvent l'ancre

ancre は 「(船の) 錨(いかり)」 (女性名詞) です。

    ※ 英語の anchor (アンカー) ですね。

l'ancre の前の lèvent は、動詞 lever (上げる・持ち上げる) の直説法現在形 三人称複数 なので、

     lèvent l'ancre

は、

    錨を引き上げる

といういみで、動詞 lèvent の主語は三人称複数形のはずです。


では、lèvent の直前の qui は何でしょうか。

関係代名詞ですね。

qui は 「主格の関係代名詞」 なので、lèvent の主語になっています。

そして関係代名詞なので、qui 以降の qui lèvent l'ancre (=関係代名詞節) が修飾する名詞 (先行詞) を探さなくてはなりません。

つまりこの場合、「錨を引き上げ」 ているのは 〈だれ〉 か、ということです。

関係代名詞の先行詞は、ふつうその関係代名詞の直前、つまりすぐ左にあります。

いまの場合、関係代名詞 qui の直前には chanter という動詞 (不定詞) があります。

が、動詞は先行詞にはなりません。

    ※ 先行詞は基本的に 「名詞」 です。

そこでさらに左 (chanter の左) を見ると、 des marins という名詞がありました。

ちょうど des marins は複数形 (三人称複数形) なので、lèvent の主語としてバッチリです。


結局、

    des marins ... qui lèvent l'ancre

    錨を引き上げている水夫たち

という関係で、

    J'entends des marins chanter qui lèvent l'ancre

    錨を引き上げている水夫たちが歌っているのが聞こえる

        ↓

    水夫たちが歌いながら錨を引き上げているのが聞こえてくる

というかんじになります。


最後の、pour partir avec le flot qui va venir は次回...。



2015-10-27

空は澄み、月は輝く 1

Le ciel est pur ; la lune brille. 

( Gustave Flaubert : Lettres à Louise Colet )

ギュスターヴ・フロベール というフランス19世紀の作家が、恋人のルイーズ・コレに宛てたラブレターの書き出しから。

    → このブログのフロベールの記事

 ルイーズ・コレ Louise Colet



発音は、

    Le ciel est pur

    ル スィェル エ ピュール

    la lune brille

    ラ リュヌ ブリィーユ

というかんじです。


ciel の意味は「空(そら)」。

    ※ 定冠詞 le が付いているので男性名詞です。

Le ciel est ... で 「空は...だ」。


で、空はどんなかというと、pur です。

pur は形容詞で、意味は、

    純粋な、澄んだ

で、英語の pure ですね。

Le ciel est pur で、「空は澄みわたっている」 というかんじでしょうか。


つぎの、

    la lune brille

の lune は 「 月、お月さま 」 です (女性名詞)。

brille は動詞 briller (ブリィェ) が活用したものです。

    ※ 直説法現在形、三人称単数です。

意味は、

   月は輝いている

となります。


全体で、

    Le ciel est pur ; la lune brille. 

    空は澄みわたって、月は輝いている

です。


この文の原文は、


のページ冒頭にあります。

この手紙の日付がページ右上に記載されていて、

    Nuit de samedi au dimanche, minuit. 8-9 Août 1846

なので、1846年8月8日土曜日の深夜に書いてるようです。


土曜の深夜に、澄んだ空と明るく輝く月を窓から見ながら、書いたラブレターでしょうか。



2015-10-23

上級仏単語: mythomanie

mythomanie 虚言癖


本日の上級仏単語は、

    mythomanie

    ミトマニ

です。


意味は、

   虚言癖、虚言症 (女性名詞)

です。


2015-10-19

上級仏単語: ovule

ovule 卵子


ovule (オヴュッル) は、

   卵子 (卵細胞)、(植物の)胚珠

です (男性名詞)。


「胚珠」 は植物の種になる部分なので、やはり卵細胞の部分です。


2015-10-18

あらゆるものの始まりに 1

Au commencement de toutes choses, la Parole existait déjà ; celui qui est la Parole était avec Dieu, et il était Dieu.

(フランス語中級)


キリスト教の 『新約聖書』 のフランス語版をちょっとだけ読んでみます。

新約聖書の中の 「ヨハネ伝」(ヨハネによる福音書) の冒頭です。

※ 10世紀のラテン語版「ヨハネ伝」冒頭 ( fr.wikipedia より)


日本語でもそうですが、フランス語版の聖書にもバージョンがいくつもあります。

    ※ 新約聖書の 「原文」 は古典ギリシャ語。

そして、バージョンによってけっこう文面が違っていたりして面白いです。

ここでは、La Bible en français courant というバージョンからの引用です。

  ※ 引用元: Évangile selon Jean 1, La Bible en français courant (FRC97) | Chapitre 1 | La Bible App | Bible.com


このバージョンのタイトル、

    La Bible en français courant

    ラ ビーブル アン フランセ クラン

の Bible は 「聖書」、 courant は 「日常の、普通の、ありふれた」 という意味があるので français courant で 「日常フランス語」  でしょうか。

    La Bible en français courant

    日常フランス語による聖書

というかんじです。

つまり、古めかしい言葉ではなく、現在よく使われているフランス語に訳した、ということでしょう。


さて、最初の

    Au commencement de toutes choses, 

    オ コマンスマン ドゥ トゥットゥ ショーズ, 

    la Parole existait déjà

    ラ パロール エグズィステ デジャ

から。

au commencement は、「始まりに」 、de toutes choses は 「あらゆるものの」 なので、前半は 「あらゆるものの始まりに」 となります。

つづいて、la Parole の parole は 「言葉」 ですが、大文字で始まっているので 「み言葉」 としておきましょう。

existait は動詞 exister 「存在する」 の直説法半過去形です。

すると、la Parole existait déjà で、「み言葉はすでに存在していた」 です。

くっつけると、

    Au commencement de toutes choses, la Parole existait déjà

    あらゆるものの始まりに、み言葉がすでにあった。

となります。


次の文は、

    celui qui est la Parole était avec Dieu, 

    スリュイ キ エ ラ パロール エテ アヴェク ディウ

    et il était Dieu

    エ イレテ ディウ

celui qui ... という表現は、「...する人・者」 という意味になるので、

    ※ qui は次に来る動詞の主語になる関係代名詞)  

celui qui est la Parole で、「み言葉である(ところの)人・者」 です。 

そしてこの celui qui est la Parole の celui が次の動詞 était の主語になっているので、

    celui ... était avec Dieu

    ...な人・者は神とともにあった

となります。

全体では、

    celui qui est la Parole était avec Dieu, 

    み言葉である人は、神とともにあった

です。

    celui qui est la Parole の est は現在形、celui ... était avec Dieu の était が過去形になっているのが気になります。


次は

    et il était Dieu

なので、

    そして、彼 (その人・者) は神であった

というかんじです。


後半をまとめると、

    celui qui est la Parole était avec Dieu, et il était Dieu

    み言葉である人は、神とともにいた。そしてその人は神だった

となります。


全部で、

    Au commencement de toutes choses, la Parole existait déjà ; celui qui est la Parole était avec Dieu, et il était Dieu

    あらゆるものの始まりに、み言葉がすでにあった。 み言葉である人は神とともにあった。その者は神であった。

です。

これをそのまま図式化すると、

    み言葉=キリスト?=神

ということなのでしょうか...。


日本語訳を見てみます。

    初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 (「口語訳」)

    初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 (「新共同訳」)

この二つの訳文は同じです。「言」 は 「ことば」 と読めばいいのでしょうか。


この訳と 『日常フランス語による聖書』版のフランス語を見ると、

1. 「あらゆるものの始まり」 の 「あらゆるものの」 が日本語版にはない

2. 「み言葉である人は、神とともにいた。そしてその人は神だった」 の箇所は、日本語訳では、「言は神と共にあった。言は神であった」 となっていて 「人(者)」 が表現されていない

という違いがあります。 

とくに 2 の違いは大きいですね...。

うーむぅ、おもしろいです。


2015-10-16

ホモ・ナレディは何に似ていたのか

À quoi ressemblait l'Homo naledi, le nouveau lointain cousin de l'homme ?

(フランス語中級)


Le Journal du Dimanche の2015年9月11日の記事より





一ヶ月ほど前、「ホモ・ナレディ」 という新種のヒト属の化石が大量に南アフリカで見つかったというニュースがありました。

なんか樹上生活をするサル系と、二足歩行をするヒト系の両方の特長を備えているそうです。

300万年ほどまえの人たち (サルたち?) らしいです。


発音は、

    À quoi ressemblait l'Homo naledi

    ア クワ ルソンブレ ロモ ナレディ

    le nouveau lointain cousin de l'homme

    ル ヌヴォ ロワンタン クザン ドゥ ロッム

というかんじです。


ressemlait は動詞 ressembler の直説法半過去形です。

意味は、「 ressembler à ~」 で、「~に似ている」 となります。


文頭の

    À quoi

の À は 「 ressembler à ~」 の à で、quoi は 「 何 」 といういみの疑問代名詞です。

ので、

    À quoi ressemblait l'Homo naledi

までで、

    ホモ・ナレディは何に似ていたのだろうか

みたいになります。

    ※ l'Homo naledi が ressemblait の主語です。


後半の、

    le nouveau lointain cousin de l'homme

は、文の中にどう位置づくのでしょうか。

とりあえず、意味をとっておくと、
     le nouveau lointain cousin de l'homme

    新たな / 遠い / いとこ / 人間の
      ↓
    人間の新たな遠いいとこ

となりますが、 cousin には 「同類」 みたいな意味もあるので、

    人間の、新たに出現した遠い同類

というかんじでしょうか。


さて、この 「人間の、新たに出現した遠い同類」 は前の部分とどう関わるのか。

    À quoi ressemblait l'Homo naledi,

    ホモ・ナレディは何に似ていたのだろうか
    le nouveau lointain cousin de l'homme ?

    人間の、新たに出現した遠い同類

となっているので、 le nouveau lointain cousin de l'homme は、l'Homo naledi の説明 (=同格) になっていると考えればよいでしょう。


そうすると、

    新たに出現した、人類の遠い同類であるホモ・ナレディは、何に似ていたのだろうか?

みたいになります。

2015-10-15

私の心に涙降る 3 (ヴェルレーヌ)

Gustave Caillebotte, "Rue de Paris, temps de pluie", 1877


    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;
    Quelle est cette langueur
    Qui pénètre mon coeur ?


ポール・ヴェルレーヌ の詩の冒頭、3回めです。

    → 1回目 私の心に涙降る 1
    → 2回目 私の心に涙降る 2


今日は三行目を見てみます。

    Quelle est cette langueur
    ケレ セット ラングール

quelle は疑問形容詞 quel の女性形です。

この文の主語である cette langueur が女性名詞なので、それに一致して女性形の quelle になっています。

langueur は、

 もの憂さ、けだるさ、憂愁、やるせなさ、恋わずらい

などなので、

Quelle est cette langueur

で、

 このけだるさは何だろう

というかんじです。


つづく、

Qui pénètre mon coeur ?
キ ペネートル モン クール

の qui は疑問詞でしょうか?

この文は前の行からの続きで、

    Quelle est cette langueur qui pénètre mon coeur ?

となっているので、qui は関係代名詞になります。

pénètre は動詞 pénétrer (入り込む、しみ込む) の直説法現在三人称単数形。 

qui pénètre mon coeur は、直前の cette langueur を修飾しているのことになるので、

 私の心に入り込むこのもの憂さは何だろうか

となります。


全体では、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;
    Quelle est cette langueur
    Qui pénètre mon coeur ?

    私の心に涙降る
    街に雨が降るように
    私の心にしみ通る
    このもの憂さは何だろう

というかんじです。


ここで、堀口大學の訳をみておきましょう。

    巷に雨の降るごとく
    われの心に涙ふる。
    かくも心ににじみ入る
    このかなしみは何やらん?


鈴木信太郎は、

    都に雨の降るごとく
    わが心にも涙ふる。
    心の底ににじみいる
    このわびしさは何ならむ。


そして、金子光晴は、

    しとしとと街にふる雨は、
    涙となって僕の心をつたう。
    このにじみ入るけだるさは
    いったいどうしたことなんだ?

です!


(ここまで)

2015-10-14

母はときおり、私の額を撫でながら言った 2

Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front en me disant :

— Alors, les petits garçons ne racontent plus à leur maman les chagrins qu'ils ont?

( Marcel Proust, "À la recherche du temps perdu")


マルセル・プルーストの大長編小説 『失われた時を求めて』 からの引用、第二回目。

    → 一回目: 母はときおり、私の額を撫でながら言った 1


こちらは、プルーストの肖像写真。

※ プルースト ( Wikipédia )


今日は、二つ目の文です。

まずは発音から。

    Alors, les petits garçons ne racontent plus

    アロール レ プティ ガルソン ヌ ラコント プリュ

    à leur maman les chagrins qu'ils ont?

    ア レール ママン レ シャグラン キルゾン


文の最後にクェスチヨンマークがあるので、この文は疑問文です。

が、主語と動詞の位置は入れ替わっていません。

フランス語は、普通の文の語順のままでも疑問文になります。


分けて訳してみましょう。

    Alors, les petits garçons ne racontent plus


    それでは / 小さな男の子たちは / もはや語らない

    à leur maman les chagrins qu'ils ont?

    彼らのママに / 悩みを / 彼らが持っている

で、これが疑問文になっているので、

    それじゃ、小さな男の子たちはもうお母さんには自分の悩みを語ってくれないの?

という感じになります。


全体を訳してみましょう。

    ときおり母はその手を私の額に当ててこう言った。
    じゃあ、かわいい坊やたちは抱えている悩みをもうお母さんには話してくれないのね。



ニュースの仏単語: cagoule

cagoule (カグゥッル) は、女性名詞。

目や口だけに穴が開いていて、頭からすっぽりかぶるやつです。

銀行強盗や F1レーサーがかぶるようなやつ。

目出し帽とか、覆面とか、あと、防寒頭巾とかです。

 (fr.Wikipedia
※ Un US Navy Seal portant une cagoule, en Afghanistan.
(アフガニスタンでカグールを被ったアメリカ海軍特殊部隊員)

おとといの 「顔を隠したまま歩くのは禁止!」 で紹介した、 「ブルカ禁止法」 では、 cagoule を被って街を歩くのも禁止されているようです。



2015-10-12

顔を隠したまま歩くのは禁止!

Il est interdit, en France, d'évoluer dans un espace public avec le visage dissimulé.


ニュースで学ぶフランス語、RFI のWebサイトのニュースから。

    ※ RFI (Radio France Internationale) はフランス政府運営のラジオ国際放送。



このニュースのタイトルは、

    France: la «loi sur la burqa», cinq ans après

    フランス ラ ロワ シュル ビュルカ サンカン アプレ

で、「フランス: 『 ブルカ禁止法 』 の5年後」 というかんじです。


フランスでは5年前の2010年10月、公共の場で頭をすっぽり覆うものを着用することを禁止する法律が成立しました。

一般には 「ブルカ禁止法」 と呼ばれていますが、この法律はとくにブルカを禁止しているわけではなく、たとえばフルフェイスのヘルメットなども同様に対象になるようです。

    ※ ブルカは、イスラム教徒の女性が着用する、頭のてっぺんから足もとまでを覆うヴェールの一種です。


おおまかな発音は、

    Il est interdit, en France,

    イレ アンテルディ アン フランス

    d'évoluer dans un espace public

    デヴォリュエ ダンザンネスパ―ス ピュブリーク

    avec le visage dissimulé.

    アヴェク ル ヴィザージュ ディシィミュレ

です。


最初の、

    Il est interdit, en France,

の interdit は動詞 interdire (アンテルディール)  「禁止する」 の過去分詞なので、

    est interdit

で、[ être + 過去分詞 ] の形になっていますから、受動態ということになります。

つまり、

    それは、フランスでは、禁止されている

といういみです。

en France の前後に virgule 「 , 」 (ヴィルギュル) がありますので、この en France は付加的に挿入されているかんじです。


ついで、

    d'évoluer dans un espace public

の évoluer は、

    進化する、発展する、展開する

などのいみの動詞です。

つぎに出てくる、espace public は、

    公共の空間 (場所)

なので、

    d'évoluer dans un espace public 

で、

    公共の場所で進化する(発展する、展開する) すること

となりますが、これではちょっと意味がわかりません。

なので、もう少し先を見てみましょう。


続いて、

    avec le visage dissimulé.

ですが、visage は 「顔」で、dissimulé.は動詞 dissimuler 「隠す」 の過去分詞です。

ですので avec le visage dissimulé で、

    隠された顔で

みたいになりそうですが、なんか変ですね。

こういうときは、

    avec A B 

で、「 A を B の状態で 」 と考えます。


※ 受験とかで英文法やった人は、with の 「付帯状況」 とかいうやつです。

    たとえば、Don't speak with your mouth full. で、
    「 口をいっぱいにしたまましゃべるな 」 となる、みたいな。


そうすると avec le visage dissimulé は、

    顔を隠して、顔を隠したままで

となります。


全体では、とりあえず、

    Il est interdit, en France, d'évoluer dans un espace public avec le visage dissimulé.

    それは禁じられている / フランスで / 公共の場所で進化すること / 顔を隠したまま

となりますが、évoluer を 「 進化する、発展する 」 などと訳すのはいみが合わないので、もうちょっと辞書を見ると、

    (人が) 動き廻る

というのがあります。 これだと、

    それは禁じられている / フランスで / 公共の場所で動きまわること / 顔を隠したまま

となって 「 顔を隠したまま (つまりブルカとかかぶったまま) 公共の場所を歩くこと」 となるのでよいですね。


最後に、Il est interdit の Il を 「それは」 としている件については、

    Il est ~ de 不定詞 ...

        ※ 「不定詞」 は動詞の変化していない形、つまり原形のこと。

で、

    「 ... するのは ~ だ 」

という構文がありました。

これを適用すると、

  フランスでは、顔を隠したまま公共の場所を動き回るは禁止されている。

となります。


◇ 復習

では、以下の分かち訳を見て、もとのフランス文にもどしてみましょう。

    (それは)禁じられている / フランスで / 公共の場所で動きまわること(は) / 顔を隠したまま


正解は、

    Il est interdit, en France, d'évoluer dans un espace public avec le visage dissimulé.

です。


2015-10-09

二時のバスに乗った。

J'ai pris l'autobus à deux heures. Il faisait très chaud.

(Albert Camus, "L'étranger", 1942)


アルベール・カミュ 『異邦人』 からの引用、3回目です。

    → 一回目: 今日、母さんが死んだ

    → 二回目: 太陽が空に登る速さに


この文章もまだ小説が始まって間もなくのことで、 施設にいる母親の死を知った主人公が、葬式に出席するため出発しようとしている場面です。


発音は、

    J'ai pris l'autobus à deux heures.

    ジェ プリ ロトビュス ア ドゥゼール

    Il faisait très chaud.

    イル フゼ トレ ショ

です。

最初の ai pris は、動詞 prendre (プランドゥル) の複合過去です。

prendre は英語の take っぽい単語で、「取る」 を中心としたいろんな意味の幅を持っています。

ここでは

    prendre l'autobus

で、「バスに乗る」 という表現です。

ですので、

    J'ai pris l'autobus à deux heures.

で、

    私は2時のバスに乗った

となります。


次の文、

    Il faisait très chaud.

は、現在形で言うと、

    Il fait très chaud.  (イル フェ トレ ショ)

の直説法半過去形なので、

    とても暑かった

というかんじです。


「バスに乗った」 は複合過去で、「暑かった」 は半過去で表現されているのがポイント!

(どんなポイント?)


では、訳した日本語を見て、元のフランス語になおしてみましょう。


    私は2時のバスに乗った。 とても暑かった。

        ↓

    J'ai pris l'autobus à deux heures. Il faisait très chaud.


◇ 原文

L'Étranger の原文は、

    Albert Camus, L'ÉTRANGER. Roman

    Camus "L'Étranger "

で手に入ります。


母はときおり、私の額を撫でながら言った 1

Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front en me disant :

— Alors, les petits garçons ne racontent plus à leur maman les chagrins qu'ils ont?

( Marcel Proust, "À la recherche du temps perdu")

※ Marcel Proust ( Wikipédia )

マルセル・プルーストという 20世紀前半の大作家が書いた大長編 『失われた時を求めて ( À la recherche du temps perdu )』の第二部、 「花咲く乙女たちの影に ( À l'ombre des jeunes filles en fleurs )」 からの引用です。


前半の発音:

    Quelquefois ma mère passait sa main 

    ケルクフワ マ メール パセ サ マン

    sur mon front en me disant 

    シュル モン フロン オン ム ディゾン


前から解してみましょう。

    Quelquefois 

    ときおり   

        ↓

    Quelquefois ma mère 

    ときおり、私の母は

        ↓

    Quelquefois ma mère passait sa main

    ときおり、私の母は彼女の手を移した

        ↓

    Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front

    ときおり、私の母は彼女の手を私の額(ひたい)に移した

        ↓

    Quelquefois ma mère passait sa main sur mon front en me disant

    ときおり、私の母は、…と言いながら、彼女の手を私の額(ひたい)に移した

        ↓

    ときおり母は手を私の額に当ててこう言った。

        or

    母はときおり、私の額を撫でながら言った。


※ en me disant のところは 「ジェロンディフ」 っていうやつですね。


原文は、Wikisource の 「 À l’ombre des jeunes filles en fleurs/Première partie 」 を開いて、本文欄の左に記載されている ページ数のような数字の 91 のあたりにあります。





◇ 翻訳

『失われた時を求めて』 の翻訳はいくつかあります。

たとえば、『 失われた時を求めて〈3〉第二篇・花咲く乙女たちのかげに〈1〉』  (高遠弘美 訳 / 光文社古典新訳文庫) などです。







2015-10-07

ニュースの仏単語: marasme

ニュースの仏単語です。

今日は、

    marasme

    マラスム

男性名詞です。

意味は、

   不振、沈滞、衰弱

など。


たとえば、ラグビー・ワールドカップで日本が南アフリカに勝利した記事のなかで、

    Les Springboks sont réellement en plein marasme

    レ スプリングボクス ソン レエルモン オン プラン マラスム

という表現の中で使われています。

  ※ 記事は、Le Japon bat l'Afrique du Sud - L'exploit du siècle (lexpress.fr  2015/9/19)


意味は、

    スプリングボックスは、本当に完全な不振に陥っている

    (スプリングボックスはラグビー南アフリカ代表チームの愛称)

というかんじです。


コート・ダジュールの悪天候

Intempéries sur la Côte d'Azur


南仏のコート・ダジュール地方 (ニース Nice やカンヌ Cannes のあるところ) で先週末、集中豪雨にとそれに伴う洪水が発生、大きな災害になりました。

今日の見出しは、フランスのニュース週刊紙 L'EXPRESSの記事からです。




Intempéries sur la Côte d'Azur

アンタンペリ シュル ラ コートダジュール


intempérie は複数形で 「悪天候」 という意味です (女性名詞)。

なので、全体では、

「コート・ダジュール一帯の悪天候」

というかんじになります。



2015-10-04

ラグビー: 日本はまだ終わりじゃない

Le Japon n'a pas dit son dernier mot


ラグビー・ワールドカップ。

日本チームは南アフリカ戦での歴史的勝利のあと、スコットランドにコテンパンにやられ (いっしょにTV観戦していた家族のコメント 「早稲田と帝京みたい」...)、

昨夜のサモア戦では 「日本ってまじで強いんじゃね?!」 と思わせてくれました。


↑ これはフランスのスポーツ新聞 「 L'EQUIPE 」 (レキップ) のトップページの記事見出しです。


    Le Japon n'a pas dit son dernier mot

    ル ジャポン ナパディ ソン デルニェ モ


dernier mot は 「最後の言葉」 ですが、辞書を見ると

    ne pas avoir dit son dernier mot

という見出しが載っていて

    余力を残している, あきらめていない、降参していない.

というような意味が載っています。

つまり、

    日本はまだ終わりじゃない

    (決勝ラウンド参加への可能性がまだ残っている)

という感じでしょうか。


□ 関連記事

  ・ ラグビー: フランスはワールドカップを勝ち取れるか
  ・ ラグビー: 日本が南アフリカに勝利




2015-10-02

上級仏単語: exhumer

exhumer 発掘する

今日の単語:  exhumer

発音: エグズュメ

品詞: 動詞 (他動詞)

意味: 発掘する、掘り出す

反意語: inhumer (イニュメ): 埋葬する


2015-09-30

上級仏単語: brailler

上級仏単語です。

brailler わめく

今日は、

    brailler

    ブライェ

です。

動詞で、意味は、

    わめく、どなる

です。


類義語に、

    hurler

    ユルレ (語頭の h [アッシュ] は有音の h です。)

があります。


2015-09-23

ラグビー: フランスはワールドカップを勝ち取れるか

La France peut-elle remporter la Coupe du monde de rugby ?

[フランス語初級]


フランスの新聞 ル・フィガロのWebサイトで、ラグビー・ワールドカップでフランスが優勝できると思うかどうかのアンケートを取っていました。


La France peut-elle remporter la Coupe du monde de rugby ?


最初の、

    La France peut-elle ... ?

を見ると、疑問文だということがわかります。


フランス語の疑問文の作り方は複数あります。

一つは、今回のように、主語と動詞を倒置させる (主語と動詞の位置を入れ替える) 方法です。

ただし、この例のように主語が代名詞以外の時 (この例の場合の主語は la France ) は、その主語の代名詞 (今回は elle ) を使って主語・動詞を倒置させます。


※ 同じバターンの疑問文の例

    → オリンピックにボーリングの場所はあるか?

        Le bowling a-t-il sa place aux Jeux olympiques?

    → 中国は世界を巻き込むのか

        La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?


とりあえず、

    La France peut-elle ... ?

までの意味は、

    フランスは~できるのか?

です。

( peut は pouvoir の直説法現在・三人称単数形ですね。)


つぎに来ている動詞 remporter は、「~を獲得する・勝ち取る」 という意味です。

なので、

    La France peut-elle remporter ... ?

までで、

    フランスは~を勝ち取ることができるだろうか

となります。


つづく coupe は、「広口で脚付きのグラス」 (女性名詞) のことですが、「優勝杯」 という意味もあります。

つまり、英語の World Cup の Cup のことです。


全体の

    La France peut-elle remporter la Coupe du monde de rugby ?

だと、

    フランスはラグビー・ワールドカップを勝ち取ることができるだろうか。

となります。


さて、数日後同じWebページを覗いてみると、結果が出ていました。




non が7割以上あります...。

フランス人(とはかぎらないけど)はフランスが優勝するとは思っていない?


2015-09-20

ラグビー: 日本が南アフリカに勝利

Le Japon bat l'Afrique du Sud - L'exploit du siècle

[フランス語中級] [ニュースの仏単語]


なんと、日本が南アフリカに勝利!!


イングランドで開催されているラグビー・ワールドカップの日本の初戦で、強豪南アフリカに僅差で劇的な勝利を飾りました。

この勝利は開催地のイングランドはもちろん、他の国々でもかなりの衝撃をもって受け取られているようです。


Paris Match のニュースでは、日本のチームらしく選手がお辞儀している写真を載せています。

 試合後にお辞儀する日本選手たち(Paris Matchより)


見出しは、

    Le Japon bat l'Afrique du Sud - L'exploit du siècle

    ル ジャポン バ ラフリーク デュ シュド - レクスプロア デュ スィエークル

となってます。


bat は 動詞 battre (バトゥル) 「打ち負かす」 です。

l'Afrique du Sud は 「南アフリカ」 。

ですので、

    Le Japon bat l'Afrique du Sud

は、

    日本が南アフリカを破る

となります。


次の exploit は男性名詞で、「偉業、快挙、(スポーツの)好成績」 とかで、

siècle は 「世紀」 (男性名詞) なので、

    L'exploit du siècle

は、

    世紀の快挙

です。

日本のこの勝利にはかなりのインパクトがあることが見出しからもわかります。


本文中には、

    Ahurissant!

という表現も出ています。

    ahurissant (アユリッサン)

は、

    驚くべき、とてつもない、唖然とさせる

というような意味で、ほんとにびっくりして茫然自失しちゃうみたいなときに使う表現です。


※ ahurissant は動詞 ahurir の現在分詞から来ています。








2015-09-09

愛の喜び ― 歌ってみた。

Plaisir d'amour

先日歌詞の冒頭を載せた 「愛の喜び」 を歌ってみました...。

    → 愛の喜び (シャンソン) 1
    → 愛の喜び (シャンソン) 2




深夜の小田急線の電車が入ってくるときに歌ったのでだれにも聞こえてないはず。

スマホを縦にして撮影してしまったので見づらくてすみません...。

歌詞は、

Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.

です。

歌詞解説は、「愛の喜び (シャンソン) 1」 と 「愛の喜び (シャンソン) 2」 にあります。




2015-09-07

上級仏単語: reléguer

上級仏単語です。
reléguer 追放する

今日は、

    reléguer

    ルレゲ

という動詞です。

意味は、

    追いやる, 追放する, 流刑にする

で、人をどこか離れた場所や低い地位に置く、という感じです。


Forvo で発音を確認


2015-08-21

上級仏単語: laconique

laconique の発音は 「ラコニーク」。

意味は、

    口数の少ない、簡潔な

です。 (形容詞)

この単語は、古代ギリシャの都市国家スパルタがあったあたりの地名の 「ラコニア」 に由来するそうです。

 ↑ ラコニアは赤い箇所のあたり。


ラコニアの場所は、学校の世界史で習ったペロポネソス戦争 (アテネ VS スパルタ) のあったペロポネソス半島の南部です。

その地域に住む人たちの話し方が、スパルタ人のように 「簡潔な」 話し方だったことから、laconique ということばができたとのことです!


2015-08-20

中国は世界を巻き込むのか

La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?

(フランス語中級)

 ( lexpress.fr  2015.8.19 → 記事原文


中国の景気が後退局面に入っていると言われていますが、本当にそうなのか、また、それは世界経済にどんな影響を与えるか、といったレクスプレス誌 (L'Express) のWebサイトの記事の見出しからです。


いつものように発音の確認から。

    La Chine peut-elle entraîner le monde

    ラ シン プテル アントレネ ル モンド

    dans une nouvelle crise économique?

    ダンズュヌ ヌヴェッル クリーズ エコノミーク

です。


この文の主語は、最初の、

    La Chine ...?

で、疑問符 (ポワンダンテロガシオン Point d'interrogation) で終わっているので、疑問文です。

なので、

    中国は ~ だろうか

となります。


中国は何をするのか。

    La Chine peut-elle entraîner ...?

    中国は...をオントレネすることができるのか


ですが、entraîner は、

    引っ張っていく、連れて行く

などの意味がありますので、とりあえず、

    中国は、...を引っ張っていくことができるのか

としておきます。


何を引っ張っていくのか。

    La Chine peut-elle entraîner le monde

le monde、つまり 「世界」 です。

    中国は世界を引っ張っていけるのか

です。


どこに引っ張っていくのか。

    ... dans une nouvelle crise économique?

crise は、「危機」 (女性名詞) ですので、

    新たな経済危機の中へ

という感じとなり、文全体では、

    La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?

    中国は、世界を、新たな経済危機に引っ張っていけるのか

となりますが、「危機」 に 「引っ張っていける」 は変なので、

   中国は世界を新たな経済危機に連れて行く可能性があるのか

としてみます。

peut-elle の peut (pouvoir) を 「~できる」 (能力) ではなく、「~する可能性がある」 (可能性) にとりました。

また、entraîner を 「連れて行く」 にしましたが、もうちょっと適する意味 (訳語) がないか、辞書で調べてみましょう。

...。

ありました!
   
    巻き込む、引きずり込む

というのがありました。


ですので、全体を

    中国は、世界を新たな経済危機に巻き込むことになるのか。

と訳すことにします。


[復習]

同じ文を、日本語を見てフランス語に直せるようにしてみましょう。

1. 中国は...する可能性があるか


    La Chine peut-elle ... ?


2. 中国は巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner ... ?


3. 中国は世界を巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner le monde ... ?


4. 中国は世界を危機に巻き込む可能性があるか


     La Chine peut-elle entraîner le monde dans une crise?


5. 中国は世界を新たな経済危機に巻き込む可能性があるか


    La Chine peut-elle entraîner le monde dans une nouvelle crise économique?



2015-08-18

コーヒー一つお願いします

Un café, s'il vous plaît.

 


フランス語でカフェ (喫茶店) は、

  café (カフェ)

といいますが、この喫茶店(カフェ) で飲むコーヒーも

  café (カフェ)

といいます。

café は男性名詞です。

※ フランス語の名詞には 「男性」 「女性」 の区別があります。
   ( ドイツ語の名には 「男性」 「女性」 のほか、「中性」 もあります!)


「 一杯のコーヒー」 は、 「一つの」 といういみの

    un (アン) 

をつけて、

    un  café (アン カフェ)

になります。



これに、「お願いします」 といういみの、

    s'il vous plaît  (スィルヴプレ)



をつけると、

    Un café, s'il vous plaît.

    アン カフェ スィルヴプレ

で、

    コーヒー一杯お願いします

になります。


パリのカフェで注文してみましょう!



2015-08-16

ニュースの仏単語: écrouer

écrouer は、「投獄する、収監する」 という意味の単語です。

発音は、「 エクルエ 」 。

    → Forvo で発音を聞いてみましょう。


最近のニュース記事で使われた例です。




日刊紙 Le Figaro の 8月13日の記事のタイトル、

    USA: un terroriste nigérian écroué

    イエスア : アン テロリスト ニジェリアン エクルエ

に écrouer が、ここでは過去分詞形で使われています。


訳すと、

   アメリカ: ナイジェリア人のテロリストを収監

という感じです。


類義語には、

    emprisonner  (オンプリゾネ)

や、

    incarcérer  (アンカルセレ)

があります。

incarcérer は一度このブログで紹介しています。

    → 上級仏単語: incarcérer
        ( 記事の内容が薄いです...)

2015-08-15

私の心に涙降る 2 (ヴェルレーヌ)

ポール・ヴェルレーヌ の詩の冒頭、2回めです。

    → 1回目 私の心に涙降る 1

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;
    Quelle est cette langueur
    Qui pénètre mon coeur ?


※ Gustave Caillebotte, "Rue de Paris, temps de pluie", 1877


 今日は 2行目の、

    Comme il pleut sur la ville
    コム イル プル シュル ラ ヴィル

を見てみます。

最初の comme にはいろいろな意味と用法があります。

    1.  ~のように [類似]
    2.  ~として [資格]
    3.  ~なので [理由]
    4.  ~するときに [時]
    5.  なんと~ [感嘆文]
    ....

うーん、迷いますね。


とりえあず、comme のあとを見てみましょう。

    il pleut sur la ville

il pleut で 「雨が降る」 です。

※ この場合の il はいわゆる 「形式主語」 です。


sur la ville の sur は 「~の上に、の上の方に」 という前置詞、

ville は女性名詞で 「町、都会」 なので、il pleut sur la ville は、

   町に雨が降る

です。


ここで、 comme を 「~のように」 ととって、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;

を、

  彼が私の心の中で泣いている
  町に雨が降るようにして

としてみると、なんとなく意味が通じます。

詩っぽいかも。

※ 「彼が泣く」 の il pleure と、「雨が降る」 の il pleut が似ていますね。


ところで、もう一度堀口大學の訳を見てみると、

    巷(ちまた)に雨の降るごとく
    わが心にも涙ふる。

となっていて、「彼が泣く」 ではなく、「わが心にも涙ふる」 となっているので、泣いているのは 「彼」 ではなく 「私」 っぽいです。 しかも涙が 「降って」 ます。


別の人の訳を見てみましょう。

鈴木信太郎 (フランス文学者) という人の訳は、

    都に雨の降るごとく
    わが心にも涙ふる。

やっぱり堀口さんの訳と同じ感じです。

もう一人、詩人の金子光晴の訳、

    しとしとと街にふる雨は、
    涙となって僕の心をつたう。

かなり自由に訳してますが、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;

の、一行目の il pleure を 「...雨は涙となって...」 としています。 やはり泣いているのは 「彼」 ではなく、私ですね。


では、

    Il pleure dans mon coeur

の il はなんなのか。

この il は、2行目の

    Comme il pleut sur la ville ;

の il pleut に合わせて非人称の il として表現されているらしいです (発音も似てるし) 。

もちろん文法的には変です。

il pleut (雨が降る) の主語の il がとくに何も指していないように、il pleure (涙が降る) の il も何も指さないことで、誰かが泣いているという能動的な感じじゃなくて、とにかくなんか涙が出ちゃうんだよみたいな雰囲気が出てるんでしょうか。


ここまでを訳しておきましょう、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;

    私の心に涙が降っている
    街に雨が降るように


◆ 翻訳書

ヴェルレーヌの詩は文庫版だと、堀口大學訳の新潮文庫 『ヴェルレーヌ詩集』 があります。




2015-08-13

フランスサッカー界が分裂?

昨日 (8月12日)の レクスプレス L'EXPRESS のニュースから。

Ligue 1: le foot pro se déchire autour du principe des deux relégations

  → 原文のページ



発音は、

  Ligue 1: le foot pro se déchire
  リーグ アン ル フット プロ ス デシール

  autour du principe des deux relégations
  オトゥール デュ プランシップ デ ドゥ ルレガシオン

という感じです。


Ligue 1 はフランスのトップリーグの名称です。

イタリアのセリエアーとか、 ドイツのブンデスリーガとか、イギリスだとプレミアリーグとか、に相当するのだと思います。 (じつはサッカーはあまり詳しくありません...)


文の最初、

    le foot pro se déchire ...

は、

    プロフットボールが分裂する

でしょう。

déchirer は、

    引き裂く、破る、分裂させる

という意味ですが、今回は

    se déchirer

と代名動詞になっていますので、

    引き裂かれる、分裂する

という意味になります。


ついで、

    le foot pro se déchire autour du principe

ですが、autour de は、

    ~の周りに、~を巡って (~に関して)

で、principe は、

    原理、原則、方針、主義 (男性名詞)

とかなので、

   プロフットボールは方針を巡って分裂する

という感じです。


何の方針か?

    le foot pro se déchire autour du principe des deux relégations

最後の、

    relégation

は一般的には、

    流刑、追放

という意味ですが、スポーツ用語としては、

    下部リーグ落ち

という意味があります。

なので、

   プロフットボールは、2チームの下位リーグ落ちを巡って分裂する

としてみます。


なぜ、deux relégations を「2チームの下位リーグ落ち」 と訳したのか。

現在リーグ1 は全20チームあり、シーズンごとに下位3チームが、2部リーグの上位3チームと入れ替えになります。


で、これを3ではなく 2チームごとの入れ替えにしようという提案が却下されて、リーグ1 の18チームがプロサッカークラブ連盟 (Union des clubs professionnels de football (UCPF) ) を脱退して、新しい団体を作ろうとしているようです。

これにはTV放映権料がかかっているということで、記事中には、

    Une querelle de gros sous avant tout.

    ユヌ クレッル ドゥ グロ スー アヴォン トゥ

        querelle : [女性名詞〕 けんか、争い
        sou : [男性名詞] (複数形で) お金
        avant tout : 何よりもまず

    何よりもまず巨額の金銭をめぐる争い(である)

という表現が見えます。


日本語では、

    → フランス1部の19クラブが組合を脱退、新組織設立へ?  (Qoly)

という記事で紹介されています。


2015-08-12

私の心に涙降る 1 (ヴェルレーヌ)

Il pleure dans mon coeur
Comme il pleut sur la ville ;
Quelle est cette langueur
Qui pénètre mon coeur ?


※ ヴェルレーヌと同時代の画家、ギュスターヴ・カイユボット ( Gustave Caillebotte ) の作品、「パリの通り、雨」 ( Rue de Paris, temps de pluie ), 1877年。


ポール・ヴェルレーヌ (Paul Verlaine) という19世紀後半の詩人がいます。

以前何度か扱った アルチュール・ランボー (Arthur Rimbaud) の友だちです。

 
    Paul Verlaine (1844-1896)


堀口大學 (ほりぐちだいがく 1892-1981 ) という詩人でフランス文学者が訳した、

    巷(ちまた)に雨の降るごとく
    わが心にも涙ふる。

という詩で有名です。


その詩の原文の最初は、

    Il pleure dans mon coeur
    Comme il pleut sur la ville ;
    Quelle est cette langueur
    Qui pénètre mon coeur ?

です。

今回は、ちょっとこれを見てみましょう。


発音は、

    Il pleure dans mon coeur
    イル プルール ドン モン クール

    Comme il pleut sur la ville ;
    コム イル プル シュル ラ ヴィル

    Quelle est cette langueur

    ケレ セット ラングール

    Qui pénètre mon coeur ?
    キ ペネートル モン クール

という感じです。

YouTube で聞いてみましょう。




もう一つ。




二つの読み方、かなり雰囲気が違います。


さて、この詩の一行目、

    Il pleure dans mon coeur

ですが、pleure は動詞 pleurer の直説法現在三人称単数形です。

pleurer は

    泣く

という意味なので、

    Il pleure ...

で、

    彼は泣く

でしょうか。


続きは、

    Il pleure dans mon coeur

で、 mon は 「私の」、coeur は 「心、心臓」 (男性名詞) なので、

   私の心の中で彼は泣く (泣いている)

ということでしょうか。


じつは、次の行、

    Comme il pleut sur la ville

がポイントです。
    

(続く)



2015-08-10

星に願いを 3 (ピノキオ)

ディズニー映画 『ピノキオ』 の曲 「星に願いを」 のフランス語バージョンを聞いています。

 映画 『ピノキオ』より
映画 『ピノキオ』 より


今日はその歌詞の冒頭のブロック第3回目です。



    Quand on prie la bonne étoile      コントン プリ ラ ボンネトワル
    La Fée Bleue secoue son voile    ラ フェ ブル スク ソン ヴォァル
    Et vient accorder                      エ ヴィヤンタコルデ
    Ce qu'on a demandé                  ス コンナ ドゥモンデ

    → 1回目 「星に願いを 1」
    → 2回目 「星に願いを 2」


Et vient accorder の et は 「そして」、 vient は venir (来る) という動詞が活用したものですが、その直説法現在形の活用を確認しておきましょう。

    je viens              ジュ ヴィヤン
    tu viens              テュ ヴィヤン
    il vient               イル ヴィヤン
    nous venons       ヌ ヴノン
    vous venez         ヴ ヴネ
    ils viennent         イル ヴィエンヌ

となるので、vient の主語は il に代表される三人称単数ということなります。


で、この vient の後ろには、accorder という動詞の原形 (不定詞) がそのまま来ています

venir の後ろに不定詞が直接続くときは、

    ~しに来る

といった意味になります。

accorder は 「認める、与える、調和させる」 といった意味がありますが、いずれにせよ、

    vient accorder

で、

    アコルデしに来る

ということになります。


何をアコルデするかということ、つまり accorder の目的語は、次の行の、

    Ce qu'on a demandé

になっています。

ce que は、その後に 主語と動詞の組み合わせが来て、

   ~するところのもの

といった感じになります。

たとえば、

    ce que tu cherches

だと、「きみが探しているもの」 です。

今回は、

    on a demandé

なので、

    人が要求したもの

となります。

※ demandé は動詞 demander (頼む、要求する) の過去分詞で、直前の a ( < avoir ) とセットで複合過去になっています。


ですので、

    Ce qu'on a demandé

で、

    人が要求したもの、頼んだもの

です。

この主語の on は、一行目の

    Quand on prie la bonne étoile

    優しい星に祈るとき

の on と同じなので、

    Et vient accorder
    Ce qu'on a demandé

で、

    与えに来てくれる
    (祈って)頼んだもの、お願いしたものを

という感じです。


では、vient accorder の主語は誰でしょう?

もう一度全体を見ると

    Quand on prie la bonne étoile
    La Fée Bleue secoue son voile
    Et vient accorder
    Ce qu'on a demandé

となっているので、

    La Fée Bleue
        secoue son voile
          et
        vient accorder ce qu'on a demandé

という感じで、secoue と vient が et でつながれているのです。


全体の訳は、

    優しい星に祈るなら
    青い妖精がヴェールを揺らして
    かなえに来てくれる
    願ったことを

みたいになるでしょう。

2015-08-09

星に願いを 2 (ピノキオ)

La Fée Bleue secoue son voile

ディズニーの映画 『ピノキオ』 の歌 「星に願いを」 の歌詞を見ています。

 映画 『ピノキオ』より
映画 『ピノキオ』 より


今日は2回目です。

    → 1回目 「星に願いを 1」


歌詞の最初のブロックは、

    Quand on prie la bonne étoile      コントン プリ ラ ボンネトワル
    La Fée Bleue secoue son voile    ラ フェ ブル スク ソン ヴォァル
    Et vient accorder                            エ ヴィヤンタコルデ
    Ce qu'on a demandé                     ス コンナ ドゥモンデ

となっています。

実際の音楽はYouTubeのディズニーのチャンネルで聞くことができます。




今日やるのは歌詞の2行目、

    La Fée Bleue secoue son voile

です。

fée は 「妖精」 (女性名詞) で英語では fairy (フェアリィ) です。

bleu は 「青い」 という形容詞なので (女性名詞に付いているので語末に e がついている )、

    La Fée Bleue

で、「青い妖精」 ですが、Fée Bleue と大文字で始まっています。

大文字で始まるのはふつう固有名詞です。

ここでは、世界のどこかにいるかもしれない青い妖精のことではなく、ピノキオの物語に出てきて重要な役割を果たす 「あの青い妖精」 のことを言っているのでしょう。 つまりその青い妖精の名前(固有名詞) が La Fée Bleue なのでしょう。


で、その青い妖精が何をするかというと

    La Fée Bleue secoue son voile

です。

secoue は動詞 secouer [スクエ](揺する) が活用したものです。 直説法現在の三人称単数形です。

    ※ secouer の活用は aimer や parler と同じです。


voile は女性名詞で 「ヴェール、覆い」 です。 (英語では veil )

son は 「だれだれの~」 を表す「所有形容詞」 というやつです。

son は 「だれだれ」 の部分が三人称単数なので、たとえば 「彼の」 とか 「彼女の」 とかです。

    ※ 所有形容詞について解説している投稿
      → 二週間爪を伸ばしておけ (2013.05.05)
      → 不幸が俺の神だった (2014.02.22)


今回の場合は 「青い妖精が彼女の (自分の) ヴェールを揺する」 となります。

    青い妖精がヴェールを揺らす

という感じです。



2015-08-07

星に願いを 1 (ピノキオ)

Quand on prie la bonne étoile

ディズニーの1940年の映画 『ピノキオ』 で歌われた 「星に願いを」。

 映画 『ピノキオ』より
映画 『ピノキオ』 より


そのフランス語版を YouTube で聞いてみましょう。



冒頭の歌詞は、

    Quand on prie la bonne étoile
    La Fée Bleue secoue son voile
    Et vient accorder
    Ce qu'on a demandé

    コントン プリ ラ ボンネトワル
    ラ フェ ブル スク ソン ヴォァル
    エ ヴィヤンタコルデ
    ス コンナ ドゥモンデ

となっています。


最初の、

    Quand on prie la bonne étoile

を見てみましょう。

    quand (カン) [接続詞] ~が...する時
    on (オン) [代名詞] (一般的な・不特定の) 人は/が
    prie < 動詞 prier の直説法三人称現在形
    prier [動詞] ~に祈る

prier の直説法現在の活用を確認しておくと、

    je prie
    tu pries
    il prie
    nous prions
    vous priez
    ils prient

となり、 parler や aimer なとど同じです。


ですので、

    Quand on prie

までで

    人が...に祈るとき

となります。

その祈る対象は、

    la bonne étoile

で、 bonne は形容詞 bon の女性形、 ( bon の女性系は bone ではありません )

étoile は、「星」 です。 女性名詞です。


そうすると、

    Quand on prie la bonne étoile 

は、

    人が優しい星に祈る時

というふうになります。


(続く...)


2015-08-06

1945年8月6日、広島に最初の原子爆弾が

Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée sur Hiroshima, et réduisait la ville en poussière.

(ニュースのフランス語 / フランス語中級)

フランスの日刊紙 Le Figaro の 8月 5日の記事からの引用です。

    → "Il y a 70 ans, la première bombe atomique sur Hiroshima" (Le Figaro)



文のはじめの方から見ていきましょう。

    Le 6 août 1945, ...

    ル シス ウ ミルヌフサン カラントゥサンク


意味は、

   1945年8月6日、...

です。

ついで、

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire ...

    ... ラ プルミエール ボンブ ニュクレエール

で、bombe は 「爆弾」 (女性名詞)、 nucléaire は形容詞で 「原子核の、核の」 なので、

   1945年8月6日、最初の原子爆弾が...

となります。


次の、

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée ...

    ... エテ ラルゲ

の larguer は 「投下」 するです。

était larguée で受動態 (で半過去) になっているので、

    1945年8月6日、最初の原子爆弾が投下された...

となり、次にどこに投下されたかが sur Hiroshima で表されています。

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée sur Hiroshima

    ... シュル イロシマ

    1945年8月6日、最初の原子爆弾が広島に投下された...
 

そして、

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée sur Hiroshima,
    et réduisait la ville en poussière.

    エ レデュイゼ ラ ヴィル アン プシエール

réduisait は 「減らす、還元する」 という意味の動詞 réduire の半過去形。

    réduire ~ en ...

という形で、

    ~ を ... に変える

と言った表現になります。

poussière は、女性名詞で 「埃(ほこり)、塵(ちり)、粉末」 といった意味。

なので、

    et réduisait la ville en poussière

で、

   その町を塵に変えた

ですが、辞書を見ると、

    réduire ~ en poussière

で、

    粉にする、粉砕する、壊滅させる

などとあるので、

    その町を壊滅させた

が良いでしょう。


全体では、

    Le 6 août 1945, la première bombe nucléaire était larguée sur Hiroshima, et réduisait la ville en poussière.

    1945年8月6日、最初の原子爆弾が広島に投下され、その街を壊滅させた。

となります。



ニュースの仏単語: escroquerie

ニュース記事などによく使われそうなフランス語の単語を紹介する 「上級仏単語」 のコーナーです。


今日の単語は、

    escroquerie

発音は、

    エスクロクリ

女性名詞です。




7月下旬にパリのディズニーランドで、入場チケットを無許可で半額以下で (通常84ユーロのところを35ユーロで) 売っていた二人組が逮捕されました。

※ 記事はこちら:  2 interpellations pour escroquerie à Disneyland (Le Figaro)


不正に手に入れたクレジットカードを使ってインターネットで大量にチケットを購入、それを売りさばいていたようです。


escroquerie の意味は、

    詐欺、ペテン

です。


記事タイトル、

    2 interpellations pour escroquerie à Disneyland

    ドゥザンテルペラシオン プール エスクロクリ ア ディズニーランド

の、

    interpellation

は、

    不審尋問

という意味です (女性名詞)。


ですので、タイトルは、

    ディズニーランドでの詐欺で2名不審尋問

みたいな感じでしょうか。


2015-08-04

愛の喜び (シャンソン) 2

Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
Chagrin d'amour dure toute la vie.

Plaisir d'amour
(フランス語初級)


きのうに続いて Plaisir d'amour のつづきを見ます。

今日は、Nana Mouskouri (ナナ・ムスクーリ) というギリシャ人の歌手が歌っているバージョンを紹介します。



2番目のフレーズは、

    Chagrin d'amour dure toute la vie

    シャグラン ダムール デュール トゥット ラ ヴィ

です。

最初のフレーズは plaisir d'amour で始まっていましたが、

2番目は chagrin d'amour です。

chagrin は、「 悩み、悲しみ 」 (男性名詞) なので、

    chagrin d'amour

は、

    愛の悩み、愛の悲しみ

です。


次には同じ dure という動詞が来ているので、

    Chagrin d'amour dure

で、

    愛の悲しみは続く

となります。

愛の喜びはほんの短い間だけ続くのでしたが、愛の悲しみのほうはどのくらい続くのか?


最後の、

    toute la vie

は、

    一生

という意味になるので、

    Chagrin d'amour dure toute la vie

で、

    愛の悲しみは一生続く

となります...。


まとめると、

    Plaisir d'amour ne dure qu'un moment,
    Chagrin d'amour dure toute la vie.

    愛の喜びはほんの短い間しか続かない、
    愛の悲しみは一生続く。

です。


2015-08-03

愛の喜び (シャンソン) 1

Plaisir d'amour ne dure qu'un moment

Plaisir d'amour

Plaisir d'amour という曲があります。

聞けばきっとみなさん知っていると思います。





このビデオは、Brigitte Bardot (ブリジット・バルドー) という女優が歌っているバージョンです。


タイトルの Plaisir d'amour ですが、

plaisir (プレズィール) は 「喜び、快楽」 (男性名詞)、

amour (アムール) は 「愛」(男性名詞) なので、

    plaisir d'amour

で、

    愛の喜び

みたいな感じです。


歌詞の最初は、

    Plaisir d'amour ne dure qu'un moment

    プレズィール ダムール ヌ デュール カン モモン

です。

主語は、 plaisir d'amour 、「愛の喜びは」。

動詞は dure で、 durer という動詞の現在形 (直説法現在三人称単数形)。

durer は、

    続く、持続する

という意味です。


この dure を囲んでいる、 ne ... que ~ は、

    ~ しか ... ない

という意味でした。

ので、

    Plaisir d'amour ne dure que ~

で、

    愛の喜びは~しか続かない

です。


最後の

    un moment

は、

    短い時間、瞬間

という男性名詞ですが、ここでは

    短い時間の間、瞬間の間

みたいな感じで (副詞的に使われていま) す。


全体で、

    Plaisir d'amour ne dure qu'un moment

    愛の喜びは短い時間しか続かない

ということになります。


では、みんなで歌いましょう!

♪ プレズィール ダームール ヌ デュール カン モッモーン ♪